今回は『ワールドトリガー』に続く、個人的に宣伝したいジャンプコミック第2弾として『破壊神マグちゃん』の面白さをお伝えします。
※若干のネタバレも含みます。
ちなみに破壊神マグちゃんですが、『あやかしトライアングル』『灼熱のニライカナイ』『僕とロボコ』と同時期の2020年6月発売の第29号から連載スタートしました。
ちょうど『鬼滅の刃』『約束のネバーランド』『ゆらぎ荘の幽奈さん』が終わり、『ハイキュー!!』の完結間近の時期の新連載陣です。
連載開始当初の私のコメントはこんな感じです。
~~~ 過去記事引用 ~~~
ちょっと珍妙な作品が始まりましたね。
まあ、魔王や宇宙人とか特異生物が登場するコメディ系はよくありますが、個人的にはこういうハチャメチャ生物は好きです。
~~~ 以下新連載予想より ~~~
『破壊神マグちゃん』………△
現時点では、ギャグでもバトルでもラブコメにも変換できる予測がつかない作品。逆にいえば、期待値は高い。
作画は並レベルだが、読みやすいので若年・男子層には好まれるかも。
熱心なファンが定着してくれるかは未知数。
~~~ 引用終了 ~~~
総じて「絶対当たる!」的な印象はもってませんでしたが、個人的には気に入ってたのでそのまま読み続けてコミックスも購入し、現在に至ります。
【破壊神マグちゃんのここが面白い①】
エラそうだけど憎めない小さな破壊神、マグ=メヌエク
主役兼マスコットキャラのマグ=メヌエク(通称マグちゃん)ですが、メンダコのような見た目もさることながら、破壊神や“破滅のマグ=メヌエク”といった異名を持ちながら、悪意がほとんどない性格も魅力です。
作者もマグちゃんのことを「中身はネコ」と証言しているように、その言動は動物的な発想かつ、あくまで自分が上位という思考なので、まるでネコマンガを読んでいるかのようなクスクス笑いを誘うほっこり感があります。
特殊能力である“破滅の力”を注意されると使用を控え、周囲に迷惑をかけた罰で縄でつるされてもそれを受け入れるなど、まんまネコのしつけのような感じです。
この「エラそうで危険だけど、悪気がないので憎めない」というキャラが主役であるマグちゃんの最大の魅力と言えます。
【破壊神マグちゃんのここが面白い②】
天然ながらツッコミもこなす頑張り屋ヒロイン、宮薙流々(みやなぎ るる)
そんな破壊神マグ=メヌエクを見つけ出し、なんやかんやで家に居候させることにした張本人。
“破滅の力”を見せつけた謎の生命体にビビるわけでもなく拳でぶん殴り、家に向かい入れて介抱し、納豆を食わせて洗濯物をまかせるその天然ぶりはピカイチ。
もちろん一般人なので、異常識のマグちゃんにツッコミを入れ、周りに迷惑をかけないようしつけもする。
このボケとツッコミの両面を持ちつつ、実は母子家庭なので普段は一人で生活して、弱音をはかない頑張り屋さん。
このアンバランスな2人のやり取りも注目です。
【破壊神マグちゃんのここが面白い③】
愛ともたんなる友情とも違う、いわば責任感からヒロインを助けるシーン
マグちゃんは基本的に流々を自分を崇めるべき信徒として見下しています。なので周囲の人間を含めてエラそうな態度で接していますが、同時に上に立つものとしての自覚も兼ね備えています。
かつての崇拝者のために破滅の力を駆使したのも、先述した流々の洗濯物を取り込むのも、上位のものとして下位のものの願いを叶えるという責任感から行っています。
この責任感からくるマグちゃんの所々の行動が不思議と男らしい。
第1話では流々に任された洗濯物を嵐から守ろうと体を張り、花火大会では花火を見逃した流々のために自ら自爆。
自らの下僕にすると決めた捨て犬にしつけと寵愛(体を拭く)を与えるなど、破壊神なのにすんごい男前!
以上ざっくりと「破壊神マグちゃん」の魅力をとりあえず主役の2人、マグちゃんと流々を中心にお伝えしました。
その他、流々に恋する青春男“藤沢錬”、マグ=メヌエクにライバル心をもつやられ役“ナプターク”、邪神を倒すべく奮闘する中二病くん“イズマ・キサラギ”など、他のキャラクターたちとのやりとりももちろん面白いです。
今後もちょこちょこ宣伝ついでに紹介していきます。誠に勝手ながらアニメ化まで期待していますので。
多分、深夜とかではなく5~10分ぐらいショートアニメ方式の形になりそう。
そういうわけで、来月には第3巻も発売しますので『破壊神マグちゃん』の応援(※具体的にはジャンプアンケートへの票とコミックス購入)をよろしくお願いします!!