大西洋少年ジャンプ総合研究所

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【持論アニメコラム】ミリタリーアニメが成功できる条件とは ②苦戦する“美少女×ガンアクション”

 前回の記事はこちら ①ストライクウィッチーズが起こした変化

第7話 あかり争奪戦

第7話 あかり争奪戦

  • メディア: Prime Video
 

前回は『ストライクウィッチーズ』がミリタリーアニメとしてかなりエポックメイキングだったことをお話しました。しかし、そこからミリタリーアニメが定番化したかというとそんなことはなく、むしろ苦戦する状態が続きます。

 

今回はガルパン前に少し盛り上がりを見せた“美少女×ガンアクション”アニメについてお話します。

 

ストライクウィッチーズ』の成功によって注目されたミリタリーアニメですが、まだ本格的にアニメ界で使用されるほどのテーマにはなりませんでした。

 

というのも『ストライクウィッチーズ』は“WW2ミリタリー”以外にも「パンツじゃないから恥ずかしくないもん!」のフレーズで知られるいわゆる“パンチラ”要素を含めた美少女アニメとしてのインパクトも強かったため「例外的に当たった」感じがありました。

 

そのため、もう少し美少女アニメ色を弱めつつ、ミリタリー要素を取り入れやすいテーマを求めた結果注目されたのが、ハンドガンやライフルを扱ういわゆる“ガンアクション”作品でした。

 

ストライクウィッチーズ』も銃火器を使用していますが、本来航空機に搭載するものを使っての空中戦なのでジャンルが違います。

 

“美少女×ガンアクション”の代表的な作品とあげられるのが記事冒頭にも貼ってあります、武装探偵が活躍する『緋弾のアリア』やライフルを擬人化した『うぽって!!』です。

 

 

 

「美少女キャラを出しつつ、迫力あるガンアクションも描けて、ガンマニアの需要も見込める」ということで、それなりにヒットすることが期待されました。

 

しかし正直な印象として、結果は“泣かず飛ばず”でした。

 

まず先に断っておきますが、緋弾のアリアやうぽっての出来映えが悪かったとは個人的に思っていません。

キャラデザやガンアクションシーンなどは十分な完成度でした。

 

しかし1つ大きな落とし穴だったのは、“ガンアクション”や“銃へこだわる”ということはアニメ、ひいては映像作品としては普通すぎたのです。

 

迫力あるガンアクションやリアルな銃の描写は、ミリタリーアニメでないアニメでも当然のように行われています。さらに言えばそもそも映画やドラマで本格的かつ本物を見ることもできます。

 

つまり、ラノベやマンガ段階では大きな魅力であったリアルなミリタリー描写がアニメという映像ではごく普通のことになってしまったのです。

 

前回の記事で指摘したミリタリーアニメに求められる「クオリティ・こだわり・プロモーション」の3つのポイントを満たしながら、映像作品としての「真新しさ」が欠けていたため、”ガンアクションミリタリー”は成功を収めることができませんでした。

 

続く……。

 

 

(※以下余談)

“美少女×ガンアクション”としては先駆者である『GUNSLINGER GIRL』やガンアクションの派生ジャンルであるサバイバルゲームをテーマにした『特例措置団体ステラ女学院高等科C3部』はいずれもアニメ作品が問題作として一部で有名になったのはただの偶然。

  

【ミリタリーアニメが成功できる条件とは】

①ストライクウィッチーズが起こした変化

②苦戦する“美少女×ガンアクション”

③まさかの王道で成功に至った『ガールズ&パンツァー』

④戦艦12隻を常識にした「艦これ」と『蒼き鋼のアルペジオ』

⑤「ガルパン」、「艦これ」後のミリタリーアニメの戦い

⑥ミリタリーアニメが「ストライクウィッチーズ」で始まり「ガルパン」で終わるかはこれから次第