『ブラッククローバー』連載5周年を迎えました。
貴重な王道ファンタジーとして親しまれていますが、知名度としては“ジャンプファンは知っている”レベルなのが悔しい。
実力派なのに……。昨年に物語が大きな山場を迎えたのに、まだ複線や展開が残せているのはけっこうすごいことですよ。
さて、もうすでにネット記事などで話題となっていますが、『ぼくたちは勉強ができない』が最終回……と思いきや、次回からまさかの複数ルートのエンディングを発表!
最初はどういうことかと思いましたが、つまり「登場しているメインヒロイン5人それぞれのエンディング」を描くという掟破りの手法。
これはラブコメにおいてある意味、“夢”であり、“邪道”であり、“正解”でもあります。
なぜなら少年誌ラブコメに多いハーレム展開の欠点である「最終的には一人を選ぶ」という宿命を解決してしまうからです。
ラブコメにとって最後のヒロイン選びが一番悩みどころなのは当然ですか、話を盛り上げるために“結ばれないヒロイン”を作らないといけないというネックや、“結局幼なじみヒロイン”が本命”というジレンマもあります。
”結ばれなかったヒロイン”に対する扱いは、作者・読者双方にとってモヤモヤする問題て、“一人のヒロインを選ぶラスト”という常識はこのモヤモヤを永遠に残す欠点がずっとあったのです。
ジャンプ最長ラブコメの『ニセコイ』もこのモヤモヤしたジレンマを抱えたまま「相思相愛だった幼なじみを選ばない」のいう結論に至りました。
このモヤモヤに対する解決策は基本的に“ハーレム状態続行”か“他のキャラに嫁がせる”ぐらいしかありません。
『To LOVEる』は結局前者を選び未だに完結せず、後者はふつうの少年マンガならともかくハーレム系にはほぼ使えません。(主人公以外のキャラが弱いから)
そんな中、今回のそれぞれのエンディングを描くという方法は
「各ヒロインのファンの希望を叶える夢のような展開」
「結論は一つ、マンガや物語の常識に反するという点では邪道」
「ラブコメのジレンマを解消する意味では正解」
なのです。
あぁ、長くなりました。意味わかりますかね?
《今週のアンケート投票》
『Dr.STONE』
『アンデッドアンラック』
ということで、今週は文句なしでぼく勉!あとはなんでもいいです。