今週号の表紙は『夜桜さんちの大作戦』。連載当初は“家族スパイコメディ始動!!”とうたってましたが、画力の向上とともに物語もどんどんシリアスかつアクション系にシフト。
といってもテコ入れ的な流れで変わったわけではなく、当初の家族スパイネタは維持しつつ主人公やヒロインの素性を深堀していく形でシリアスな展開に仕上がった感じです。
「ジャンプ+」で話題の『SPY×FAMILY』と比較するとまた面白い。「夜桜さんち」は基本的に血筋・家系の意味で本当の家族の“知られざる真実”を辿って行くのに対して、「スパイファミリー」はあくまで虚構の家族を全員が演じつつ、お互いの真実を知らないまま本当の家族に近づいていくというアプローチ。
それぞれ、元のテーマは似てるようで、全く違う形での“家族”を追求してますね。
うん、『破壊神マグちゃん』から『高校生家族』、『SAKAMOTO DAYS』などなど、やなり“家族”は最近のジャンプの裏テーマに違いない!
~~~~~ 読切評価 ~~~~~
『Bad Tripper』
(踊場ゆう)
評価……○
紹介文でも書いてある通り、サスペンスなんだけど、あとはなんと言えば……。
悪人には悪人理論で少年囚人に猟奇的犯罪者を追い詰めさせるという、なかなかエグい物語。
絵的にも雰囲気があります。読み切りとしては面白いので、確実に爪跡は残せたでしょう。
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ジャンプを電子版で読んでると雑誌のように紙の厚みで掲載位置を計れない。なのでどこまでが後半が分からなくなりますが、最近2021年新連載組の影響なのかマグちゃんや『アンデットアンラック』が押されてないかプチ心配。
今度またマグちゃん特集書くつもりです。