[表紙]『僕のヒーローアカデミア』(3回目)
ヒロアカ連載8周年おめでとうございます。物語が佳境とはいえ、現連載陣から見ればほぼベテランと言っていい年数になりました。
デビュー連載の『逢魔ヶ刻動物園』が2010年スタートですから、堀越先生自身は立派なベテランマンガ家。打ち切り2作からの3作目にしてここまでの年数に到達できたのはやっぱり“失敗に学んだ”ということなのでしょう。
~~~~~ 読切評価 ~~~~~
『ハルカゼマウンド』(原作:後藤冬吾・漫画:松浦健人)
評価……△
良くできた野球漫画ですね。
才能の異なる兄弟が互いを思いながら試合に挑む姿や、一見常識外れなフォームを理屈っぽく説明するシーンなどはまさしく王道野球漫画……と個人的には思う。
もちろん作画も申し分ないですが、じゃあ連載に値するかと聞かれればその程の斬新さはない。
~~~~~~~~~~~~~~~~
スポーツマンガと言えば、野球やサッカー、バスケあたりがずっと王道ですけど、甲子園や国立競技場みたいな聖地、インターハイといった大会のような明確な目標・頂点が存在することがマンガ作る上で便利なのが大きいと思います。
麦わら帽子の船長が「海賊王」、忍者の小僧が「火影」と宣言しているように“明確な目標”があることは作者・読者いずれにとってもストーリーを把握する上でものすごく助かりますからね。
明確な目標がわからなくなって長期連載がグダグダっと終わりを迎える例がチラホラありますから、そういう意味で有名な全国大会があるスポーツはメリットが多いですね。