不定期で『破壊神マグちゃん』に関する記事を掲載する新企画「マグちゃん・レポート」。第1弾は”主観的キャラクター紹介”として主人公兼ヒロイン「宮薙流々(みやなぎるる)」の憧れの人物であり、流々の幼馴染「藤沢錬(ふじさわれん)」の実の姉である「藤沢鏻(ふじさわりん)」を取り上げます。
■プロフィール(本編抜粋)
なまえ:藤沢鏻(ふじさわりん)
あだな:鏻さん
ねんれい:16歳
けつえきがた:A型
とくぎ:調理
すきなもの
たべもの:アイス
しゅみ:流々を甘やかす、無為に過ごす
ばしょ:実家
【注目ポイント】
●冷静沈着の権化、作中トップのクールガール。
錬の姉として物語の比較的早い段階で登場した鏻ですが、そのキャラクターは連載当初から独特の雰囲気がありました。クールを超えて常に気だるそうな表情のまま、流々に対してはやさしく、錬とナプタークに対しては厳しく接するその言動は、見た目以上の年長者のような印象を読む側に与えました。
自分自身、初登場のテロップを見逃し、2回目のマルノヤ編で制服姿を見て改めて女子高生なんだと気付くまでは、鏻を大学生以上だと思い込んでいました。
破壊神マグちゃんに登場するキャラクターが喜怒哀楽をしっかりとセリフや表情に出すことが多いのに対して、鏻は常に冷静沈着。弟の錬と対比させるかのように、ツッコミはせず、泣かず笑わず慌てず、静かに怒りの表情をみせるなど、何事にも動じない性格であることがわかります。
●少し横暴な"姉貴"と、いざという時に頼れる”姉御”としての顔を併せ持つ
そんな鏻さんですが、普段の気だるそうな雰囲気とは裏腹に時折凄くカッコイイ姿を見せます。
その代表的なシーンの一つが、第30話のバレンタイン編におけるナプタークへの対応。ホレ薬の効果によって知らず知らず流々たちにモテモテになったナプタークに対し、鏻はいつも通りの厳しい言葉をかけるのかと思いきや、むしろ普段の頑張りを称えます(ホレ薬効果?)。そこからさらに有頂天気味のナプタークを諭すように語りかけたシーンにおける「愛なんだぜ」のセリフは、あまりのカッコ良さにナプタークへのホレ薬の効果を超えて流々たちを虜にしました。(※後にLINEスタンプで採用)
また54話の海の家の話では、あまりの忙しさと暑さで母親がダウンする中、いつもとはひと味違う凛々しい表情で店長代理としてお店を切り盛りします。錬とナプタークに適切な支持を出しつつ、やる気に満ちた表情でテキパキと動くその姿は正に”頼れる姉御”。また普段のだらっとした態度のウラで毎日お店を手伝っていることや、家業を継ぐことを目指していることも明かされます。
錬やナプタークに色々と押し付けたりと一見横暴な姉のように見えて、頑張る姿は人に見せず、淡々と仕事をこなす。主人公二人の「なかなか手際の良いニンゲンではないか…」(マグちゃん)、「カッコよくて優しいお姉さん」(流々)という評価は一番シンプルに藤沢鏻を表現しているのかもしれません。
【プチトリビア】※筆者調べ
・初登場は第6話……ではなく実は第5話で1コマだけ出ている(セリフもある)
・意外にも作中でマグちゃんと会話したのは2回だけ(第10話、第48話)
・食堂の作業着や私服姿が多く、表紙のような制服姿は2回だけ(第22話、第76話)
・人気投票での順位は11位(1097票)、その際の作者コメントは「漢字が変換しにくくてすまん。」
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