TAMAHACHI08 -official blog-(※旧・大西洋少年ジャンプ総合研究所)

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【持論アニメコラム】「国民的アニメ」と呼ぶにふさわしい条件とは?①TVCMへの起用は最高の栄誉



「国民的アニメ」と聞いて皆さんが思い浮かぶ作品はなんでしょう?1つ2つしか思い浮かばない人もいれば、5個以上列挙できる猛者もいることでしょう。

今回は「国民的アニメ」と呼ぶにふさわしいアニメの条件や具体例について持論を述べたいと思います。

 

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■絶対条件:老若男女問わず知られている知名度

ものすごく当たり前ですが、”国民的”と付くからにはまず圧倒的な知名度・認知度が求められます。それも”子どもに大人気”や”女性の間で話題”のような範囲ではなく、”大人から子どもまで誰もが知っている”と言えるレベルです。

中でもアニメ自体がほとんどの世代で浸透しつつ西暦2020年代・令和において、シニア世代の認知度がとりわけ重要になります。

一般的に子どもの頃に見始めるアニメですが、シニア世代の子ども時代はアニメが今現在ほど一般的な存在ではなかったことに加えて、その後も滅多なことではアニメを見る機会がなかったはずです。

なので比較的アニメへの関心が低いシニア世代に名前を覚えてもらうことは、国民的アニメにとって決して欠かすことのできない必須の条件と言えます。

 

□推奨条件①:長きにわたって愛されている親近感

先述したように、”国民的”と呼ばれるにあたって知名度こそ命ともいえますが、やはりそれだけでは足りません。なぜなら、いわゆる”ブーム”によって名前が拡散して一時的に幅広く認知されることが少なからずあるからです。

しかし、流行語大賞ようにその年・その瞬間、皆に知られても一年後や数年経って”そういえばあったね”みたいな印象になってしまっては当然”国民的”と呼ぶには程遠くなります。むしろ、”子ども頃から好き”や”昔から見てる”という感想が出る作品こそ、広く馴染みのある国民的アニメにふさわしいでしょう。

また、流行り廃りが激しいアニメ界において何年にも渡って皆に覚えてもらえることは、それだけ人気があることのバロメーターにもなります。

□推奨条件②:万人から認められる汎用性

”皆が知り、長きにわたって愛される作品”という理想的な印象を持たれるには、やはり中身についても好意的な評価がなければいけません。ざっくりというと”なるべく嫌われない”ということです。

この場合の”嫌われない”というのは、文字通り”嫌いになる”ことのほかにも”見るの避ける”ことも含まれます。

大好きな人と嫌いな人がハッキリ別れる“賛否両論”も、意図的に見るのを控えてしまう人が多い”マニアック”も、国民的アニメとしてはマイナス要素になってしまいます。

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以上の3点が自分の考える国民的アニメの条件となりますが、実はこの条件をクリアしているかどうか手っ取り早く確認する方法があります。

 

ズバリ「テレビCMのキャラクターとして使われている」かチェックすることです。

※作品自身の関連商品は除く(ゲームやおもちゃ、コミックスなど)

 

ご存知の通り、テレビCMは企業からの莫大な予算を使って製作され、企業は自社製品のPRやイメージアップにつながるように必要に応じて有名人を起用します。(※広告代理店から提案する場合もありますが)

 

実在する有名人に代わってアニメのキャラクターを使用するということは、アニメのファンや若年層に訴求する目的もありますが、企業が「うちの商品を世間に広める上でふさわしい人気と知名度を持っている」と認めたことにもなります。

有名・親しみやすい・万人向けというのはCMタレントにも求められる要素であり、現実世界で自由に活動できるタレントと違って創作物であるアニメキャラクターがこの3条件をクリアすることは簡単なことではありません。

 

逆にいえば一般向け商品・サービスのCMで特定のアニメキャラクターが登場することは、極々限られた、正に「国民的アニメ」にしかできない栄誉あることなのです。

 

次回は上記の条件を踏まえて、個人的に国民的アニメだと思う作品をランク付けしていきたいと思います。

 

……続く