何の変哲もない『ワンピース』の表紙なのでスルー。
というワケで1週間遅れで「金未来杯」特集!
早速先週と今週号の作品評価から。
~~~~~~ ~~~~~~
『仄見える少年』 (原作:後藤冬吾 漫画:松浦健人)
評価……×
理由……わかりにくい。
まずジャンルがハッキリしない。ミステリーっぽい絵柄なのに
結局主人公が特殊能力を発揮して敵を倒すオチ。
なのにそのシーンは4ページぐらいで終了。
主人公・ヒロインともに地味なのに、主人公の姉というサブキャラが
一番個性的。……でも実質何もしない。
作画は分業してるので、中々キレイ。
ただクセもないため、インパクト不足に感じます。
~~~~~~ ~~~~~~
『血液ヌル』 (天願真太郎)
評価……△
理由……ギャグが案外クセになる。
全体的展開は典型的なバトルマンガですが、
ギャグの詰め込みがかなり高め、前半はほぼ2ページに1つ。
爆笑レベルではないが、粗さが残るがシンプルな作画と無理なく
マッチして中々楽しめる内容に。
ただし連載レベルと考えると、インパクト・画力・読みごたえの3点で
バランスが取れているが、若干力不足に感じる。
~~~~~~ ~~~~~~
こんな感じですね。
今年も始まってしまった金未来杯ですが、タイトルで書いたように
近年まったく未来がない企画に陥っています。
具体的に述べると
・10年前受賞の『べるぜバブ』以降、連載作品は全て短期打ち切り
・エントリー作品の複数連載は2012年以降なし。
・ここ10年エントリーした作者の短期打ち切りを除くと活動実績がほぼない
※例外:『ブラッククローバー』の田畠さんや『鬼滅の刃』の吾峠さんなど
最近の若手作品で勢いのある『約束のネバーランド』
『ぼくたちは勉強ができない』、『Dr.STONE』
『アクタージュ act-age』、『呪術廻戦』
いずれもまったく「金未来杯」と縁がないことを考えると
全然「金色の未来」が見えないと言えるでしょう。