今週はジャンプ本誌はお休みなので恒例の新連載予想、今年もいずれやるであろう“金未来杯”についておさらいしたいと思います。
~~~~ 新連載予想(2021.07) ~~~~
『レッドフード』………○
迫力と丁寧さを兼ねた画力は十二分にポテンシャルを感じさせるが、全体的に暗めなストーリーと展開が読者を引きつけるかやや不安。まだ世界観や最終目標など不明な点が多いので、期待値を込めた○判定。
『NERU-武芸道行-』………×
少年ジャンプ電子版限定での短期連載の後、本誌連載されたという面ではそれなりに人気を集めたはず。現実的か否かの中途半端な世界観や、古臭いバカ正直タイプ主人公があまり個人的好みに合わないのでこの評価。
・総括
衝撃という面では、すでに人気を得ている2020年・2021年連載作品に対抗するには少々物足りないかもしれない。
~~~ 以上 ~~~
さて昨年の金未来杯優勝作品である『レッドフード』が連載スタートしたので、改めて“金未来杯”という企画について振り返ってみましょう。
「金未来杯(ゴールドフューチャーカップ)」は2004年からスタートした新人漫画家による少年ジャンプ本誌の読み切り企画です。ほぼ毎年4~7作品ほどエントリーして、読者アンケートによってグランプリが決まるというシステムで、優勝作品の全てが後々本誌にて連載作品となっています。
ただし、優勝作品でまともに人気作品となったのは『ぬらりひょんの孫』(2007)『べるぜバブ』(2008)ぐらいで残りはほぼ全て短期打ち切りとなっています。
その一方、新人発掘という面ではその価値を存分に発揮してまして本誌『ブラッククローバー』田畠裕基さん、『鬼滅の刃』吾峠呼世晴さん、『呪術廻戦』芥見下々さんなどの人気漫画家を輩出しています。
ジャンプ+の連載作品を含めればもっと増えます。
ジャンプGIGAやジャンプ+など、新人漫画家が作品が発表できる場は他にもありますが、やはり本誌に載るのが一番話題になりますし、おそらく漫画家さん自身のモチベーションも高まるのだと予想できます。
ただし作品単独で見ると、先述したようにもう10年以上優勝作品が人気作となっていないので、完全にジンクス状態。
ぶっちゃけもう少しタイミングを見計らった連載スタートとかも考えてもいいのではないかと思ってしまいます。
毎年優勝作品に対して願ってはいますが、『レッドフード』にも是非このジンクスを超えられるよう頑張ってほしいです。