大西洋少年ジャンプ総合研究所

少年ジャンプを中心にアニメ・マンガ等への個人的な意見・感想を発信。【月&たまに金】更新


【今週の少年ジャンプ】前金未来王者がピンチの中、金未来杯がスタートの地獄

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表紙の『ONE PIECE』はとくにコメントすることがないので、早速金未来杯の評価からいきます。

 

~~~~  金未来杯評価  ~~~~
『VROOM!!!』(町田麗弥)
評価……○
理由……作画・設定・物語・キャラクターなど全体的に欠点は少ない。バイクアクションということで、ジャンプらしいバトルっぽさがありつつ独自さもある。

ただし意外性の面ではあまり驚きはないため、印象には残りにくい。

~~~~~~      ~~~~~~

前年の金未来杯優勝作品と金未来杯エントリー作品が同時に掲載されるのって何気に初めての出来事な気がします。

続いて1作だけですが、新連載予想です。

 

~~~~ 新連載予想(2021.10) ~~~~

『PPPPPP』………×

ストリートな意見は“暗い”。キャラの表情が少し不気味なのに加えて主人公の環境が生々しく劣悪すぎる。音楽がテーマが故にセリフや説明も多くなりがちな気がする。

~~~ 以上 ~~~

 

~~《マグちゃん、今週の名セリフ》~~

「…よかろう同胞共よ…勝利を手にする為、我ら一丸となる作戦をとるぞ」

→体育祭優勝に向けて一致団結を改めて呼びかけるセリフ。逆に残された1柱の邪神の存在が気になる。

~~  ~~  ~~

 

【今週の少年ジャンプ】“スパイ”なだけに隠れた名作『夜桜さんちの大作戦』

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連載2周年&100話突破、JC10巻発売&世界累計100万部突破記念!など話題が一杯の『夜桜さんちの大作戦』が表紙。

ご存知の通り現ジャンプ唯一の2019年連載作品。

コロナや多数の人気連載終了により、大波乱だった2020年と比べると新連載にはなかなか厳しい年となりました。当時は『鬼滅の刃』を含め、中堅作品のアニメ放送が相次いでたので、見方を変えれば2010年代ジャンプの絶頂期ともいえました。

そんな中連載スタートとした夜桜さんちは、コメディベースのスパイアクションに恋愛・家族要素も組み込んだ結果、笑いとシリアスがうまくミックスされた一作として密かな人気を集めていきました。

また作画においては、近年の作品に多いインパクト重視の黒々としたタッチではなく、比較的スッキリした絵での迫力ある構図により、読者にも読みやすい印象を与えることに成功しました。

ボイスドラマ化ということで、アニメ化も秒読み状態となりましたが、久しぶりに通年放送を期待したいですね。

 

~~《マグちゃん、今週の名セリフ》~~

「…まあ、よい我が使徒が満足ならば…悪くない」

→必死に届けた弁当に対する流々の感謝の言葉の後の心の声。マグちゃんの“心の声”自体が珍しく、その強い父性が垣間見える。

~~  ~~  ~~

 

【持論アニメコラム】まもなく放送20周年!今こそ記そうアニメ版『星のカービィ』!!【順次更新】

 ▼以前の記事はこちら▼

先日、ニンテンドーダイレクトにて「星のカービィ」シリーズ実質初の本格3DアクションであるNintendo Switch星のカービィ ディスカバリー』が発表されました。わずか2分半の映像でしたが、もうすでに傑作になること間違いないぐらい期待してしまうような内容でした。

さてそんな話題沸騰中のカービィですが、今月であのテレビアニメ版『星のカービィ』放送開始20周年という節目を迎えます。残念ながらこれといったムーブメントの兆候が見られませんが、今年2月の記事に引き続き、改めて放送開始20周年を迎えたアニメ版星のカービィについて、その魅力と衝撃について思い出してもらおうかと思います。

 

【アニメ版『星のカービィ』とは】

ゲームソフト「星のカービィ(以下、カービィシリーズ)」を原作とする2001年10月から2003年9月までTBS系列で土曜朝に放送された全100話のテレビアニメ。数少ない任天堂原作のアニメであり、主人公のカービィを中心に3DCGが多用されているのが特長。当時のテレビアニメの1.5倍、CG部分を換算すると2~3倍相当のセル画数によるなめらかで高品質な画面クオリティを実現している。カービィの声優は原作ゲームと同様、大本眞基子さんが演じている。

なお、放送期間中にカービィシリーズでは『星のカービィ 夢の泉デラックス』(ゲームボーイアドバンス)、『カービィのエアライド』(ゲームキューブ)が発売されている。

 

■アニメ「星のカービィ」のここに注目【①】

-後の「カービィシリーズ」に影響を与えたオリジナル要素-

アニメ「星のカービィ」は、主人公カービィや敵役であるデデデ大王などの一部キャラクターデザインを除けば、ストーリーを含めてほとんどがオリジナルの設定となっており、原作ゲームファンの中にはこれを好ましく思わない人もいます。しかし、その結果、後のカービィシリーズに逆輸入された要素が数多く存在します。

 

・コピー能力と衣装が一体化

アニメ版以前は、カービィがコピー能力を持っている時の姿はまちまちでした。むしろ発動中を除いて通常時と変化がない姿が普通でしたが、アニメ版星のカービィでは『星のカービィ スーパーデラックス』をベースにコピー能力ごとに衣装がセットとなりました。おそらく特撮ヒーローや魔法少女モノのような変身シーンを意識して考えられた結果だと思いますが、その後のカービィシリーズは基本的にコピー能力は衣装とのセットが当たり前となります。また、コピー能力中の技に名前が付けられ始めたのもここからだと思います。

メタナイトとワドルティが味方に

カービィシリーズにおけるザコキャラ筆頭のワドルディですが、アニメ版ではデデデ大王の部下として多数…というか大量に登場します。基本的に自分の意志はあまり持たずデデデ大王の命令に従うという立場なのですが、カービィと直接戦うことはほぼなく、結果的に協力するパターンが何度かありました。そうした味方寄りの立ち位置やカービィと並ぶ愛くるしい姿からか、以後ワドルディは『星のカービィ64』の影響もあり代表的なザコキャラであるとともに頼もしい味方としての登場が増えました。

また、ワドルディ以上にそのイメージが変化したのがメタナイトでした。それまではスーパーデラックスなどのボスキャラの一人に過ぎませんでしたが、アニメ版ではカービィを見守る熟練者という立場かつ、かつて銀河のために戦った戦士として登場したことからその株は急騰しました。もちろんカービィシリーズではその後もボスキャラとして登場し続けますが、洗脳状態などの”訳あり”ボスとして登場が中心となりました。

 

・デデデ城や戦艦ハルバードのデザインが採用

ゲームにおけるデデデ城のデザインは、初期のソフトで見られるようなオーソドックスでシンプルな四角い形状の砦を始め、決まった形はありませんでした。それがアニメ版放送後は、あのドームとコロッセオが合体したようなデザインが踏襲されるようになりました。多分、ゲームにおいては外観よりも内部のステージが重要なのでアニメ版デザインをそのまま踏襲したほうがメリットがあっただと思います。

さらに戦艦ハルバードについては、これまたスーパーデラックスでのイチ舞台に過ぎませんでしたが、アニメ版終盤で迫力ある戦闘が描かれた結果こちらもメタナイトと同様株が急上昇。以降、カービィシリーズでは味方艦として大活躍するようになります。

 

(※順次更新予定)

 

【今週の少年ジャンプ】科学知識はチートにあらず、先人たちによる研鑽の賜物

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表紙は『Dr.STONE』。5月以来、今年五度目。

すでに連載開始から4年以上経過して、クライマックスを視野に入れていてもおかしくないぐらいのボリュームになりましたね。

連載開始当時すでジャンプ外の世間は“異世界モノ”ブームで、チート能力や現代人知識による無双みたいな物語が広がっていましたが、ご存知の通りDr.STONEは発想・展開・知識量がケタ違い。

「実力派の作者同士タッグだから」などと言うのは簡単ですが、やはり新人には出せない“面白さ”を生み出せるのは経験者の強みのように感じます。

 

そういう意味では『逃げ上手の若君』も鎌倉~室町時代を描くというアイデアを昇華させた松井先生の腕は鬼滅の刃やワンピースに劣らないものだと思います。

 

~~《マグちゃん、今週の名セリフ》~~

「考えろ 知性とは己が望む道を照らすモノだ」

→己を本心を隠して悩む桔梗に対して放った格言。流々以外への発言としては過去最高に心に刺さる上位存在のお言葉。

~~  ~~  ~~

【今週の少年ジャンプ】単発の新連載&土曜発売&来週はジャンプお休み

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新連載『PPPPPP』(マポロ3号)

 

「ピアノ×青春モノ」というのが第一印象。タイトルも作者名もだいぶ異質ですね。

ピアノというとジャンプ+の『傷だらけのピアノソナタ』が割と好きだったのですが、コミックスの売れ行きがイマイチだったのか短期間で終了となってしまいました。そういえば『アオのハコ』じゃないけど、主人公が最初バドミントンやってましたね。

 

珍しく連発ではなく単発での新連載ですね。ここ最近若手・新人作品が好調なのでまあ不思議ではないですが、いつも通り3話目掲載時に個人的な感想書きます。

 

ちなみに前回の新連載を除いた現在の若手・新人作品はこんな感じです。

アンデッドアンラック(2020年08号)    
マッシュル -MASHLE(2020年09号)
あやかしトライアングル(2020年28号)
破壊神マグちゃん(2020年29号)    
僕とロボコ(2020年31号)    
高校生家族(2020年40号)
SAKAMOTO DAYS(2020年51号)    
逃げ上手の若君(2021年08号)
ウィッチウォッチ(2021年10号)
アオのハコ(2021年19号)

 

うん10作でちょうど半分ですね。あと、やはり2020年作品の壁が分厚い。なのにすでに2021作品も地盤をほぼ固めてます。あと3カ月間の新連載作品がマジで大変そうですね。

 

~~《マグちゃん、今週の名セリフ》~~

「我らが奴等を苦悶の淵より救済してくれよう…!!!」

→自らの信徒の悩みを解決することを約束するマグちゃんの頼もしい(?)瞬間。これまでの展開を考えると的外れな解決策を思いつきそうな予感がするが、それを楽しみつつちょっぴりと感動するのがこのマンガの見どころ。

~~  ~~  ~~

【持論アニメコラム】「国民的アニメ」と呼ぶにふさわしい条件とは?②『鬼滅の刃』は「国民的アニメ」にあらず!?

▼前回の記事はこちら▼

【「国民的アニメ」と呼ぶにふさわしい条件とは?】

①TVCMへの起用は最高の栄誉

前回は「国民的アニメ」と呼ぶにふさわしいアニメの条件を3つ上げましたが、今回は具体的に国民的アニメと呼べる作品について持論を述べます。そして、まもなく新作放送開始で話題の『鬼滅の刃』は国民的アニメといえるのか、個人的な意見を書かせていただきます。

 

前回の記事で上げた条件を繰り返しますと

■絶対条件:老若男女問わず知られている知名度(以下:[A])

□推奨条件①:長きにわたって愛されている親近感(以下:[B])

□推奨条件②:万人から認められる汎用性(以下:[C])

となりますが、これから上げる作品が上記の条件に当てはまるかどうか、自分なりの考えも併せて紹介しています。

 

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【国民的アニメ:上位】

●『ドラえもん』(テレビ朝日系列)

 

●『クレヨンしんちゃん』(テレビ朝日系列)

 

●『サザエさん』(フジテレビ系列)

 

●『ちびまる子ちゃん』(フジテレビ系列)

 

【達成条件】:[A],[B],[C]

この4作について「国民的アニメ」ではないと反論するのはぶっちゃけ“ひねくれもの”と言えます。個人的には「テレビアニメ四天王」なんて呼んだりもしていますが、いずれもおおよそ30年以上にわたって放送され、少なくも平成生まれでこの4作を視聴したことのない人はほぼいないはずです。

何より国民的アニメとして分かりやすいのが、前回の記事でお伝えした"TVCMのキャラクター"として採用されていることです。

ここ最近のCMでいえば、ソフトバンクドラえもん※実写化)、センチュリー21(クレヨンしんちゃん)、JAバンクサザエさん)、ケーズデンキちびまる子ちゃん)など。過去にはオロナインやクリクラなども契約していましたし、過去の放送を含めればまだまだあるはずです。

[A]、[B]、[C]いずれの条件についても問題なく満たしていますし、国内においては最強のTVアニメーション。正に「国民的アニメ」と呼ぶにふさわしい4作です。

 

【国民的アニメ:下位】

●『ドラゴンボール』(フジテレビ系列)

 

●『ONE PIECE』(フジテレビ系列)

 

●『名探偵コナン』(日本テレビ系列)

 

●『ポケットモンスター』(テレビ東京系列)

 

【達成条件】:[A],[B],[C] 2つ以上

上位の4作品には及ばないものの、知名度では負けず劣らずといえるのがこの4つ。こちらもテレビアニメシリーズ放送開始から20年以上経過して幅広い世代に愛され、むしろ熱心なファンはこちらのほうが多いともいえます。さらに海外人気ならば完全に上位作品を上回ります

上位作品と比べると、ワンピースを除けばCMキャラクターとしてあまり使われないのが国民的アニメとして一歩劣る点だといえます。細かい点をいえば、”ドラゴンボールはTVアニメの放送そのものがすでに終了”、”名探偵コナン日本テレビとの癒着が強すぎる”、”ポケットモンスターはアニメの知名度が近年下落傾向”など、ちらほらと欠点も見えます。

となるとワンピースが最も上位に近いところではありますが、”老若男女問わず”といわれるとあと一歩(とくにシニア世代に)及ばないというのが個人的な印象です。

 

Q.『鬼滅の刃』は国民的アニメと呼べるのか?

では、タイトルに書きました『鬼滅の刃』の国民的アニメとしての評価についてですが、結論から書きますと「鬼滅の刃は国民的アニメとはいえない」というのが自分の考えです。

最大の理由は第1期の放送が2019年4月からという、アニメ作品としての活動期間がまだ2年半と短いからです。先述した8作品はいずれも放送開始から20年以上経過している長寿作品であることを考える鬼滅の短さが際立ちます。

とはいえ、劇場版が日本の興行収入歴代1位になるなど、条件[A]"老若男女問わず知られている知名度"に関していえば鬼滅は現在、日本のアニメでぶっちぎりであることは間違いないありません。シニア世代に聞けば、ざっくりとしたストーリーも語られ、2~3歳児の間で炭次郎や禰豆子たちの名前が上がるほど、まさに老若男女問わず知られた存在となりました。

企業とのコラボレーションは数知れず。実質的にCMキャラクターと同等がそれ以上の状態になりつつもあります。

ただし、数年から十数年後になってもその知名度が続くかどうかはわからない以上、今はまだ“ブーム”の延長線上にあるといえます。今の子どもたちが成人して“昔、鬼滅の刃って流行ったよね“と過去話にならず、ドラゴンボールのようにアニメ以外のメディアミックスをいかに上手く続けられるかで、鬼滅が国民的アニメになれるかどうか決まると思います。

そうすれば、吾峠呼世晴先生の手によって、完結の先の新たな『鬼滅の刃』が世に出る日が訪れるかもしれません。

 

……続く。

【今週の少年ジャンプ】『アンデッドアンラック』は難解と思ったら負けかな?

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今週の表紙は『アンデッドアンラック』。2月の一周年記念以来、今年2回目の登場。

2020年の注目作品として話題となったが、その後の新連載作品にやや押され気味な印象である一方、物語は確実に進行している模様。

異能力バトルとしてはジャンプマンガの王道を行く作品なので、まだまだ今後の躍進が楽しみです。

……読んでませんがwww

 

元々、ヒロアカよりブラクロ派だったのと(?)、途中から物語がちょっとややこしくなって離脱してしまいました。その逆で『マッシュル-MASHLE-』は主人公のやってることが物語冒頭とさほど変わらないので、ちょこちょこ再読しています。

 

ちょっと難解だけど読み応えを求めるか、あっさりとした取っつきやすさを選ぶかはもう好みや気分の問題なので、どっちが正しいとかはないです。

 

さてそして、来週からは再びやってきました新連載陣。新世代が地盤を固めつつある今のジャンプでどんな波乱を巻き起こすのでしょう?

 

~~《マグちゃん、今週の名セリフ》~~

「頼もう 我が信徒の御使いとして参じた」

→ナプタークの店に食材を買いに現れたマグちゃんの言葉。お使いを頼まれるほど流々から信頼を得た反面、お釣りをよく理解してない爪の甘さもわかるシーン。

~~  ~~  ~~

【今週の少年ジャンプ】『ONE PIECE』はもはや年中祭状態

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ジャンプ史上二番目となる単行本第100巻が発売された『ONE PIECE』。一番目はご存知の『こちら葛飾区亀有公園前派出所』で、100巻が発売されたのは1996年11月の出来事www。

バトルマンガとして最長連載・唯一の90年代連載作品・第二部だけでも連載10年以上などなど、記録を上げればキリがない。

先週は古味先生によるリブート、今週は附田・佐伯先生によるスピンオフマンガが掲載されてますが、なぜかどっちもオカマキャラが大活躍。何気に昨今の社会事情で減りがちな存在なだけに楽しめました。

 

しかし、もはや気軽に読めるボリュームじゃありませんね。先日のジャンプ+での単行本一気読みも一週間以上かかりましたし。アニメももはや見返しはほぼ不可能ですね。

 

~~《マグちゃん、今週の名セリフ》~~

「還ろう 我々は共に強くなるのだ」

→自らの失態を詫びた後、今後もお供することを誓ったチヌに対して発した言葉。チヌとの主従関係は、流々との家族関係とはまた一味違った雰囲気があって“燃える”。

~~  ~~  ~~

先日まで開催されてた人気投票は応募総数68819票で12月発表予定とのこと。やはりマグちゃんがトップと予想します。2位が流々で、3位はイズマあたり。

 

【持論アニメコラム】「国民的アニメ」と呼ぶにふさわしい条件とは?①TVCMへの起用は最高の栄誉

「国民的アニメ」と聞いて皆さんが思い浮かぶ作品はなんでしょう?1つ2つしか思い浮かばない人もいれば、5個以上列挙できる猛者もいることでしょう。

今回は「国民的アニメ」と呼ぶにふさわしいアニメの条件や具体例について持論を述べたいと思います。

 

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■絶対条件:老若男女問わず知られている知名度

ものすごく当たり前ですが、”国民的”と付くからにはまず圧倒的な知名度・認知度が求められます。それも”子どもに大人気”や”女性の間で話題”のような範囲ではなく、”大人から子どもまで誰もが知っている”と言えるレベルです。

中でもアニメ自体がほとんどの世代で浸透しつつ西暦2020年代・令和において、シニア世代の認知度がとりわけ重要になります。

一般的に子どもの頃に見始めるアニメですが、シニア世代の子ども時代はアニメが今現在ほど一般的な存在ではなかったことに加えて、その後も滅多なことではアニメを見る機会がなかったはずです。

なので比較的アニメへの関心が低いシニア世代に名前を覚えてもらうことは、国民的アニメにとって決して欠かすことのできない必須の条件と言えます。

 

□推奨条件①:長きにわたって愛されている親近感

先述したように、”国民的”と呼ばれるにあたって知名度こそ命ともいえますが、やはりそれだけでは足りません。なぜなら、いわゆる”ブーム”によって名前が拡散して一時的に幅広く認知されることが少なからずあるからです。

しかし、流行語大賞ようにその年・その瞬間、皆に知られても一年後や数年経って”そういえばあったね”みたいな印象になってしまっては当然”国民的”と呼ぶには程遠くなります。むしろ、”子ども頃から好き”や”昔から見てる”という感想が出る作品こそ、広く馴染みのある国民的アニメにふさわしいでしょう。

また、流行り廃りが激しいアニメ界において何年にも渡って皆に覚えてもらえることは、それだけ人気があることのバロメーターにもなります。

□推奨条件②:万人から認められる汎用性

”皆が知り、長きにわたって愛される作品”という理想的な印象を持たれるには、やはり中身についても好意的な評価がなければいけません。ざっくりというと”なるべく嫌われない”ということです。

この場合の”嫌われない”というのは、文字通り”嫌いになる”ことのほかにも”見るの避ける”ことも含まれます。

大好きな人と嫌いな人がハッキリ別れる“賛否両論”も、意図的に見るのを控えてしまう人が多い”マニアック”も、国民的アニメとしてはマイナス要素になってしまいます。

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以上の3点が自分の考える国民的アニメの条件となりますが、実はこの条件をクリアしているかどうか手っ取り早く確認する方法があります。

 

ズバリ「テレビCMのキャラクターとして使われている」かチェックすることです。

※作品自身の関連商品は除く(ゲームやおもちゃ、コミックスなど)

 

ご存知の通り、テレビCMは企業からの莫大な予算を使って製作され、企業は自社製品のPRやイメージアップにつながるように必要に応じて有名人を起用します。(※広告代理店から提案する場合もありますが)

 

実在する有名人に代わってアニメのキャラクターを使用するということは、アニメのファンや若年層に訴求する目的もありますが、企業が「うちの商品を世間に広める上でふさわしい人気と知名度を持っている」と認めたことにもなります。

有名・親しみやすい・万人向けというのはCMタレントにも求められる要素であり、現実世界で自由に活動できるタレントと違って創作物であるアニメキャラクターがこの3条件をクリアすることは簡単なことではありません。

 

逆にいえば一般向け商品・サービスのCMで特定のアニメキャラクターが登場することは、極々限られた、正に「国民的アニメ」にしかできない栄誉あることなのです。

 

次回は上記の条件を踏まえて、個人的に国民的アニメだと思う作品をランク付けしていきたいと思います。

 

……続く

 

【今週の少年ジャンプ】松井優征先生が成し遂げつつある快挙


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表紙は「次にくるマンガ大賞2021」で、ジャンプ新連載ではトップとなる6位となった『逃げ上手の若君』。なんと今年連載スタートなのにすでに新連載時含めて三度目!

すでにその人気は盤石といえる状態ですが、このまま人気が継続すれば松井優征先生は、とある快挙を達成することになります。

 

それは「ジャンプ本誌での人気連載、3作連続での獲得」という記録です。

ご存知の通り、松井先生は『魔人探偵脳噛ネウロ』と『暗殺教室』をジャンプ本誌で連載し、いずれもアニメ化するほどの人気を得ています。

 

実はジャンプ本誌において人気連載を一人の漫画家が複数回獲得することは、10年以上の長期連載かそれ以上に難しいことなのです。

 

近年では『べるぜバブ』の田村先生や『ぬらりひょんの孫』の椎橋先生などが3度の連載を獲得するも、2作目、3作目はいずれも短期打ち切りとなりました。

あの『NARUTO』の岸本先生ですら、2作目で失敗に終わってます。

 

比較的、近いところでは『あやかしトライアングル』矢吹先生や『ウィッチウォッチ』篠原先生も似た記録になりそうですが、お二人は一時期ジャンプ本誌外で連載していた点が異なります。

 

本誌で、短期打ち切りなく、3作連続で、人気獲得となれば、松井先生はおそらくここ十数年誰も達成していない大記録を成し遂げることになります。

 

 

~~《マグちゃん、今週の名セリフ》~~

「我への恭順を誓うならば許してくれよう……」

→流々に促され、ノス=コシュを許す際のセリフ。過激な思考を持つマグちゃんだが、基本的に自分への敬意や服従の意志をもつモノに対しては寛容となる。

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