TAMAHACHI08 -official blog-(※旧・大西洋少年ジャンプ総合研究所)

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【持論アニメコラム】マツコ・デラックスとユリコタイガーのやり取りでオタクが学ぶべき点



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先日、7月5日にTBSの「マツコの知らない世界」で”アニソンの世界”が放送されて話題となりました。イタリア美人のコスプレイヤーユリコタイガーさんが日本の新旧アニソンを熱く語る姿は、まるで"金髪のしょこたん"のようで、イチ視聴者としてとても楽しく見させていただきました。

 

そんな終始大興奮だったユリコタイガーさんと毒舌でお馴染みマツコ・デラックスさんのやり取りで個人的に感じた、自分を含めたオタクの皆様が覚えていたほうがいいことについて持論を述べたいとおもいます。

 

ユリコタイガーさんの熱弁に対するマツコさんの反応は"常人のそれ"

ユリコタイガーさんについて、初めは美しい外国人コスプレイヤーという第一印象でリラックスしていたマツコさんですが、VTRや解説を聞いて感心するとともに、どんどんテンションが上がり熱弁していく姿にちょっとずつ身を引き締めていきました。

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元々「マツコの知らない世界」という番組自体、様々なジャンルに特化したゲストを招いて全力でプレゼンしてもらうというコンセプトで、扱うジャンルやゲストのキャラクターによってマツコさんが柔軟に対応するというのが面白さの1つなので、この点ではとくに珍しいことではなかったです。

今回のような"アニソンの世界"の場合、マツコさんが決して詳しくないジャンルということもあり、徐々にギアを上げ、流暢な日本語とともに解説していくユリコタイガーさんにマツコさんが若干圧倒される様子は、悪くいえば”オタクが自分の趣味をよく知らない人に熱弁する光景"にも見えました。

 

マツコさん自身はオタクではなく、ゲームは今も昔もやらない一方で、ガンダム世代としてそれ相応に作品の知識を持ち、アイドル歌手好きの地理マニアの女装家として知られています。加えて芸能人なので"一般人"とは言えませんが、少なくとも”アニソン”というジャンルから見れば、マツコさんは"常人"であることは間違いありません。

そんな"アニソン常人"マツコさんに対して、自分の大好きなモノについて熱弁する”アニソンオタク”ユリコタイガーさんの姿はテレビ番組としては十二分に面白く、先ほど記したように”金髪のしょこたん”を思わすようで楽しかったです。

ただ、一般社会に置きかえて客観的に見れば面倒くさいオタクとのやりとりにも見えるので、オタクの皆様は自分が美人コスプレイヤーなどではないこと自覚して、他人とのコミュニケーションにおける教訓にしたほうがいいと個人的に思いました。

 

●マツコさんのアニソン知識こそ社会一般レベル、ユリコタイガーさんは完全上級者

放送の中で、ユリコタイガーさんが海外で大流行したやや昔のアニソンについて紹介する場面がありました。そこで流れた『UFOロボ グレンダイザー』や『超電磁マシーン ボルテスV』の曲や映像を見て、ユリコタイガーさんのテンションが爆上がりする中、マツコさんは申し訳ない表情で「知らない」「分からない」と答えています。

これが一部ネットで「なんでマツコさん知らないの?」的なコメントが出たそうですが、むしろドンピシャで知っているほうが珍しいのが正しいと思います。番組内でマツコさん自身、歌い手である"堀江美都子さん"や"ささきいさお"については存じ上げている言ってましたが、この両名がすぐにピンとくるだけでも十分ではないでしょうか。

おそらくマツコさんと同世代以上でも「マジンガーZ」の名前ぐらいしか思い当たらない人が大多数。そんな中、グレンダイザーやボルテスVにすぐに反応できる人はいわゆる"マニア"や”上級者”です。ちなみに私自身はたまたま「こち亀」の中の超合金ネタで知っていましたが、それ以外で見聞きしたことはありません。

すぐにピンときた方は、自分が一般レベルを超えた上級者であることを自覚して「なぜ知らない」ではなく「よく知っているね」というスタンスにシフトしたほうが、今後無駄な争いを減らせると思います。

 

●世間に熱意を伝えることができた幸福

イタリアの港町で生まれながら、アニソンというマイナーな歌にハマり、美人コスプレイヤーとして日本で名をはせて、地上波のゴールデンタイムでアニソン愛を語るというオタク冥利に尽きる体験をしたユリコタイガーさん。

そのユリコタイガーさんの愛と熱意に節々で戸惑いながらも、アニソンの素晴らしさに感心して、自分なりの解釈と言葉でテレビの前の視聴者に面白さを伝えたマツコ・デラックスさん。

“アニソンの世界”は、この2人の掛け合いを含め、海外視点のアニソンや知られざる社会現象など、興味深い話が満載でとても見応えがありました。

 

番組の趣旨と違う部分で個人的に感じたことを勝手に記事にしてしまいましたが、とりあえずユリコタイガーさんにTwitterをフォローしました。これからの益々のご活躍に期待したいです。