[表紙]『逃げ上手の若君』(二回目)
巻頭カラーは『あかね噺』で表紙は若君というある意味和風コンビ的な組み合わせ。
連載開始直後にも言った気がしますが、大河ドラマが鎌倉初期を舞台にする一方でジャンプは鎌倉末期を舞台のマンガという絶妙な棲み分け方がとても面白い。これを松井先生が思いついたのか単なる偶然なのかはわかりませんが、もう創作物において幾度となく使われた戦国時代ではなく鎌倉時代に注目したのは見事の一言。
和風のマンガを目指そうと安易に“侍・忍者・妖怪”に走ると過去例やテンプレなど乗り越えるハードルが多くなるので、こうした着目点を変えて突き詰めるのがこれからのヒットの秘訣になるかもしれませんね。
時代設定もよくある江戸や現代では、やはり読者は色々見抜いてしまうので、作る側はすごい大変ですけど知名度がそこまででない時代を細かく描くと、すごい興味深くなりますし。
『鬼滅の刃』も多分時代が大正じゃなかったら、幾分魅力が薄れてたという感じる人は自分だけではないはず。
~~~~ 金未来杯評価 ~~~~
『恋の曜日の世崎さん』(白咲しろくま)
作画……ちょっぴり荒削り感はあるがキャラの表情は可愛く描けてGOOD。
内容……ラブコメながら、ヒロインをバトルの主役として設定してひと味違う印象。
評価……(◎)新感覚にふさわしい主人公・ヒロインともに今後が気になる期待感がもてる。
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