大西洋の文言録

時事問題やアニメ・マンガ等への個人的な意見・感想を発信。基本、月・金更新です。


【今週の少年ジャンプ番外編】鬼滅の逆張り?血の嵐を巻き起こした怪作『チェンソーマン』の宣伝

 

▼過去のオススメジャンプコミックはこちら▼

【今週の少年ジャンプ番外編】アニメ2期公開中だから改めて宣伝したい!『ワールドトリガー』の面白さ!! - 大西洋の文言録

【今週の少年ジャンプ番外編】非力で純真な暴君コメディ『破壊神マグちゃん』の宣伝 - 大西洋の文言録

個人的に宣伝したいジャンプコミック。第3弾は諸々話題沸騰中の『チェンソーマン』です。

 

2019年第1号(※発売は2018年12月)より連載がスタートしたチェンソーマンですが、昨年12月発売の2021年第2号、今週発売のコミックス11巻で連載終了(※第一部)というスピードで終わっただけでなく、過激な描写と怒涛の物語で、一昨日・昨年と鬼滅で盛り上がるジャンプの裏で嵐を巻き起こしていた意欲作です。

 

というわけで、今回も連載開始当初の私のコメントをご覧ください。

~~~ 過去記事引用 ~~~

とりあえず率直な感想は「引き込まれる。」

決して“キレイ”な絵ではないのですが、雑ではなく案外見やすい。
なにより物語が中々クセが強い。

~~~ 以下新連載予想より ~~~

チェンソーマン』・・・・・・〇
個人的な好みを含めての評価。

作画がかなり荒めですが、
展開や物語はクセがあって面白いと思います。

キャラクターも魅力を感じますので、
作画がブラッシュアップされれば
化ける可能性あり。

~~~ 引用終了 ~~~

 

結果的には、作画はブラッシュアップされたというより尖鋭化し、化ける方向もよりバケモノらしくなったという感じですね。

その後も前ブログで度々“面白い”的な話を書いた覚えがあります。

 

※以下、若干のネタバレ含みます。

 

チェンソーマンのここが面白い①】

最底辺から生まれ育った超悲劇的主人公「チェンソーマン」ことデンジ

主人公で、後々「チェンソーマン」と呼ばれることになるデンジですが、その人生は常にどん底。幼い頃に親は死亡。その親が残した借金を返済するため、悪魔を倒すデビルハンターとしてヤクザからの依頼を手伝い、ロクな教育も食事も生活もおくれない日々。

当然友人もいない中、たまたま出会ったチェンソーマンの悪魔「ポチタ」と仲良くなり、2人で協力しながら普通の生活(※”食パンにジャム塗って食べる”というレベル)を夢見て生きていました。

しかし突如別の悪魔に襲われ、ポチタとともに惨殺。

その後、唯一の友であるポチタの心臓をもらい、半ば不死身になって復活。

 

というのが第1話のあらすじですが、とにかくジャンプ主人公としてはトップレベルのハードな生い立ち。

 

鬼滅の刃』第1話の炭治郎と比べても、

・家族はいない(炭治郎=大家族の長男)

・頼りはヤクザ(炭治郎=街の人気物)

・唯一の友とともに惨殺(炭治郎=生存&妹一人は生存)

と圧倒的にヒドい目にあってます。

 

ここまで悲劇的であったデンジに対して、多く読者が人一倍同情と応援の気持ちを持ったことが後々の展開と合わせてよりデンジの人気を高めていきます。

 

チェンソーマンのここが面白い②】

ささやかな幸せと地獄の繰り返し。止まらない衝撃的展開の連続

唯一の友、ポチタの命と引き換えに復活したデンジは、自分たちを殺した悪魔に復讐し、直後に出くわした政府公認の女性デビルハンター、マキマに一目惚れして雇われることに。

その後、なんだかんだ望んでいた普通の生活を送れるようになったデンジですが、同時進行で次々と地獄のような目に合います。

 

仲間に裏切られたり、生け贄にされそうになったり、その仲間と仲良くなった直後に皆殺しされかけたり、とほぼ毎回殺されます。

 

”息つく間もない”という表現がありますが、チェンソーマンの物語はまさにそれに当てはまります。ちょっとした日常編のあと、前回の地獄を超えるような地獄の展開が待っているの繰り返し。

 

「誰が死んでもおかしくない。」

チェンソーマン読んでいてこの言葉を何回反芻したことでしょう……。

 

チェンソーマンのここが面白い③】

迫力を超えて唖然。血で血を洗う超ド級のえげつないバトルシーン

デンジの戦闘方法ですが、チェンソーマンの名前の通り電動ノコギリを頭や腕から生やして、相手をえぐり斬るのが基本です。

 

訓練を受けたわけでもなく、必殺技があるわけでもないので、強い相手と戦うときはひたすら不死身を生かした肉弾戦です。

 

なので相手が血まみれになることはもちろん、デンジ自身も常に血まみれ。四肢が吹き飛ぶことも頻繁で、マンガで見るとあちこちがベタで真っ黒。

戦闘シーンや血でこんなに真っ黒になるマンガは、そうそうお目にかかることはないと思います。

 

加えて、この血生臭さい戦闘をやってのけるデンジのイカれ具合もハンパじゃなく、絶叫と高笑いを混ぜながら戦う姿はまさに悪魔的。

 

日輪刀を手に尊敬する師匠の元、入念な訓練と過酷な試験を通った後、華麗な技と仲間の協力で鬼を倒す炭治郎とはこれまた異なります。

 

 チェンソーマンのここが面白い④】

デンジの周りを固める、一癖二癖あるキャラクターたち

2年間の連載の間に悪魔や魔人を含め様々なキャラクターが登場し、毎回血まみれのデンジに負けない存在感を示しました。

 

デンジの憧れの女性上司マキマさん。

デンジのお目付け役で、王道の主人公ポジションである早川 アキ。

デンジを振り回す裏切り暴君魔人、パワー。

幸薄いのになんだかんだ金のために働く東山 コベニ。

謎の多い最強の酒飲みデビルハンター岸辺。

 

人間以外も様々なおぞましい姿をした悪魔や魔人が出てきました。そして、その大半は結果的に死んでいきました。

 

キャラクターに関しては、語るところが多すぎるので割愛します。

ちなみに自分はコベニちゃんと暴力の魔人のペアが気に入ってました。

 

 

以上、いつもより1つ多いの4点にまとめてチェンソーマンの面白さをお伝えしましたが、展開が早すぎて見落としてる部分も多いと思いますので、ぶっちゃけ買って読んでください。

全11巻なので、まとめて新刊で買ってもそんなに予算かかりませんし、スピード感は当然ながら鬼滅以上です。

 

これまたあちこちで騒がれていますが、一体アニメ化がどんな形で具現化するのか妙に期待してしまいます。

 

ついでに『破壊神マグちゃん』第3巻も今週発売されたので買ってくださいwww。

 

破壊神マグちゃん 3 (ジャンプコミックスDIGITAL)
 

 

 

【今週の少年ジャンプ】異色の筋肉×魔法ファンタジー『マッシュル-MASHLE-』が1周年

 

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先週の『アンデットアンラック』に続き、『マッシュル-MASHLE-』が連載1周年を迎えました。

 

全く同時期にスタートしたので当たり前ではありますが、同じ連載年数で2連続というのはなかなかレアな状況かと。

 

アンデットアンラックが異能力バトルマンガとして割と早めに話題になったのに対して、ちょっと隅っこ暮らし気味だったマッシュルですが、実直・天然・筋肉な主人公マッシュのキャラクターがウケたのか、無事ファンが定着したようです。

 

個人的な意見としては、アンデットよりもストーリーはわかりやすいかな~と。

……なんとなくアンデットとマッシュルのポジションが、『僕のヒーローアカデミア』と『ブラッククローバー』の関係に似てる気がします。

 

どちらも王道なんだけど、方や“現代舞台の異能力バトル”。もう片方は“異世界舞台の剣と魔法のバトル”。

 

ただヒロアカとブラクロの主人公は、初めはだいぶ弱小でどんどん成長していく物語なのに対して、アンデットとマッシュルは主人公がどちらも最初から強者で仲間と協力して立ち回るって感じですね。

 

う~ん、やっぱり生き残る作品はなにか上手い具合に他の連載作品とコントラストを生み出しますね。

 

そういえば新企画が始まりましたね。「ジャンプ・ショート・フロンティア」。こういうアイデアやキャラクター押しの作品はけっこう面白かったりしますからね。『AGRAVITY BOYS』も始まりはジャンプ+の一発アイデアでしたから。

 

『人間の歌』(古田静蘭)とりあえずは興味惹かれましたよ。

 

【持論アニメコラム】知られざる美少女化のパイオニア ④擬人化との融合で生まれた「艦これ」と「刀剣乱舞」

 

▼これまでの記事はこちら

【持論アニメコラム】知られざる美少女化のパイオニア ①三国志から始まった美少女化現象 - 大西洋の文言録

【持論アニメコラム】知られざる美少女化のパイオニア ②原本なき「恋姫無双」の独壇場 - 大西洋の文言録

【持論アニメコラム】知られざる美少女化のパイオニア ③“戦国美少女”の大戦乱時代 - 大西洋の文言録

第7話「じゃぱりとしょかん」

第7話「じゃぱりとしょかん」

  • 発売日: 2017/02/26
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前回は「恋姫無双」に続いて起こった2010年頃の「戦国美少女ブーム」についてお話しました。

というわけで、“美少女化設定の一般化”という今回のテーマで最後に触れたいのはズバリ「擬人化」についてです。

 

「擬人化」は皆さんご存じの通り、生物・無生物問わずあらゆる物体や現象を人間に置き換えるという、八百万の神を信じる日本人が特に好む趣向の一つです。

 

早い話「○○を人間にしてみた。」設定のことです。よく「鳥獣戯画」が最古例(?)として取り上げられます。

 

そんな「擬人化」ですが、イラストレーターによる“萌え絵”のアイデアとして徐々に広まり、マンガ・アニメでの設定としては2000年代後半から散見されるようになりました。(※私見

 

当時の比較的有名な作品としては「ヘタリア」「うぽって!!」などがあります。

銀幕ヘタリア Axis Powers Paint it, White(白くぬれ!)
 

 

とはいえ、まだまだ大ブームを起こすほどの存在感はありませんでした。

しかし「擬人化」という手法自体は、先述したようにイラストレーターの間で自然と定着していき、それを享受するファンにとっても次第に身近な設定になっていきました。

 

そんな「擬人化」の浸透と並行して起こっていたのが、これまでの記事で指摘してきた「恋姫無双」と「戦国美少女ブーム」による歴史人物の“美少女化”でした。

 

どちらも最終的には“美少女ではないものを美少女にする”という思考が元なので、この2つの「歴史人物の美少女化」と「擬人化」のムーブメントがつながっていくのは必然の出来事でした。

 

そして、この「歴史×擬人化」の組み合わせが化学反応して誕生したのが『艦隊これくしょん -艦これ-』と『刀剣乱舞』です。

 

「初めまして!司令官!」

「初めまして!司令官!」

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出陣

出陣

  • 発売日: 2017/07/13
  • メディア: Prime Video
 

  

この2作がこれまでの擬人化と大きく違ったのは、キャラクターたちに「歴史」要素が組み込まれていた点で、これは男女のオタクに共通する“情報”に対する欲求を多いに刺激しました。

 

「艦これ」でいえば艦娘の元となる”艦艇の戦歴”、「刀剣乱舞」でいえば”刀の持ち主”や“遍歴”など、多くのファンが擬人化したキャラクターたちの歴史を辿ることに熱中したはずです。

 

この歴史要素はビジュアル重視だった「恋姫無双」や「戦国美少女」、過去の「擬人化」作品などにはあまり見られなかったポイントで、「艦これ」後の擬人化はビジュアルだけでなく、こうしたキャラクターのバックグラウンドが重視されるようになりました。

 

過去の「擬人化」を圧倒する規模で大ブームとなった「艦これ」。そして、女性向け「擬人化」(※イケメン化とも)として代表的な存在となった「刀剣乱舞」。この2作品によって「擬人化」しいては「歴史人物の美少女化」は完全に定番化していきました。

 

そして、誕生から数年たって存在感が薄れた「恋姫無双」やブーム当時の「戦国美少女」作品たちに代わって、次々と新しく「美少女化偉人」たちが誕生していきました。

同時に「擬人化」も多様化していき、「けものフレンズ」や「アズールレーン」「はたらく細胞」などのヒット作も現れました。

 

そんなわけで、過去4回の連載に渡って「美少女化」現象に関する持論を述べてきました。

 

まとめると

・「恋姫無双」をキッカケに武将を美少女として描く“美少女化”のアイデアイラストレーターやマンガ家を中心に拡散。

・“美少女化”のアイデアを活かすべく、もう一つの武将の晴れ舞台「戦国時代」を元にした「戦国美少女ブーム」が発生。

・同時進行する形で「擬人化」が浸透していき、歴史要素も加わった「艦これ」、さらに女性向けでは「刀剣乱舞」が大ブームを起こす。

・上記2作の大ブームと「戦国美少女ブーム」の落ち着きにより、“美少女化”が誰でも手を出せる設定となる。

 

みたいな感じです。

 

さすがに女性向け作品は詳しく存じ上げないので、『文豪ストレイドックス』のように偉人のイケメン化作品を上手く組み込めなかった点は諸々申し訳ありません。ただ文スレも「恋姫無双」や「戦国美少女ブーム」の影響を全く受けなかったことはないハズです。

 

おそらく今後も様々な時代を元に“美少女化”や“イケメン化”作品は大小問わず生まれてくるでしょう。

 

それでは第2回となる連載企画にお付き合い頂きありがとうございました。

 

終わり。

 

▼ 前回の連載記事はこちら

【ミリタリーアニメが成功できる条件とは】

①ストライクウィッチーズが起こした変化

②苦戦する“美少女×ガンアクション”

③まさかの王道で成功に至った『ガールズ&パンツァー』

④戦艦12隻を常識にした「艦これ」と『蒼き鋼のアルペジオ』

⑤「ガルパン」、「艦これ」後のミリタリーアニメの戦い

⑥ミリタリーアニメが「ストライクウィッチーズ」で始まり「ガルパン」で終わるかはこれから次第

 

【今週の少年ジャンプ】2020年連載組筆頭『アンデットアンラック』が1周年

 

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『アンデットアンラック』が見事連載1周年を迎えました。おめでとうございます!

 

ちなみに読み切り版が掲載されたのは2019年の1月末。当時の私の評価はこんな感じです。

 (以下抜粋)

『アンデッド+アンラック』 (戸塚慶文)

評価……○

主人公・ヒロインともに異能(異常)
というパターンのアクション漫画。

一言でいうと“勢い”がありますね。
ややこしい設定や伏線も少なく、
ストレートで読みやすい。

作画は“並”ですが、キャラや物語に
見合って特別気にならない。

セクハラネタもストレートなのが
ちょっとマイナスですが。(時代流れ的に)


個人的には好みなんですが、
万人受けするかと聞かれると微妙。

 (抜粋終了)

 

読み切り時と比べると、なんやかんやで設定だらけになりましたね。連載なので当たり前ですが。

単なる異能同士のバトルに終わらず、世界のループや知られざるアンディの過去といった展開、そして予想もつかないストーリーが評判のようですね。

 

昨年の連載開始から、人気連載が続々と終了するなかしっかりとジャンプ読者の評価を獲得して、他の新人作と比べて頭一つ飛び抜けた存在になりました。

 

王道バトルマンガではありますが、主人公のアンディが始めから相応の実力者である点で“英雄伝”型ですね。広い意味で『北斗の拳』と同じ。

 

ちなみにヒロアカやブラクロような、少年主人公が成長する作品は“サクセスストーリー”型と勝手に呼んでます。

 

~~~~~ 読切評価 ~~~~~

『能力者いのうさん。』(久下翼)

評価……△

 

超能力ラブコメディ。

作画的にもギャグよりですが、ヒロインがストーカー気味なラブコメ

 

ヒロインのキャラに対して、主人公の圧力が物足りなく感じますね。仮にあくまでもヒロイン押しなら、もう少し画力が欲しいところ。

~~~~~~~~~~~~~~~~

最近よくあるウザかわいい系ヒロインですが、ぶっちゃけ新連載の『ウィッチウィッチ』とかぶってました。

 

超能力と魔法って現代社会設定だとほとんど似た感じになりますよね。

 

さてそんな魔法といえば、来週はもう一つの2020年注目株が連載1周年です。

 

てか2週連続1周年記念って珍しい!

 

 

【今週の少年ジャンプ番外編】非力で純真な暴君コメディ『破壊神マグちゃん』の宣伝

 

今回は『ワールドトリガー』に続く、個人的に宣伝したいジャンプコミック第2弾として『破壊神マグちゃん』の面白さをお伝えします。

※若干のネタバレも含みます。

 

ちなみに破壊神マグちゃんですが、『あやかしトライアングル』『灼熱のニライカナイ』『僕とロボコ』と同時期の2020年6月発売の第29号から連載スタートしました。

 

ちょうど『鬼滅の刃』『約束のネバーランド』『ゆらぎ荘の幽奈さん』が終わり、『ハイキュー!!』の完結間近の時期の新連載陣です。

 

連載開始当初の私のコメントはこんな感じです。

~~~ 過去記事引用 ~~~

ちょっと珍妙な作品が始まりましたね。

まあ、魔王や宇宙人とか特異生物が登場するコメディ系はよくありますが、個人的にはこういうハチャメチャ生物は好きです。

~~~ 以下新連載予想より ~~~

『破壊神マグちゃん』………△

現時点では、ギャグでもバトルでもラブコメにも変換できる予測がつかない作品。逆にいえば、期待値は高い。

作画は並レベルだが、読みやすいので若年・男子層には好まれるかも。

熱心なファンが定着してくれるかは未知数。

~~~ 引用終了 ~~~

 

総じて「絶対当たる!」的な印象はもってませんでしたが、個人的には気に入ってたのでそのまま読み続けてコミックスも購入し、現在に至ります。

 

【破壊神マグちゃんのここが面白い①】

エラそうだけど憎めない小さな破壊神、マグ=メヌエク

主役兼マスコットキャラのマグ=メヌエク(通称マグちゃん)ですが、メンダコのような見た目もさることながら、破壊神や“破滅のマグ=メヌエク”といった異名を持ちながら、悪意がほとんどない性格も魅力です。

 

作者もマグちゃんのことを「中身はネコ」と証言しているように、その言動は動物的な発想かつ、あくまで自分が上位という思考なので、まるでネコマンガを読んでいるかのようなクスクス笑いを誘うほっこり感があります。

 

特殊能力である“破滅の力”を注意されると使用を控え、周囲に迷惑をかけた罰で縄でつるされてもそれを受け入れるなど、まんまネコのしつけのような感じです。

 

この「エラそうで危険だけど、悪気がないので憎めない」というキャラが主役であるマグちゃんの最大の魅力と言えます。

 

【破壊神マグちゃんのここが面白い②】

天然ながらツッコミもこなす頑張り屋ヒロイン、宮薙流々(みやなぎ るる) 

そんな破壊神マグ=メヌエクを見つけ出し、なんやかんやで家に居候させることにした張本人。

 

“破滅の力”を見せつけた謎の生命体にビビるわけでもなく拳でぶん殴り、家に向かい入れて介抱し、納豆を食わせて洗濯物をまかせるその天然ぶりはピカイチ。

 

もちろん一般人なので、異常識のマグちゃんにツッコミを入れ、周りに迷惑をかけないようしつけもする。

 

このボケとツッコミの両面を持ちつつ、実は母子家庭なので普段は一人で生活して、弱音をはかない頑張り屋さん。

 

このアンバランスな2人のやり取りも注目です。

 

【破壊神マグちゃんのここが面白い③】

愛ともたんなる友情とも違う、いわば責任感からヒロインを助けるシーン

マグちゃんは基本的に流々を自分を崇めるべき信徒として見下しています。なので周囲の人間を含めてエラそうな態度で接していますが、同時に上に立つものとしての自覚も兼ね備えています。

 

かつての崇拝者のために破滅の力を駆使したのも、先述した流々の洗濯物を取り込むのも、上位のものとして下位のものの願いを叶えるという責任感から行っています。

 

この責任感からくるマグちゃんの所々の行動が不思議と男らしい。

 

第1話では流々に任された洗濯物を嵐から守ろうと体を張り、花火大会では花火を見逃した流々のために自ら自爆。

自らの下僕にすると決めた捨て犬にしつけと寵愛(体を拭く)を与えるなど、破壊神なのにすんごい男前!

 

以上ざっくりと「破壊神マグちゃん」の魅力をとりあえず主役の2人、マグちゃんと流々を中心にお伝えしました。

 

その他、流々に恋する青春男“藤沢錬”、マグ=メヌエクにライバル心をもつやられ役“ナプターク”、邪神を倒すべく奮闘する中二病くん“イズマ・キサラギ”など、他のキャラクターたちとのやりとりももちろん面白いです。

 

今後もちょこちょこ宣伝ついでに紹介していきます。誠に勝手ながらアニメ化まで期待していますので。

 

多分、深夜とかではなく5~10分ぐらいショートアニメ方式の形になりそう。

 

そういうわけで、来月には第3巻も発売しますので『破壊神マグちゃん』の応援(※具体的にはジャンプアンケートへの票とコミックス購入)をよろしくお願いします!!

 

破壊神マグちゃん 3 (ジャンプコミックスDIGITAL)
 

 

 

【今週の少年ジャンプ】まさかの鬼門に挑んだ2021年初連載陣のトリ

 

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新連載『クーロンズ・ボール・パレード』(原作:鎌田幹康 作画:福井あしび

 

野球です。なんの変哲もない野球マンガです。

そして、ジャンプおいてはサッカーと並んで鬼門となっているジャンルです。

 

だいたいは「甲子園を目指すために仲間を集め、時には反発や挫折を味わいながら、特訓の末に試合で勝利する」的な物語なのが高校野球マンガ。

 

この過去数年でもっとも過酷な争いが起こっている中で、どんな勝算があって野球マンガに挑んだのが見届けましょう。

 

さて、今週でようやく新連載がひと段落します。新連載予想はまた3話目までが掲載されてから行います。

連載作品がちょうど20作品に収まってますが、改めて連載2年以上が6作しかないのにびっくりですね。

 

以下その一覧

ONE PIECE』1997年34号
僕のヒーローアカデミア』2014年32号
ブラッククローバー』2015年12号
Dr.STONE』2017年14号
『呪術廻戦』2018年14号
『夜桜さんちの大作戦』2019年39号

 

夜桜さん以外、全部アニメ化済み。すでに本誌外ですが、『チェンソーマン』のアニメ化や『鬼滅の刃』テレビ放送2期も決まりましたし、なんだかんだジャンプの盤石っぷりを見せつけていますね。

 

しばらくは新連載はなさそうですし、じっくりとルーキー作品たちを吟味していきましょう。

 

繰り返しますが、私の押しは『破壊神マグちゃん』と『SAKAMOTO DAYS』です。

破壊神マグちゃん 2 (ジャンプコミックスDIGITAL)
 

 

【持論アニメコラム】知られざる美少女化のパイオニア ③“戦国美少女”の大戦乱時代

 

・過去の記事はこちら

【持論アニメコラム】知られざる美少女化のパイオニア ①三国志から始まった美少女化現象 - 大西洋の文言録

【持論アニメコラム】知られざる美少女化のパイオニア ②原本なき「恋姫無双」の独壇場 - 大西洋の文言録

戦国コレクション2 COMPLETE WORKS

戦国コレクション2 COMPLETE WORKS

  • 発売日: 2015/07/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

前回までは「恋姫無双」が「三国志の武将の美少女化」というコンセプトで10年以上前にアニメ・マンガ界に大きなインパクトを残したことをお話しました。

 

しかし、今現在一般的となった「歴史上の人物の美少女化」設定につなげるにはもう一つのムーブメントを語る必要があります。

 

「戦国美少女ブーム」です。

 

2008年のアニメ版『恋姫†無双』放送から数年間、圧倒的なアンソロジーコミックの拡散もあって「三国志の美少女化」は「恋姫無双」の独壇場でした。

 

しかし、クリエイターたちは「武将の美少女化」という妙味なアイデアを使いたい欲求で一杯でした。

その時、おそらく同時多発的に皆が思い浮かんだのがもう一つの“武将の世紀”、日本の「戦国時代」だったというわけです。

 

織田信長豊臣秀吉徳川家康という誰もが知ってる歴史上の偉人から、伊達政宗真田幸村のようなゲームで馴染みある武将など、三国志と同等かそれ以上にインパクトある人物が揃っている「戦国時代」を扱わない手はありませんでした。

 

そして、「恋姫無双」のメディアミックスがひと段落した2010年頃から「戦国美少女ブーム」は、どの作品がキッカケというわけでもなく始まりました。

 

個人的に、比較的早かったと思うのは「戦国コレクション」で、こちらは戦国武将以外の偉人も美少女化したという意味では、今日の「美少女化設定」にとても近い発想で作られていました。

 

ちなみに後にアニメ版が作られた際は、所々名作映画パロディを取り入れた珍作として一部で有名になりました。

 

その他、ざっくり思い浮かぶものとしては『百花繚乱 サムライガールズ』『織田信奈の野望』『ノブナガン』『戦国乙女~桃色パラドックス~』などなど。

マンガなどを含めればさらに増えるでしょう。

 

 

戦国BASARA』はさすがにこの流れの一部に組み込むには無理がありますが、間接的な影響はあるかもしれません。

 

このブーム時はシーズンごとに戦国武将が関係するアニメが放送されていたので、現在の「異世界モノブーム」に似てるところがあるかもしれません。

 

無論、世界観や舞台設定、キャラクターなどに差はありますが、クリエイター視点だと「キャラクター設定、もしくはイメージ形成の手間が若干省ける」みたいなメリットがあったと思います。

 

今の異世界モノだと「世界観設定やそのイメージ形成の手間が省ける」みたいなメリットがあると言われてますし。

 

とにかくこの「戦国美少女ブーム」は「恋姫無双」のような1作品の枠を大きく超えてマンガ・アニメ・ゲーム全般への“美少女化設定”の普及へとつながりました。

 

ちなみに「恋姫無双」を生み出したBaseonも戦国武将版美少女ゲームを送り出しますが、当然これといった話題にもならない結果となりました。

 

続く……。

 

【今週の少年ジャンプ】篠原先生って限りなくギャグマンガに近いコメディ描くよね~

 


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新連載『ウィッチウォッチ』(篠原健太

ざっくり言えば異能力日常コメディ。

今後ほぼ学園生活が始まりそうですが……。

 

ギャグマンガとコメディのギリギリを攻めることで有名(?)な篠原先生らしく、テンポよく笑いが入るとともに、ちょっとシリアスな話も盛り込む手際は相変わらず。

 

人によっては「笑いとシリアス混ぜんなよ」とか思う人もいますが、この笑いとシリアスのバランスがとれてるマンガってなんだかんだ人気が出ますからね。

個人的にはアニメ化して、作家さん独特のギャグが減らされたりするのが一番嫌いです。

 

ぶっちゃけアニメ版『トリコ』とかそんな印象でした。

 

~~~~~ 読切評価 ~~~~~

『カモしれない刑事』(前田良平)

評価……○

 

“カモしれない”というワンテーマのカモ×刑事ギャグマンガ

シンプル目だけど、キャラデサ・表情・動きが見やすくしっかり描けた作画ですね。

 

笑いは、まあ中笑いぐらいの安定感あるネタ。

ピンチヒッターとしては十分な出来。

~~~~~~~~~~~~~~~~

またしても、“ジャンプ、代行の単発ギャグマンガ意外と面白い説”に当てはまる良作でしたね。

 

真面目に電子版限定でもいいから、こういう単発マンガ集めたアンソロジーコミックとか出してほしい。

 

さて、ようやく来週で新連載4連が終わりますが、この時期はもうアンケート順位がガタガタになるから怖い怖い。

 

せっかく人気になりはじめた作品が、こういう新連載連チャンの間に票が流れて、掲載位置が下がって悪循環に落ちいることもよくありますから。

 

ファンの皆様は“票を入れて、コミックスを買う”を徹底しましょう。

 

↓というわけで買って↓

破壊神マグちゃん 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
 

 

【持論アニメコラム】放送開始から今年で20周年。なぜか“全解禁”されないアニメ版『星のカービィ』

www.change.org

 

星のカービィ スターアライズ - Switch

星のカービィ スターアライズ - Switch

  • 発売日: 2018/03/16
  • メディア: Video Game
 

 

突然ですが、この脆弱ブログをご覧の皆様はTVアニメ版「星のカービィ」をご存知でしょうか?

 

アニメ版星のカービィは、2001年から2003年の二年間に渡って放送され、当時の小中学生に強烈なインパクトを残し今でもカルト的な人気を集めています。

 

また、ゲーム本編への影響も多く、“コピー能力時に衣装を着る”、“アニメ版のデデデ城のデザインが採用される”、“ワドルディメタナイトの味方としての登場が増える”などの要素がアニメ版から流用されました。

 

そんな、星のカービィシリーズで決して無視できない存在であるはずのアニメ版ですが、実は2021年2月現在、合法的に視聴することができない状態にあるのです。

 

レンタル版DVDはなく、各種動画配信サイトでも配信されず、セル版DVDも全エピソードを収録しないまま生産が中断されているのです。

唯一VHSは全エピソード収録で販売されていたそうですが……。

 

数年前まではWii向けに配信されてたそうですが、現在は終了。同じくWii用ソフト『星のカービィ 20周年スペシャルコレクション』で3エピソード分収録されてますが、どっちにしても今現在、全視聴できる環境が整っていません。

 

ちなみに数年前、dアニメストアにリクエストしたところこんなリアクションが帰ってきました


いや、ホントに禁書なの?ってぐらい視聴方法が当時からなかったのです。

 

非合法であればYouTubeなどで上がっているので見れますが、ファンとしてはできれば不正アップロードに頼らずに視聴したいですし、関係者には真剣に公式な視聴方法を示して欲しいです。

 

おそらく一番の原因は権利関係かと思いますが、あまりに前衛的なエピソードの数々も少なからず影響しているかと思います。

 

まず間違いなく中国大陸では放送できません……。デデデ大王の言動がぶっ飛んでますし(※“愚かな人民ども”や“ワシは独裁者!”は序の口)、社会風刺(※環境破壊や観光公害)も現実とリンクし過ぎてますし……。

 

 

でもだからこそ、大人になった今こそ見たいという気持ちに駆られるのです。

 

今年の10月でちょうど放送開始から20年になるので、個人的になんかしらの展開を期待していますが、期待してるだけでは落ち着かないないので、各種配信サイトにリクエストや問い合わせしてみようと思います。

 

以上

カービィ★マーチ (星のカービィ OP)

カービィ★マーチ (星のカービィ OP)

  • 発売日: 2009/08/19
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

【今週の少年ジャンプ】誰が主人公かわからない。


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新連載『アイテルシー』(稲岡和佐)

サスペンスですね、学園モノじゃないタイプの。

 

シンプルな質問。誰が主人公?

 

派手な特殊能力も出てないので一見全然ジャンプっぽくはない。果てして今後どうなるか?

 

少なくとも3話目までは様子見するのが新連載を読む際の心がけなので。

 

~~~~~ 読切評価 ~~~~~

『BLACK MILK』(松井琳)

評価……×

 

超能力マフィアアクション。

ヒロアカもどき……。

マフィアって設定しつつ、キャラデサ・舞台・状況のいずれもその必要性がない。むしろ、警察っぽい。

今時、キャラクターの特殊能力を“超能力”って言葉で片付けるのは安易かと。

 

作画は影の描き込みなど、丁寧な仕上がりだが、個性的という印象は薄い。

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う~ん、今週号は新連載、読切ともに大きな印象はありませんね。

 

新連載もあと2週続きますし、今週はちょっと控えめにします。

 

それではまた。