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【マグちゃん・レポート】主観的キャラクター紹介④:『破壊神マグちゃん』を少年マンガに仕上げたイカ頭巾ちゃん「ミュスカー」



 

4週連続マグちゃん記事、第3週は邪神初の「マグちゃん・レポート”主観的キャラクター紹介”」として、マンガ内でほぼ唯一の悪役として暗躍したマジメな邪神「『運命』のミュスカー」についてご紹介します。

 

■プロフィール(本編抜粋)

なまえ:ミュスカー

あだな:ミュっさま、予言者

ねんれい:永劫

けつえきがた:混沌

とくぎ:運命の調律

すきなもの

たべもの:無し

しゅみ:啓蒙

ばしょ:無し

※プロフィール帳・裏面はコミックス8巻65ページに記載

 

【注目ポイント】

●コメディ路線の物語にシリアス展開を組み込んだ張本人

前回紹介したイズマ・キサラギというライバルキャラが出現した後もコメディ路線を進んでいた『破壊神マグちゃん』ですが、そこに悪役としてシリアスな展開を持ち込み、物語を少年マンガらしくしたのが第三柱「『運命』のミュスカー」なのです。初登場となった第33話と第34話では、マグちゃんを味方に引き込み世界を支配しようという野望を明かし、イズマとマグちゃんの攻撃もモノともしない“黒幕”らしさを読者に見せつけました。

その後は流々の見事な天然受け流しなどにより、コメディ路線に一旦は組み込まれましたが、第42話のウーネラスとの戦いで再びシリアスキャラとしての片鱗を見せつけ、第50話でついにマグちゃんと本格的に矛を交えます。

このとき、序盤の戦闘でマグちゃんは初めて本格的なピンチを迎えますが、眷属であるチヌと宿敵であるナプタークの助けにより切り抜けることができました。とくにナプタークの活躍はマンガ屈指の名シーンとなりましたが、それはミュスカーというあからさまな敵役がいたからこそ描けたものでもありました。

物事にほとんど動じないマグちゃんの敵意を引き出し、物語の序盤でもっともシリアス兼感動話となった第24/25話の大雪についても密かに関わっていたなど、ミュスカーは少年マンガには欠かせないの"悪役"として役割を果たす存在でした。

 

●シリアスを奪われ、物語後半は”ツッコミ”として孤軍奮闘

そんな悪役のミュっさまですが、第52話でウーネラスに力を再封印された結果“二度とシリアスできない身体”にされてしまいました。“決戦の末、再封印をくらったマジメな邪神"としてその後は悪役としての出番はほとんどなくなり、代わりに”すげえまとも”なツッコミ役として奮闘します。

賃貸住まいであることを明かし(53話)、無人島でひたすらボケをかます3邪神に怒り(55話)、『夢幻』のノス=コシュの悪用を注意し(62話)、覗きを疑われる(64話)など、すっかり6巻までの悪役としての姿は影を潜めます。その一方で、邪神サイド唯一の常識あるツッコミ役としては十二分に活躍するなど、流々たち人間サイドがいないときの物語の幅は広がりました。

最終回ではちょびっとだけその後も混沌教団として暗躍したという様子が描かれましたが、具体的な暗躍方法は不明。『忘却』のシュロ=シモーに指示していたことから、マグちゃんか流々の記憶をなくそうとした計画などの予想がつきますが、少なくとも再封印前のような本格的な暗躍は難しかったと思われます。

 

【プチトリビア】※筆者調べ

・人間サイドとの会話は少なく、流々と信徒である閼伽村奏(あかむら かなで)を除くと、イズマ・キサラギと藤沢鏻(ふじさわ りん)はそれぞれ1回だけ。錬や尾瀬、小深山との会話はゼロ。

・”ミュっさま”と呼んでいるのは流々だけだが、初めて名前を呼んだ際は”ミュスカ君”。様づけは閼伽村先生に指摘された結果。

・目の瞳孔が逆三角形(▼)の形をしている。

・ナプタークの"狂乱の咆哮"を受けた際は、一時的(★)になっている。

 

★個人的な妄想★

先述したように再封印による弱体化をうけた後は、ミニマムな姿でツッコミ役となったミュスカーですが、個人的には「人間の姿のままの権能を封じられ、流々たちと同じ学校に転校生として入学し、学園生活をおくる」展開を予想していました。

具体的には人間嫌いを矯正しようとするウーネラスと、ミュスカーを敬う閼伽村先生の利害が一致(?)。権能を封じられたミュスカーは仕方なく応じる一方で、隙を見て封印の解除やマグちゃんとの更なる接触を模索。その過程でミュスカーと流々が距離を縮まる一方、イズマ・キサラギは聖騎士団員としてそれを警戒。そんな「ミュスカー⇔流々⇔イズマ」の関係を見て、錬が血涙流し、ウーネラスが茶々を入れるというスパイラルが繰り返される。

つまりもしミュスカーが人間の姿のままなら、錬の一方的な恋のライバルにイズマだけでなく、ミュスカーも加わるというラブコメ展開になっただろうと勝手に考えています。しかも無自覚なイズマと比べて、ミュスカーはだいぶ流々に対して好意的な感情を頂いていたので、けっこうそれっぽい物語になったと思います。それに加えて人間をやはり愛そうと葛藤する姿みたいなシリアスなシーンも描けたと思います。

こんなことを妄想していると、改めて“二度とシリアスできない身体にしてやった"ウーネラスの外道さに感服してしまいます。

 

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