表紙は『Dr.stone』ですが、今回はギャグマンガについてのお話。
先週エラそうに「ジャンプ作品に必要なもの」論として、
一定レベルの「完成度」×強烈な「インパクト」
と書きましたが、これはあくまで王道ストーリーマンガの場合。
ラブコメはそもそも絵がヘタだと論外なので「完成度」が求められ、
この「インパクト」をどう弾き出すのかが重要なのは誰もがわかること。
しかし、なんとなく最近のジャンプの読切ギャグマンガなどを読むと
この弾き出し方が雑になっている気がします。
つまり、
「変なキャラを出すだけに終始している」
主人公もしくは主人公の相方に“変なキャラ”を出して笑いを誘う。
今週の赤塚賞ギャグ読切3作にしても
3週間前の新連載2作にしても“変なキャラ”を前面に出してます。
それも“不審者”的な印象の。
“不審者”みたいなキャラを読んでてどこまで面白いと言えますか?
こち亀・銀魂・斉木楠雄・磯部磯兵衛・ボーボボなど、名作ギャグマンガの
キャラクターたちは変わってはいますが、不審者ではないと思いませんか?
それは作品の設定で不審者扱いされてない、
もしくはキャラクター本人にギャグの重点は置かず、あくまでネタで
勝負しているからだと私は感じています。
低年齢向けなら“変なキャラ”重視も問題ないと思いますが、
ジャンプ読者の年齢層が上がり、近年の読者は目が肥えていることから
“変なキャラ”のギャグマンガは恐らく売れないと断言します。