大西洋少年ジャンプ総合研究所 (TAMA08 -official blog-)

少年ジャンプやアニメ・マンガ等への個人的な意見・感想を発信


【今週の少年ジャンプ】一年先があった"キヨシくん"と、なかった"ひまてん"……予測不能なジャンプの未来

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巻頭カラー『悪祓士のキヨシくん』(今年初)

センターカラー『HUNTER×HUNTER』『ひまてん!』

 

「キヨシくん」が連載2周年で2年連続の巻頭カラーを獲得。おめでとうございます。でも個人的な評価云々は昨年の記事で書いている通りで、現在もまったく未読です。

tamahachi08.hatenablog.jp

ただ、未読でも唯一分かるのが「センターカラー」をこの1年間で8回という頻度で獲得するほどの人気は持っているということ。1年超えの連載で人気が下降気味の場合、1~2回のセンターカラーでもけっこうな成果に相当しますが、それを2カ月に1回以上のペースで果たしていることは"固定のファン"以上の票が度々集まっている証拠といえます。……言いづらいですが、少なくとも同時期の『キルアオ』『鵺の陰陽師』よりは。

さてそんなめでたい「キヨシくん」の裏で、同期の「ひまてん」が連載終了。ジャンプラブコメの新星として1周年巻頭カラー級の人気を得たはずが、結果的に2年足らずという短い期間での完結となりました。

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まだまだラブコメへの需要は根強いと思っていましたが、『アオのハコ』や『さむわんへるつ』の人気を踏まえると、もはやジャンプで“ハーレム”は求められていないのかも……。それ目的の読者は他誌や異世界モノで満たしているんですかね?

 

長期連載が完結したり、ネクストホープの人気が急落したり、作者の体調不良が発生したり、ここ最近のジャンプはなんとなく安定感に欠けている印象。幸い『ONE PIECE』『SAKAMOTO DAYS』が去ってもまだ『魔男のイチ』とか超新生が見込めますが、なんかしらの紙面上の改革が必要だと思います。

過去作を含めたアニメ化推進は直接的にはジャンプ本誌の改善にはなりませんし……。まあ雑誌はもう惰性でいいと思っているなら別ですが。

 

以上、老害の戯れ言です。

【今週の少年ジャンプ】砂漠の殺風景さはマンガにとってメリットかデメリットか?

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新連載『カノンマスター』(町田麗弥)

センターカラー『しのびごと』『鵺の陰陽師』

ブログ内の検索で、金未来を含む過去4件の読み切りの掲載を確認した作者による新連載。最も早いのが2019年5月で、金未来杯は2021年10月、直近が2024年7月という年月を見る限りなかなか苦労しているご様子……。

終末世界の舞台としてよく使われる砂漠・荒地・廃墟ですが、"終末世界"と断言したようになんとなく世界観やおおよその物語の見当がついて、サプライズが減る欠点があるのでジャンプでの近年の成功例は……ぶっちゃけ思いつきません。『SAND LAND』は諸々の条件が違いますし。

描く側的には背景が楽になったりするのでしょうか?

今週号の『SAKAMOTO DAYS』で久しぶりに坂本さんのバトル見れましたが、やっぱり自分が読みたいのはこのぽっちゃりスタイルの坂本さんのアクションだと再認識しました。『魔男のイチ』は予測不能っぷりがさすが。『僕とロボコ』は作者の『トリコ』好きがまたまた発動。『2年B組 勇者デストロイヤーず』は笑いの瞬間爆発力がやはり強い。

そして、ここしばらく疑問だった連載枠数の結果は明らかになりましたが、相変わらず今年初めの新連載陣の不調っぷりがもはや怖いレベルです。

【今週の少年ジャンプ】なんか少年誌で"マシン"や"メカ"の印象が年々薄れている気がする……

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新連載『HAL FORMULA』(寺坂研人)

センターカラー『僕とロボコ』『アオのハコ』

スポーツマンガ『ビーストチルドレン』『グリーングリーングリーンズ』で短期打ち切りを経験している作者によるレーシングマンガ。背水の陣となる3度目の連載ですが、その運命や如何に……。

青年誌などでは珍しくない"レース"や"乗り物"系のマンガですが、本来免許とは無縁の年齢層をターゲットにしている少年誌ではマイノリティな部類といえます。とはいえレースやマシンがメインテーマでなくとも、昔は漫画家自身がバリバリの乗り物好きで、作中にスポーツカーやバイク、航空機などを登場させてリアルに描く人もけっこういましたが、なんか最近はそういうのが減った気がします。絵の練習が写実的なものからキャラクターなどの人物重視になったからか、単にマシン描くのが面倒だからか、逆にソフトを使って及第点なモノを用意にできるようになったからなのか……。SFもシンプルに減ってますし。

ジャンプ好き老年兼こち亀ファンとしては、戦車や戦闘機をガッツリ描いてくれる作品とかもっと欲しくなりますね。『SAKAMOTO DAYS』は比較的描いてる側ですが……だいたい次のページで破壊されてますし。 

センターカラーのロボコは今週号で6周年という節目を迎え、完全に長期連載の部類に入る期間に到達しました。実写映画の話がどれだけ進んでいるか勝手に気にしてますが、これからも頑張ってほしいです。……と新連載時に×評価した人間からのコメントでした。

一方で同じくセンターカラー『アオのハコ』は作中でまさかの時間飛ばしを発動。来週おそらく出るはずの終了作品ってもしかして……。

【今週の少年ジャンプ】アニメ化コンビによる「どうぶつ×美少女」で笑いを奪えるか?

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新連載『アニマルシグナル』(原作:春原ロビンソン 作画:筒井大志)

センターカラー『魔男のイチ』『あかね噺』『UNDER DOCTOR』

『姫様“拷問”の時間です』の春原ロビンソン先生、『マジカルパティシエ小咲ちゃん!!』『ぼくたちは勉強ができない』他の筒井先生がコンビを組んだ新連載がスタート。ジャンプ+から躍進した共通点を持つ経験者が本誌でどう奮闘するか乞うご期待……てな感じですかね。

"アニマルコメディ"という面で見れば、個人的にはジャンプSQ.の『カワイスギクライシス』が思い浮かびます。過去にちょっとだけ紹介したことがあります。

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当時はジャンプ+にも掲載され、その後アニメ化も果たした現在も連載中の人気作ですが、こちらは作品としてかなりギャグ要素が強め。作者さんの他の読み切りも読んだことがありますが、元々優れたギャグセンスをお持ちで、そこに可愛らしい絵柄の動物と女性キャラたちが組み合わさったことで人気を得たというのが個人的な見解です。

昨今、世間では"異世界モノ"が功罪含めて注目されていますが、その裏で"アニマル系・動物モノ"と呼べるような作品も続々と登場しています。シンプルな飼い犬・飼い猫の物語から、輪廻転生パターン、超進化、妖怪モドキなどなど。ついでに現ジャンプ連載陣を踏まえれば、何気に"動物"というテーマは狙い目かもしれません。ただ、人間の動物化は……まあよくあるので、できればバトルは避けてほしいです。

 

さて、今週号である意味驚きだったのが『UNDER DOCTOR』のセンターカラー。イチやあかねは、何も不思議ではありませんが、下位固定から突如のちょいアップは予想外でした。連載終了もなかったですし、てことは新連載3発目が掲載される再来週に終わる作品が出るんですかね?

【持論アニメコラム】”秋葉原が衰退した”最大の理由は「映画館ができなかったから」 -トレンドに乗り損ねた大失点-

ここ最近「秋葉原はなぜ衰退したのか?」的な記事をよく見かけます。多くの記事は、老舗店舗の閉店・撤退、コンセプトカフェや観光客増加の増加による不健全性・治安悪化、そして大きな客層であったオタクの減少などを指摘し、「オタクの街」としての地位低下を主眼に書かれています。

筆者個人の意見として「秋葉原は"停滞"している」と思っています。そして頻繁に通っていた学生時代から現在に至るまで疑問に思い、街の停滞の大きな原因の1つだと個人的に結論づけているのが「秋葉原に映画館ができなかったから」です。

 

■比較すらできない、街としての観客動員数ゼロという事実

まず手始めに、Googleマップで秋葉原駅を中心に”映画館”で検索してみてください。おそらく「TOHOシネマズ 上野」と「UDXシアター」が真っ先に出てくると思います。TOHOシネマズは施設名に"上野"を冠してますが、最寄り駅は山手線で1つ隣の駅である御徒町駅です。UDXシアターは基本的にイベントスペースで、常設の映画館ではありません。つまり2026年現在、秋葉原には常設の映画館が存在せず、この状態がおよそ10年以上続いています。(※2015年にアニメ専門映画館が一時的に存在した模様

これに対して新たな"オタクの街"として比較される池袋はどうでしょう。「グランドシネマサンシャイン 池袋」「TOHOシネマズ 池袋」「池袋HUMAXシネマズ」と3つのシネコンが集中して併存し、この3施設で合わせて26スクリーン・約5300席のキャパシティーがあります。単純計算すると、映画を目的とした観客が1回の上映で5,300人以上が訪れる池袋に対して映画館のない秋葉原は当然ゼロ映画の観客数において池袋と秋葉原は雲泥の差どころか比較にもなりません。(ちなみに先述した現時点でもっとも秋葉原に近い「TOHOシネマズ 上野」は8スクリーン・約1,375席)

単位を1日・1週間・1カ月と伸ばせば伸ばすほどこの差は大きくなり、つまりは長年にわたり秋葉原は映画の欠如によって膨大な数のお客を逃し続けていたことになります。繁華街としての街の歴史や客層が違うとはいえ、少なくとも映画の観客という分野において、秋葉原は現在進行形で集客力において圧倒的な差をつけられているのです。

 

■約15年前に"オタク"も映画の観客になり得ることは判明していた

とはいえ、もちろん「映画館に来る人の見込み」がなければ映画館はできません。かつては「オタクは映画を見に行かない」という見方が強かったそうですが、そうした状況はすでに2010年代始めから大きく変化し始めていました。

まだアニメ映画がファミリーもしくは子ども向けという感覚が強い時代に公開された劇場版アニメ『涼宮ハルヒの消失』(2010年)は、深夜アニメ発の劇場版作品としては当時の最高記録である8.4億円の興行収入を記録。ここから深夜アニメ発の劇場版作品は着実な成果をあげていき、

  • 『涼宮ハルヒの消失』(2010年)8.4億円
  • 『映画けいおん!』(2011年)19.0億円
  • 『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(2013年)10.4億円
  • 『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』(2013年)20.8億円
  • 『ラブライブ!The School Idol Movie』(2015年)28.6億円
  • 『ガールズ&パンツァー 劇場版』(2015年)25.0億円

という風にトップ作品の興行成績は2010年ハルヒの8.4億から2015年ラブライブの28.6億へと3倍以上に上昇しました。

ちなみに同時期の劇場版ジャンプアニメの興行成績は以下の通り。

  • 『劇場版 銀魂 新訳紅桜篇』(2010年)10.7億円
  • 『劇場版 NARUTO ナルト 疾風伝 ザ・ロストタワー』(2010年)10.3億円
  • 『ONE PIECE 3D 麦わらチョイス』(2011年)7.9億円
  • 『劇場版 NARUTO ナルト ブラッド・プリズン』(2011年)8.4億円
  • 『ROAD TO NINJA -NARUTO THE MOVIE-』(2012年)14.8億円
  • 『ONE PIECE FILM Z』(2012年)68.7億円
  • 『劇場版 HUNTER×HUNTER 緋色の幻影』(2013年)12.1億円
  • 『ドラゴンボールZ 神と神』(2013年)29.9億円
  • 『劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ』(2013年)17.0億円
  • 『劇場版 HUNTER×HUNTER -The LAST MISSION-』(2013年)8.5億円
  • 『THE LAST NARUTO THE MOVIE』(2014年)20.0億円
  • 『ドラゴンボールZ 復活の「F」』(2015年)37.4億円
  • 『BORUTO NARUTO THE MOVIE』(2015年)26.2億円 

13作品のうちラブライブの28.6億円超えは3作、けいおん・まどマギと同等の約20億円以上でも5作という成績を比べてみても、2010年から2015年の間に深夜アニメ発の劇場版作品の集客効果は、少年ジャンプの劇場版と同等かそれ以上に達したことがわかります。

 

■「オタクの街」なのにアニメ映画100億円超の時代に取り残される……

このように2010年代からアニメはDVDなどで自宅のテレビで"視聴する"従来のスタイルに加えて、映画で集まって"鑑賞する"スタイルがオタクの間にも普及していきました。制作サイドもこうした変化を認識したのか、この頃からTV放送やDVDの販売だけで終わらず、劇場版作品を制作・上映するパターンが増えていきました。同時にアニメ自体が"オタクの趣味"という枠組みを超えて一般にも普及していき、2020年代を迎えると劇場版アニメは映画界を背負う存在となっていきます。

  • 『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(2020年)407.5億円
  • 『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』(2021年)102.8億円
  • 『劇場版 呪術廻戦 0』(2021年)138.9億円
  • 『ONE PIECE FILM RED』(2022年)203.4億円
  • 『すずめの戸締まり』(2022年)149.4億円 ※オリジナルアニメ
  • 『THE FIRST SLAM DUNK』(2022年)166.7億円
  • 『名探偵コナン 黒鉄の魚影』(2023年)138.8億円
  • 『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』(2024年)116.4億円
  • 『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』(2024年)158.0億円

それまでジブリやディズニーアニメーションに限られていた興行成績100億円という記録を劇場版アニメが突破するのが当たり前となり、海外からの人気も高まるなど、かつては侮蔑の対象とも言えたアニメ鑑賞はごくごく当たり前の文化として定着しました。この10~15年の間にアニメは、オタクの趣味から一般化的なホビーへと普及、さらに日本の文化を代表する存在へと大きなトレンド変化が起こり、特に劇場版アニメの躍進はその象徴となりました。

しかし、映画館を持たない秋葉原は結果的にそうした"トレンド変化の象徴"の受け皿にはなりませんでした。さらに秋葉原を訪問する主な目的であった"アニメ・グッズ購入の場"としての価値も、オンラインショッピングの普及やイベント開催の増加、ポップアップストアの拡大などにより相対的に低下。一部ビルの建て替えや店舗の入れ替えを除いて、UDXやアトレ、ヨドバシ建設以降の目立った再開発もない状態がつづき、「古きオタクの街」のまま取り残される形となりました。

こうした取り残された状態で記事冒頭でも記した問題点(*老舗店舗の閉店・撤退、コンセプトカフェや観光客増加の増加による不健全性・治安悪化)が表面化した結果、"衰退"という認識が広がったというのが自分の見解です。

 

"歴史にもしもは禁物"と言いますが、もし秋葉原に映画館ができていれば……もっと言えばシネコンがあったならば、アニメ映画の観客数増加という時流に乗って"秋葉原の映画館=アニメ映画の聖地"と認識されていたことでしょう。先述の「TOHOシネマズ 上野」が比較的近い立地を生かし、秋葉原のお客に合わせたアニメ重視の編成でプチ聖地化してますが、それよりも一歩二歩進んだ形で、周囲のショップやカフェにも波及したと思います。

さらに映画の観客となれば基本的に訪れるのは日本人が中心となり、新規参入やにわかファン、ファミリー・キッズなどより幅の広い客層が秋葉原を訪れることで新陳代謝が少なからず進み、インバウンド客への偏重も減少、不健全性・治安悪化を抑える効果も出ていたのではないでしょうか。

残念ながら今現在の秋葉原でシネコンが誕生する可能性が限りなく低く、タイミングも遅きに失しました。"かつての栄光"……といえる時期があったのか微妙ですが、「ホコ天の規制緩和」、「大規模商業施設の登場」レベルの革命的な出来事がない限り今後も秋葉原は良くも悪くも「古きオタクの街」のまま"停滞"して存在し続けることになるでしょう。

それについて複雑な思いを持つ人は、自分も含めてそれなりにいるでしょうが、まあ温かい目で見守っていきましょうwww。

【今週の少年ジャンプ】『さむわんへるつ』が"ラジオ"という文化にさらなる光を与える偉大さ

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表紙『さむわんへるつ』(2回目)

センターカラー『しのびごと』

 

今年一発目の巻頭カラーを飾り、時に『ONE PIECE』より前に掲載されるほど絶好調な『さむわんへるつ』。

tamahachi08.hatenablog.jp

度々このブログで、「ジャンプ作品なら流行りに乗っからず、むしろ流行りを作れ」的な話をしてますが、「さむわんへるつ」は"ラジオ"というテーマで絶妙にこのポイントを突いてます。メジャーではないが、完全なるマイナーな存在でもなく、世界的なイベントや有名人効果で現在もしくは近々万人に注目される予定もない。そんな"ラジオ"にスポットライト当て人気を得るだけでなく、有名番組『オールナイトニッポン』とコラボを果たすなど、ジャンプ読者の興味をジャンプ外へ誘導するのにも一役買っています。

スポーツマンガのほか、『あかね噺』も"落語"というテーマで同様の役割を果たしていますが、「流行りに乗らず、流行りを生む」行為はこれまで多くのジャンプ作品が果たしてきた偉業であり、「さむわんへるつ」もすでにそこに名を連ねていると思っています。

逆にいえば、この偉業に全く挑む気がなく流行りに乗っかるような作品を書かせる編集、書こうとする作家はジャンプで生きる価値はないです。……失敬。

 

さて、今週号の内容でいえば『ONE PIECE』は過去篇からのさらに過去篇を描くという謎のスパイラルが発生www。自分は興味あるから全然楽しんでます。

『魔男のイチ』は主役含めてほとんど全キャラが洗脳状態に陥るビックリ展開、『SAKAMOTO DAYS』は後半下書き掲載の心配事案発生。久しぶりの『ルリドラゴン』は想像以上にガチなドラゴン登場……などなど盛りだくさん。

~~J NEXT BREAK GENERATION 評価~~

『田村家百物語』(天川結三彦)

作画……良。読みやすく、キャラの表情も喜怒哀楽がハッキリしている

内容……可。コメディ重視の妖怪モノ。敵も含めキャラが多いので、ちょっとゴチャついている。

評価……(○)。作画と内容が無理なくマッチして、読み切りとしては上出来。

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なんか新連載のコメディ作品とちょっとかぶっている気がしますが、嫌な偶然ですね。

そしてなんと来週から人気作家コンビからスタートする新連載がまたまた3連弾。……ん?今19作で今週号の打ち切りがあるから、退場はもう1作?それとも2作で19をキープ?

……来週を待ちましょう。てか読み切り企画中だから新連載はないと思ってました。

 

【今週の少年ジャンプ】むかし、劇場版ワンピースの同時上映短編でサッカーのPK戦やってましたね

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表紙『ONE PIECE』(2回目)

センターカラー『アオのハコ』

「ワンピース」がサッカー日本代表「SAMURAI BLUE」コラボ表紙で、ルフィがサッカースタイルに変身。普段はジャンプ本誌もルフィの衣装も基本的に赤っぽいので新鮮というか違和感というか、まあ特別さはあります。人気連載のサッカーマンガがあれば、そっちとコラボしたかもしれませんが、それは期待するだけ無駄ですねwww。

じじぃジャンプ読者として思い出すのは、劇場版ワンピースの短編でやってた麦わらの一味vs悪役軍団のサッカーPK対決。調べたら約24年前の『ONE PIECE 珍獣島のチョッパー王国』の同時上映作品でしたが、思い出補正なのか不思議と印象に残ってます。ワンピースに限らず最近は同時上映や短編作品、ノンシリアスのパラレルワールド作品もあまり制作されなくなったので、なんか妙な懐かしさがあります。原作準拠主義はもちろん否定しませんが、アニメスタッフの遊び心やアイデアが発揮できる余地も残してほしいものです。

本編はまさかのブルックの過去篇で、怪物同士の決戦は一旦休止。年齢的にロジャーたちよりも上の世代であることは触れられてましたが、またまた新事実が明らかになるのか?

 

~~J NEXT BREAK GENERATION 評価~~

『New Year's Dayの怪物』(ミヤアユム)

作画……凡。とくに個性もなく、読み切りとして並レベル。

内容……凡。よくある西洋系モンスターの討伐系で終わってる。サプライズもない。

評価……(×)。読みやすい絵である以外に何も推せるところはない。凡才。

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来月発売のコミックス単行本が発表されて、どうやら連続読み切り企画“JNBG”との兼ね合いもあり、単行本発売前の打ち切りはなさそう……かな?2巻・3巻同時発売がここまで集中するのはやや不気味ですが。

【持論アニメコラム】ジャンプアニメとテレビ局の勢力図をざっくり分けてみた

最近テレビ局が"アニメ部門を強化する"という動きを強めているので、ものすごく雑に少年ジャンプ作品のアニメ作品という枠組みで、各アニメの権利をどの放送局が持っているか、その勢力図をまとめてみました。実際に各ジャンプアニメの放送権を持っているか微妙なラインも多いので、参考&暇つぶし程度にご覧ください。

 

■日本テレビ:もっともジャンプとの縁が薄く、今後も深まらない

『HUNTER×HUNTER』『魔人探偵脳噛ネウロ』『ぬらりひょんの孫』『べるぜバブ』『僕のヒーローアカデミア』

未だ人気の高い「ヒロアカ」のほぼ全話を同じグループ会社の読売テレビ系列で放送(※第1期を除く)。しかし、それ以前の例は2011~2012年放送の「べるぜバブ」になるなど、約10年近く新規のジャンプアニメを放送せず、もっともジャンプとの関係が薄い局といえます。ご存知の通り、長年にわたってサンデーの『名探偵コナン』との癒着が強く、近年は『葬送のフリーレン』『薬屋のひとりごと』『転生したらスライムだった件』など、主にジャンプ以外の人気作を取り込んでいます。新規はジャンプ+系『株式会社マジルミエ』ぐらいで、ジブリを傘下に治めるなど、今後もとくにジャンプとの関係が深まる気配はなし。

 

■テレビ朝日:例は少ないが粒ぞろい、適度な付き合いが続きそう

『ボボボーボ・ボーボボ』『いちご100%』『ワールドトリガー』『あかね噺』

2005年頃に「ボーボボ」と「いちご」という全く次元の異なる2作を放送後、約9年の時を経て「ワートリ」第1期、その5年後の2021年頃に第2期・第3期を放送。そして現在は『あかね噺』を絶賛放送中のという、少ないながら個性の強いラインアップを擁しています。日テレ同様『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』という不動のコンテンツを抱えていることからジャンプとの関わりは薄めですが、そのチョイスは絶妙。「ワートリ」は放送局が未発表ですが、新作リメイクを控えて連載も継続中。「あかね」も第1期がようやく放送スタートして&連載中など、今後もしばらくは細くとも強固な関係が続きそう。

 

■TBSテレビ:コンスタントに人気作を押さえている常連

『黒子のバスケ』『ハイキュー!!』『食戟のソーマ』『呪術廻戦』『夜桜さんちの大作戦』『アンデッドアンラック』『ウィッチウォッチ』『アオのハコ』

社会的な影響が強く、連載終了からだいぶ経過した今も人気が続くスポーツ系の「黒子」「ハイキュー」に加え、海外人気も高い『呪術廻戦』、連載中の『ウィッチウォッチ』『アオのハコ』などジャンプの人気アニメを確実に獲得している印象。前述の2局と比べ、特定の圧倒的なコンテンツを持っていない分、非ジャンプ含めて多様なラインアップを常に揃えている感じ。『ダンダダン』『正反対な君と僕』『タコピーの原罪』『ラーメン赤猫』などジャンプ+系も積極的に取り込む正に常連と呼べる立ち位置。

 

■フジテレビ:見事にジャンプアニメのキラーコンテンツを牛耳る覇者

逃げ上手の若君

逃げ上手の若君

  • 結川あさき
Amazon

『ONE PIECE』『トリコ』『暗殺教室』『鬼滅の刃』『約束のネバーランド』『逃げ上手の若君』

ご存知の通り『ONE PIECE』『鬼滅の刃』というジャンプの圧倒的人気作品を有しているのに加えて、新作が予告されているレジェンド作品「ドラゴンボール」や『こちら葛飾区亀有公園前派出所』も手札に持ち、『サザエさん』『ちびまる子ちゃん』という二大テレビアニメと合わせてアニメ押しを公言する猛者。さりげなく『逃げ上手の若君』第2期の放送も担い、「暗殺教室」「約束のネバーランド」の実写化にも関わるなどジャンプとの関係はかなり良好。今後しばらくはジャンプアニメに頭が上がらない状況が続くこと間違いなし。

 

■テレビ東京:再び関係を深めているようで、ウラもありそうな旧友

『テニスの王子様』『NARUTO -ナルト-』『BLEACH』『アイシールド21』『銀魂』『家庭教師ヒットマンREBORN!』『D.Gray-man』『SKET DANCE』『めだかボックス』『ブラッククローバー』『斉木楠雄のΨ難』『チェンソーマン』『僕とロボコ』『SAKAMOTO DAYS』

"アニメのテレ東"とも呼ばれ、「NARUTO」「BLEACH」「銀魂」などのヒット作を抱えるなどジャンプアニメとの関わりも深い……はずが「ブラッククローバー」「『斉木楠雄のΨ難』」から「チェンソーマン」「僕とロボコ」まで微妙に空白期間が存在。なお、チェンソーマンにテレ東は非出資で放送のみ。新作方面ではロボコとサカモトデイズ、旧作方面ではBLEACHと銀魂の新アニメに関わるなど、空白期間を埋めるように近年は再び連携が活発化。『SPY×FAMILY』『怪獣8号』などジャンプ+系の人気タイトルも確保する一方でキラーコンテンツであるはずの「NARUTO」がこれまた謎の沈黙状態に陥っているなど、気掛かりも存在する。

 

NHK:ほぼ無縁

『バクマン。』

近年は少年誌のアニメ放送も増えてきたNHKですが、ジャンプは2012年「バクマン」第3期が最後でほとんど縁はなし。

 

UHF独立局:ラブコメはわかるが、これはキー局でもイケたのでは?

Dr.STONE 龍水

Dr.STONE 龍水

  • 小林裕介
Amazon

『To LOVEる -とらぶる-』『ニセコイ』『火ノ丸相撲』『ゆらぎ荘の幽奈さん』『ぼくたちは勉強ができない』『Dr.STONE』『マッシュル-MASHLE-』『あやかしトライアングル』

ほとんどのラブコメ作品がこちらで放送されるのはだいたい事情が分かりますが、ちょっと不思議なのが「火ノ丸相撲」「Dr.STONE」「マッシュル」についてはどこの局も囲い込もうとしなかった点。百歩譲って、火ノ丸は相撲の権利関係、Dr.STONEは科学的なリスクなどが考えられますが、マッシュルはそんなリスクもなく素直にどっかの局でやってもおかしくないはず。……不思議。

 

以上、テレビ局別のジャンプアニメの勢力図をざっくり調べてみました。だいぶ前から独立放送局でのアニメ放送がふつうになり、さらにネット配信の普及で局ごとの縦割りが分かりづらくなってたので、ざっくり理解にするのには役立つと思いたいです。

 

▼ちなみAIにこの記事を図式化してもらうとこんな感じ(※無加工)

AI概要(※誤字・ダブ有り)

【今週の少年ジャンプ】"3周年記念"で、"2年ぶり"の巻頭カラーを獲得する『鵺の陰陽師』の粘り強さ!

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表紙『鵺の陰陽師』(今年初)

センターカラー『魔男のイチ』『僕とロボコ』

「鵺の陰陽師」が3周年を迎えました、おめでとうございます。この3周年に至るまでどれだけの苦難があったかは、今号の巻頭カラーが2024年の1周年記念以来、実に2年ぶりの出来事であったことが物語っています。

tamahachi08.hatenablog.jp

当時は『キルアオ』とともに"同期連載で2号連続の連載1周年巻頭カラー"という記録がどれだけ続くか……という話をしていましたが、結果的には2周年はどちらも巻頭カラーは貰えず、『キルアオ』はアニメ化を果たすも連載は終了。鵺は昨春発表の「アニメ化してほしいマンガランキング 2025」でトップを獲得するも、『ひまてん!』というラブコメ面のライバルを含む『カグラバチ』以降の後輩作品の追撃も受けるなど、以降も掲載順位はほとんど下位というのが現状。

ですが、こうした厳しい状況が続いたにもかかわらず丸3年以上の連載を達成した事実は素直にすごいと思います。先述のランキングを含めたアニメ化希望の声が高いことからも、固定ファンが離れずに応援を続けている点を編集部は報いてもらいたいものです。

てか水面下でアニメ企画が進行してなければ明らかにおかしい……。


~~J NEXT BREAK GENERATION 評価~~

『ブラッドマリッジ』(森 智弘)

作画……可。荒さはあるけど許容範囲。黒々しておらず見やすいタイプなので、今後に期待。

内容……可。よくある西洋系モンスターの討伐系かと思えば、ラブコメだったという流れは悪くない。

評価……(△)。読みやすい絵にギャグ多めのラブコメ展開は良い。しかし、何の偶然か前々号の作品とネタがそこそこカブっており、インパクト面で劣る。

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今週号のロボコがコロコロで『ドラえもん』の連載終了したことを逆手にとったようなネタwww。マルチバースの昭和ギャグマンガロボ子という力技の設定で可能になったわけですが、ちょっと怒られる覚悟は持っていることを祈りたいです。

【今週の少年ジャンプ】アニメ化決定でもやや不安定な『カグラバチ』

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表紙『カグラバチ』(今年初)

センターカラー『悪祓士のキヨシくん』『あかね噺』

ゴールデンウィーク前に発表されたようにカグラバチのアニメ化が決定。前々からジャンプのネクストブレイク扱いされていた点から考えれば、まあ当然のニュース。

しかし、巻頭カラーの回数や本誌の掲載順などでいえば案外『SAKAMOTO DAYS』やかつての『あかね噺』レベルの常時上位の安定感はなく、ぶっちゃけ『魔男のイチ』のほうが高い。来年のアニメ放送時も連載されていることは間違いなさそうですが、変に尻すぼみにならないことを期待したいです。

 

~~J NEXT BREAK GENERATION 評価~~

『上海龍人』(髙畑悠)

作画……可。ダークなタッチで比較的見やすいな部類。んが、昨今こういうタッチの作品・作家が散見されるのでローインパクト。

内容……可。説明が多かった割に、全体的におおよそ予想できる展開。ワクワク感も薄い。

評価……(△)。見やすさ、分かりやすさという点では悪くないが、インパクトは弱く、“楽しさ”もない。

~~~~~~      ~~~~~~

 

~~~ 新連載予想(2026.05) ~~~

『ロクのおかしな家』……△

まず個人的な好みで言ったら嫌いじゃない。ギャグセンスや作画面でとくに大きな欠点はない。ヘタな妖怪モノとも差別化できているが、惹きつける要素も薄いので今後の新連載次第で押し出されそう。

 

『夏と蛍籠』……×

良くも悪くもスポコンの王道を歩んでいるという印象。ただしジャンプにおいては、素足でイバラの道を歩いてようなモノ。新鮮味がないので、このまま普通に退場しそう。

 

『2年B組 勇者デストロイヤーず』……○

ギャグのパワーは相変わらず。作画はもう成長が止まっているので、評価外。これまでの話や設定を踏まえても今後の展開は全く読めない点がどっちに転ぶかわかりませんが、とりあえず続いてほしい。

~~~  以上  ~~~

前回の新連載陣が見事に最下位を独占……。まあ特別不思議ではないかな。