▼「cartoonの世界」記事一覧▼
②アメリカン・アニメーション黄金時代と日本ゲーム全盛期の類似性
③かつてディズニーと比肩した悲劇のアニメーター、マックス・フライシャー
④ディズニーを駆逐し“カートゥーン”の本家となったワーナーとMGM
ジャンプ以外のネタも書こうと思ったので、今後は定期的にアニメに関する持論をお届けします。
今回は個人的なアメリカ在住の経験からアメリカのアニメーション、特にcartoon(カートゥーン)についてちょっと解説します。
cartoonはざっくり説明すると「アメリカにおける子供向けコメディ調イラスト及びアニメーション」を指します。広義には、ファミリー層のディズニー作品や、年齢層の高いアメリカン・ヒーロー作品などを含めますが、代表的な作品に『ポパイ』や『バックスバニー』『トムとジェリー』、新しいものだと『シンプソンズ』、『スポンジボブ』などがあります。日本のアニメーションが“アニメ(Anime)”で海外で通用するように、アメリカのアニメーションは“cartoon”が通称のように使われます。
日本のアニメと比べて大きく違うのは、「作画にリアリティを追求しない」点です。cartoonは日本のアニメ以上に「子供向け」という印象が強いので、キャラクターの描写が極端な例が多く、人間が主役じゃない作品も多々あります。
ディズニー・ピクサーやドリームワークスなどの全世界向けの映画作品でその片鱗を感じることができますが、アメリカ国内ではそれをはるかに上回る数のcartoonがテレビ放送もしくはネット配信されています。
そしてその歴史をたどると、cartoonが全てのアニメーションの源流ともいえるのではないかと個人的に考えています。
▼続きはこちら▼