TAMAHACHI08 -official blog-(※旧・大西洋少年ジャンプ総合研究所)

AI召喚術士としての活動拠点&少年ジャンプやアニメ・マンガ等への個人的な意見・感想を発信


【今週の少年ジャンプ】ファンタジーがイマイチが故、氾濫する妖怪・除霊モノ

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新連載『極東ネクロマンス』(那波歩才)
センターカラー『願いのアストロ』『アオのハコ』

 

はぁ……と思わずため息が出てしまいそうな理由は、このブログを定期的にお読みになっている方なら察せるかと思いますが、そう新連載のテーマが"死霊術士バトル"ということ……。

ネクロマンサーなので西洋寄りともいえますが、結局は妖怪・除霊モノであることは間違いなさそうです。まあ、それだけで排除するほど悪い出来ではないのでまた新連載予想で細々言います。

 

ジャンプは典型的な西洋ファンタジーのウケが悪く、異世界モノも編集部・読者ともに求めてないので、それ以外のジャンルでやってた結果、突然偏重が発生する時があります。

学園モノだったり、殺し屋だったり、妖怪・除霊モノだったりと。

そうした偏重を避けてヒットするような『あかね噺』もあれば、見事に隙間にシンデレラフィットする『キルアオ』もあるので、これを上手く決断できるのが漫画家や編集の見せ所といえるでしょう。

 

なので今週号の最終回はどう考えても判断ミスだと……。絵やストーリー以前に。

【今週の少年ジャンプ】話題過剰の和久井健先生の新連載の運命やいかに……

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・表紙『願いのアストロ』(和久井健

・センターカラー『アンデッドアンラック』『鵺の陰陽師

はい、先週からネットニュースで話題となっている和久井健先生の新連載がついにスタート。そのジャンルは「異能×任侠」のバトルモノで、舞台設定は“崩壊直後の東京”ということが明らかに。

ご存知の通り、自分は基本的に第3話までは評価を待つタイプなので詳しくは他の新連載とともに来月に公表します。ただ一言あるとしたら“悪くなさそう!”です。

 

心配なのは先述したように、ネットニュースを中心に注目度が高まり過ぎてないかという点です。新人重視のジャンプ本誌において、「有名作家の期待の新連載」的な煽りは、むしろ“死亡フラグ”的な第一印象になりかねないので。とくに自分みたいな“本誌読者”には……。

“本誌読者”は部数が減り続ける週刊誌において貴重な支援者であるとともに、ある意味ジャンプ流に染まった“保守層”でもあるので、アンケート評価とコミックスの売り上げにギャップが生まれる例が少なからずあります。

結果的にアンケート評価を挽回するための作者や編集の焦りが、作品の流れを歪にして評価が悪化するという悪循環を起こすことも……。

正直にいえば、本当にジャンプ本誌に他社作家を招きたいなら、隔週連載や電子版限定ももっと認めたり、アンケート重視の掲載順をもう少し変えるみたいな紙面構成の改革が必要だと思います。

そういう意味では今後の『ルリドラゴン』の掲載方法は評価できますので、本誌でも“マンガ”だけに頼らない試みもみてみたいです。

そんな老害から提言は以上です。

『超巡!超条先輩』の人気っぷりがけっこうすごいですね。出てくるキャラの役割が絶妙にうまいのがポイントかも。……ダメポリスの需要ってけっこうあるんですかね?

 

【今週の少年ジャンプ】『僕のヒーローアカデミア』日本漫画史上トップ20位(?)に到達!

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・表紙『僕のヒーローアカデミア』(今年初)

・センターカラー『あかね噺』『超巡!超条先輩』

ヒロアカが遂に大台となる累計単行本発行部数1億部を達成。ということでご参考に発行部数ランキングを載せてみたのでどうぞ。

 

■歴代発行部数ランキング(※漫画全巻ドットコム 引用、4月8日時点)

1位『ONE PIECE』5億部
2位『ゴルゴ13』3億部
3位『名探偵コナン』2億7000万部
4位『ドラゴンボール』2億6000万部
5位『NARUTO』2億5000万部
6位『SLAM DUNK』1億7000万部
7位『こちら葛飾区亀有公園前派出所』1億5650万部
8位『鬼滅の刃』1億5000万部
9位『進撃の巨人』1億4000万部
10位『美味しんぼ』1億3500万部
11位『BLEACH』1億3000万部
12位『ジョジョの奇妙な冒険』1億2000万部
13位『僕のヒーローアカデミア』1億部
14位『ドラえもん』1億部
15位『鉄腕アトム』1億部
16位『タッチ』1億部
17位『金田一少年の事件簿』1億部
18位『北斗の拳』1億部
19位『はじめの一歩』1億部
20位『キングダム』1億部

 

ジョジョの今後が未知数な分、ヒロアカが今後トップ10に入れるかは、なかなか微妙なライン。てか、美味しんぼってこんなに売れてたんだ……。

物語的にはホントにラストスパートで、今回の人気投票も最後になりそうな感じですが、海外人気が高いことから、案外まだまだ発行部数は増えそう。まあ、ジャンプに限ればトップ10入りはすでに果たしてますし、あとは無事ファイナルを迎えることを楽しみにしましょう。

 

~~~~~ 読切評価 ~~~~~

『サダオがいる家』(笠屋忍)

評価……△

 

またまたまた"幽霊モノ"ってツッコミを入れたところで、個人的な感想は「ハンパ」。ありきたりな除霊モノではなく、サービス系のラブコメ感を出したのは悪くはないですが、今時のジャンプで価値が出るほどの画力や設定、展開ではないかな。ジャンプ+ならワンチャンあるかも。

~~~~~~~~~~~~~~~~

 

さて、今週号の『あかね噺』のドラゴンボール風センターカラーというリスペクト感あふれる演出に興奮する一方で、触れないといけないのが来週号の新連載。

なんと一部でウワサがあったように『東京リベンジャーズ』の和久井健先生がご登場というビッグニュース!……といっても私的には全く読んだことないので、ほかの2つの新連載と同じ目線で評価する予定です。

意外とこんな話題の裏で始まる作品がむしろヒットしたりするのがジャンプなので、期待と不安の両方を持っておきます。

 

【今週の少年ジャンプ】強烈な同期にも強靭な後輩にも耐え忍んだジャンプの秘密兵器『夜桜さんちの大作戦』!

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・表紙『夜桜さんちの大作戦』(今年初)
・センターカラー『あかね噺』『僕とロボコ』

 

いよいよアニメ放送直前の夜桜さんちが今年初の巻頭カラー。現連載陣四番手となる2019年連載スタートながら、後輩で2020年連載の『アンデッドアンラック』『マッシュル-MASHLE-』『僕とロボコ』が先にアニメ放送されるなどなかなか目立たない作品でしたが、これを気に知名度がバカ上がりするといいですね。

連載当初は主人公の立ち位置的にもギャグよりのコメディ作品という印象だったものの、その後は派手ながらメリハリついた迫力あるバトルシーンで確たる人気を集めて現在に至ってます。

先述した3作の後も『SAKAMOTO DAYS』『逃げ上手の若君』『ウィッチウォッチ』『アオのハコ』という強力なラインアップが連載されながら生き残ったのは素直にすごい。

てか『チェンソーマン』が同期だったのがけっこう知名度的に大変だったかも……。あっちは逆に強烈な血の旋風を残していきましたからね。

 

さて今週号は『ONE PIECE』とサカモトデイズの両作品が休みで、ちょっと物足りなさがありましたが、なんと『ルリドラゴン』も毎週掲載はこの号で一旦終了……。

ただこの1ヶ月読んでて、やはり素直に"面白い!"と感じました。時間あればその点を番外編記事で書きたいのですが……。

とりあえず今週は以上です。

 

【今週の少年ジャンプ】強さのインフレは“脳内変換”して補おう

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・表紙『ONE PIECE』(2回目)

・センターカラー『SAKAMOTO DAYS』『超巡!超条先輩』

来週からしばらく休載となるワンピースですが、偶然にもサカモトデイズも休載ということで、ちょっと寂しい気持ちになりました。

ワンピースの本編の話ですが、ドリーとブロギーの巨兵海賊団のダブル船長が救援に駆けつけてくれるという胸熱展開。ただ相手は五老聖というラスボス級の化け物なので、さすがに厳しいのではないかと思う読者も多いでしょう。

この二人はおよそ百年前の時点で賞金額1億円ということは有名ですが、ワンピース世界でもいわゆる“インフレ”が起きていることを加味すれ、今現在でいえば軽く10億円以上の脅威はあったと推測できます。

さらにこの100年の期間、二人は命がけの決闘を続けてきたことや、武器が新調されたことを考えれば、強さのインフレが起きている現在のワンピースでも十二分に強いキャラと脳内判断できると思います。

 

さて、まだまだ新連載から間もない超条先輩ですが早くもセンターカラーという活躍ぶりは、ギャグマンガとして定着が見込めそうで安心感が高まりました。ギャグマンガが『僕とロボコ』の独壇場だと、いつまたギャグマンガの系譜が絶たれるかわかりませんからね。

 

最後に『磯部磯兵衛物語』ドラマ化おめでとうございます🐥

【今週の少年ジャンプ】ジャンプにバドミントンで流行りを回避

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・表紙『アオのハコ』(今年初)

・センターカラー『キルアオ』『鵺の陰陽師

3周年おめでとうございます!告白成功からのインターバルを挟んで、現在はヒロインと主人公双方の熱戦が続いてますが、ここまで恋愛とスポーツを自然とミックスさせているストーリーは見事の一言。

バドミントンは、ジャンプにおいてはほとんどスポットライトを浴びたことのないスポーツだったので、チョイスが良かったのでしょう。

度々申し上げている通り、自分は流行りに乗っかったジャンルの新連載は拒絶し、新たな潮流を生もうとするマンガを応援するタイプなので、その点でアオのハコは気に入ってました。

今後の展開にも期待したいです。

 

~~~~~ 読切評価 ~~~~~

『ゴースト・ワーカホリック』(ダンジョウ)

評価……○

 

“除霊”という私がよく文句を言う“妖怪モノ”と同然のジャンルなので、そこは首を傾げますが、作画やキャラクターの表情は割と好み。暗い雰囲気でヒロインがオドオドするというベタな展開ではなく、物怖じしない主人公の先生が終始テキパキと解決していく様子は、スッキリ読めるで(○)評価にしました。

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よくあるバトルマンガは「ピンチになったヒロインが主人公が能力を使って助ける」という骨格をどのように肉付けして、他と差別化するかがポイントになるが、最近はそもそもこの骨格が古臭いと思われたりします。

案外マンガ家さんや編集より、読者のほうがそこに鋭かったりしますので、ときには誹謗中傷を避けつつ正直な意見が出回ってほしいです。

 

【今週の少年ジャンプ】“刀”と“拳”には各々の良さがあるから両方大事

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・表紙『呪術廻戦』(今年初)
・センターカラー『夜桜さんちの大作戦』『グリーングリーングリーンズ』

鳥山明先生急逝という悲し過ぎるニュースから立ち直れていない人もいらっしゃるでしょうが、これまで多くの漫画家がそうだったように鳥山先生が残した作品はこれからも生き続けていくので、それをささやかな楽しみにこれからも頑張っていきましょう。

 

さて連載6周年で現ジャンプで三番手の『呪術廻戦』。実は平成最後の連載作品という肩書きも持ちますが、ちょうど海外でのサブスクなどで日本アニメ配信が普及し、市場が熟成されたタイミングでアニメ化されたこともあり、海外人気が高いという印象です。

鬼滅の刃』は刀での斬り合いが基本の一方、異能力バトルや肉弾戦が中心の呪術は、より海外の人にもウケ・理解がいいのかもしれません。まあ、刀と拳のどっちかなんてのは、優劣ではなく好みの問題ですから両方あればイチバンに違いありません。

 

……全然話が変わりますが、一昨日初めて「Bling‐Bang‐Bang‐Born」が『マッシュル-MASHLE-』の主題歌って知りましたwww。

最近ジャンプ本誌・ジャンプ+作品がアニメ化しても、全然視聴しないという愚行を続けているので、やや後悔するとともに、アニメ視聴は疲れるという老化を実感して落ち込んでます。ワンピースと鬼滅しか視聴しない、なんてジジイですよね。

あ、でも『ラーメン赤猫』は視聴・Blu-ray購入を決めてます!……いわゆる飯テロ系っぽいので腹減りそうですが🐔

 

【今週の少年ジャンプ】『あかね噺』をより楽しむなら現実の落語界に触れよう~

※やっぱり"書きたい"欲が出たので復活しました🐤

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・表紙『あかね噺』(今年初)
・センターカラー『僕とロボコ』『カグラバチ』

連載2周年おめでとうございます!流行と関係ない“落語”テーマで、見事にジャンプの人気作品として確固たる実績をあげることに成功しましたね。

あるサイトで落語の歴史について軽く学ぶ機会があったのですが、落語の“ネタ”以外にもその歴史についても知っておくとより楽しめることが改めてわかりました。

あかねはフィクションとはいえ現実の落語界を踏まえている部分も多いので、三遊亭などの流派について知るだけでも面白味が増します。

 

んで、なんとこのタイミングで『ルリドラゴン』も復活!実はあかねとともに2022年連載の同期、かつ女性主人公モノという縁があるこの2作が揃うのは色々と感慨深い……。

残り3回の紙面での掲載からは電子限定での隔週連載となりますが、無理は禁物なのでこれからも適度に頑張っていただきたいです!

 

さてさてついでに恒例のこちらの企画もどうぞ。

~~~ 新連載予想(2024.03) ~~~

『超巡!超条先輩』(沼駿)……○

左門くんはサモナー』作者によるポリスコメディ。ギャグマンガが減少傾向かつ「こち亀」不在の現ジャンプなら、まあアリといえる設定。

元々ギャグセンスは前作の時点から好みの部類に入っていたので、期待値やギャグマンガ待望の思いを含めてこの評価にします。

 

『Dear Anemone』(松井琳)……×

ごめんなさい、自分はジャンプでこういうブラック&ブラッドは求めてないので論外。

乱雑な評価で申し訳ないですが、『チェンソーマン』と比べてもワクワクがないパターンの話なので自分的にはダメです。

~~~  以上  ~~~

 

最後に個人的に勉タメジャンプに『破壊神マグちゃん』からナプタークの読み切りが載るというのがビッグニュースでした!

……というわけで以前みたいにキッチリ毎週書くか分かりませんが、またよろしくお願いします🐔

【今週の少年ジャンプ】始まりと終わりが迫る2024年のジャンプ

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8月以来の集合表紙なので、早速今年最後のラインアップを見てみましょう。

ーーー 表紙分析 ーーー

・センター『ONE PIECE

・アンダーセンター『呪術廻戦』『僕のヒーローアカデミア』『アオのハコ』『あかね噺』『SAKAMOTO DAYS』

 

雪玉がムダにデカいのでキャラが小さめですが、メイン所は夏の集合表紙と同じラインアップ。ヒロアカや呪術は2021年末以降8回連続で同じポジション。つまりワンピースと合わせて事実上の現ジャンプの3強。

 

その他『アンデッドアンラック』『僕とロボコ』『ウィッチウォッチ』『逃げ上手の若君』『夜桜さんちの大作戦』が多少見やすいポジション。ひいき目でいえば『キルアオ』『鵺の陰陽師』も同じぐらい

ーーー ーーー

今年は『ブラッククローバー』と『マッシュル-MASHLE-』というファンタジー2作がジャンプ本誌から去るという少々意外な結果になりましたね。

しかし、先ほど3強と呼んだワンピース、呪術、ヒロアカがいずれもクライマックス寄りで、呪術とヒロアカに至ってはジャンプフェスタで作者がおおよそ2024年内の完結を明言するという状況……。

一方で2021年組が続々とアニメ放送があるなど、次世代の躍進も期待される……。

 

毎年そうかもしれませんが、2024年のジャンプも一筋縄ではいかなさそうですね。見方によっては“凋落”とも言われかねないぐらいの変化が起きそう。

また年内に年間振り返りの番外編書きますのでよろしくお願いします。

 

最後にひとつ、『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』観に行きましたが大満足でした!大人から子供、初心者から古参ファンまで誰もが楽しめるような内容でオススメです!

ちなみに友人の一言は「褒め言葉でクソアニメだったわwww」でした。理由は観れば分かりますwww。

【今週の少年ジャンプ】“似て非なる”の例題のようなサカモトとキルアオ

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『SAKAMOTO DAYS』(4回目)

今年ワンピースに次ぐ巻頭カラー数を記録しているサカモトデイズ。それに続いて同じ“殺し屋”テーマの『キルアオ』が掲載されていますが、この2作はけっこう掲載位置が隣り合うパターンが多いです。しかも上位で。

アオキルが新連載時は編集部の悪い癖である“ジャンル被せ”が起きてヒヤヒヤしましたが、結果的にはどちらもほぼ毎週上位の掲載位置を維持することに。

サカモトデイズが先なので、どちらかといえば藤巻先生の狙いが上手かったと言えますが、“殺し屋”という少年漫画誌で1個あれば十分なジャンルかつ、主人公がいずれも子持ちの成人男性という“被り”を出しながら棲み分けが出来ているのは見事。

“似て非なる”という言葉がぴったしの両作品は来年も更なる躍進が待っていることでしょう!

 

~~~~ 新連載予想(2023.12) ~~~~

グリーングリーングリーンズ』………×

青春系スポーツの“三匹目”のドジョウはないと思います。絵の出来映えは別に悪くありませんが、だいたいの物語の流れが読めるのでワクワクが薄い。

 

『累々戦記』……×

妖怪モノとしての差別化がゼロ。キャラデザイン並、物語の展開も並、真新しさもない。個人的にわざわざ誉める点が見いだせない。

~~~ 以上 ~~~

 

……辛辣な評価になってしまいましたが正直な印象をぶっちゃけるのがこの企画のポリシーなので……。過去には後に大人気作品となるマンガも貶してきましたが、イチ読者の眼力はこんなモノだという例になればと勝手に考えてますので、これからも個人的な感想をぶん投げていきます。

 

そういえばジャンプフェスタで色々発表があったみたいですね。アニメ版ワンピースの別シリーズとか。