個人的にオススメなジャンプコミックス。第4弾は本日コミックス第1巻が発売された『SAKAMOTO DAYS』です。
昨年11月発売の2020年51号から連載がスタートしたSAKAMOTODAYS ですが、久しぶりに個人的な直感で“これは面白い”と思った新連載でして、その後もほぼ迷うことなくコミックス購入を決めたほど期待しています。
連載開始当初の私のコメントはこんな感じ。
~~~ 過去記事引用 ~~~
第1印象は殺し屋日常コメディ(?)みたいな。
いや、なんとなくおおよその展開は読めましたが、アクション描写が想像以上にレベルが高く、その一方で見やすい作画なので初心者へのハードルも低そう。
表紙、というか予告ページのワンカットの時点で予感してましたが、久々に直感的に面白いと思いました。
~~~ 以下新連載予想より ~~~
『SAKAMOTO DAYS』………○
こちらは逆に直感的に面白いと感じたので自信満々の○です。個性的ながら無口でクセが少ない主人公。決して荒すぎず、見やすいアクションシーンに加えて、今後の画力向上が見込める作画。ジャンルも被ってない。……あえて言うなら夜桜さんちと近いですが。
~~~ 引用終了 ~~~
まだ全然物語のストックがないのでその面白さを十分に伝えるのは難しいですが、ざっくりと2点に絞って紹介したいと思います。
※以下、若干のネタバレ含みます。
【SAKAMOTO DAYSのここが面白い①】
ゆるキャラのコミカルさと殺し屋の実力を兼ね備えた男、坂本太郎
新連載時のカラー表紙でも大きなインパクトを残したその見た目は、イケメンとは程遠く、若者らしくもなく、一見強そうにも見えない、いわゆる“冴えないオッサン”。
しかし、その中身は幾多の死線を乗り越えてきた“最強の殺し屋”。
中身の設定だけならそう珍しいものではありませんが、ジャンプで登場する強者設定のオッサンは、ピシッとした黒服や筋骨隆々の身体など、だいたいそれっぽい風貌をしています。
なのに、まごうことなき主人公である坂本太郎は丸メガネにエプロン付け、ふくよかなアゴに身体は小太りというダルッとしたデザイン。おそらく他のマンガならモブキャラでも中々いない存在。
しかし、大きなギャップとなるその殺し屋としての実力はピカイチ。敵を仕留めるときの圧倒的な動きは、ダルッとした見た目を逆に怪物のような印象に変えます。
作画も、日常パートでは描き込みがひかえ目でオーソドックスな一方、戦闘シーンになった途端に見やすくも躍動感ある描写になります。
この主人公の強烈なギャップはかなり引きつけられる要素です。
【SAKAMOTO DAYSのここが面白い②】
本業は個人商店。殺し屋アクションと見せかけたファミリーコメディ。
そんなギャップをもつ坂本太郎ですが、殺し屋は引退して現在は個人商店を経営する一児のパパ。なので基本的には平凡な日常を送りつつ、合間合間に元殺し屋の片鱗を見せつけたり、なんだかんだやってくる元同業者を返り討ちにするのが大まかなストーリーとなっています。
つまり、その実態は今ジャンプで流行りのファミリーコメディなのです。
コメディシーンでは前述した“冴えないオッサン”のデザインが威力を発揮。クスッと笑える1コマがちょこちょこ登場して、読む側を飽きさせません。
圧倒的な実力を秘めた坂本太郎の前では、同業者や仲間もそんなコメディシーンの流れに逆らえず、終始殺伐としているようで和やかな時間が続きます。
しかし、実は和やかな空間を本当に支配しているのは主人公の奥さんである坂本葵。坂本太郎に殺し屋を辞めさせ、家庭では上の存在である葵さんは優しく能天気ながらも厳しく坂本太郎やその関係者をまとめあげる、まさしく母たる存在。
もちろんシリアスなシーンも多いですが、この作品の神髄はファミリーコメディと考えてください。
以上。大きく2つのポイントに絞って『SAKAMOTO DAYS』を宣伝させていただきました。
実質的な相棒となるエスパーの殺し屋シンや警察官のナカセ、チャイナ娘の陸小糖など坂本家含め今後の活躍が期待できますし、まだまだ今後展開が期待できるので是非ともご購読ください。
……読むだけじゃダメですよ。買ってよ。マグちゃんと一緒でもいいから買ってくださいね、