ネット投稿から生まれて大きな話題を呼び、早くも講談社の新たな看板作品となった『転生したらスライムだった件』。
制作をめぐる騒動、期待と不安が交じりながらの放送、終了後に大炎上となってしまった『けものフレンズ2』。
降板した上記作品と奇しくも放送時期が重なる一方、最終話直前から話題となりBlu-rayがamazonのベストセラーに輝いた『ケムリクサ』。
2019年冬もアニメ界は色々と話題がありました。(転スラは秋スタートですが)
今回は上記のような話題作に埋もれた、とある作品2つについて記してみます。
『荒野のコトブキ飛行隊』と『ガーリー・エアフォース』です。
物語・設定など全然異なる両作品ですが、ミリタリーというジャンルに含まれる共通点を持ってます。
ミリタリーは、日本語では“軍事”を意味し、アニメのジャンルでは主に近代以降の武器・兵器に着目した作品が当てはまります。
『ガールズ&パンツァー』が今もっとも代表的な作品ですね。
さて、そんなミリタリーアニメに属する『荒野のコトブキ飛行隊』と『ガーリー・エアフォース』ですが、残念ながら前期の各種アニメランキング下位にも載らないほど話題に乏しい結果となりました。
自分を含む、一部マニアにはそこそこ注目されましたが……。
なぜなのか?
それは“ミリタリーアニメ”のターゲットがそもそも限定されているからです。
皆さんの周りにミリタリーオタク(ミリオタ)はどれだけいますか?
思い当たる人ぐらいはいるでしょうが、アニメファンと比べてもかなり少数であることは間違いないでしょう。
ミリタリーアニメとはそんな数少ないミリオタの中から、さらにアニメファンでもある人をターゲットにするという条件が付く、かなり狭いジャンルなのです。
ミリタリーを主体にすると、自動的にマニアの中のマニアしか見ない形になってしまう。
これが『荒野のコトブキ飛行隊』と『ガーリー・エアフォース』にも当てはまってしまったということです。
じゃあ『ガールズ&パンツァー』どうか?
これはガルパンが物語としては、“スポ根”という分かりやすいかつメジャーなジャンルだったから、ミリオタ以外のファンがついてきたのだと私は考えます。