TAMAHACHI08 -official blog-(※旧・大西洋少年ジャンプ総合研究所)

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【今週の少年ジャンプ】実はジャンプのプライドを体現している『あかね噺』



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[表紙]『あかね噺』(初)

あかねが無事に連載1周年を巻頭カラーで飾りました。おめでとうございます。始まった直後は“落語”というテーマが受け入れられるかどうか半信半疑でしたが、もうあっという間に人気作として定着しましたね。自分自身、マグちゃん終了後は『SAKAMOTO DAYS』と並んでお気に入りの作品です。

 

あかねのすごい……というか個人的にジャンプ作品らしさを体現していると思うのが、この“落語”というジャンプ読者には決して馴染みのないジャンルに挑みヒットさせた点です。

ジャンプにおいて“馴染みのない”ジャンルにチャレンジして成功させる例というのは珍しくなく、『ヒカルの碁』『アイシールド21』などは囲碁やアメフトという社会的には決してメジャーではないテーマに挑み、むしろ世間にブームを巻き起こしたぐらいです。それもマンガを超えて業界そのものの発展するレベルで。作者や編集者自身がそこまで狙ったかはわかりませんが、少なくともジャンプには社会現象を巻き起こせる力があることをこの2つは見せつけました。

この“流行りを生み出す”というのは、少年ジャンプの隠れたプライドだと個人的に考えています。もちろん、そもそもマンガとして面白くなくてはマイナーなジャンルを扱ったところで何も意味を成しませんが、少なくとも“流行りを生み出す”気概をジャンプ作品には常に持っていてもらいたいです。

 

あかねは、そうした“落語をジャンプ読者に馴染みあるものにする!”という気概が感じられる面でもお気に入りなのです。

故に、逆に世間の流行りに乗っかった作品は個人的に大嫌いです。これからスケボーやeスポーツのマンガなんて始めようものなら即刻拒絶します!

 

~~~~~ 読切評価 ~~~~~

『ウパ野ルパ子は一般人』(小園江ナツキ)

評価……△

 

作画とアイデアは割と好きだけど、ジャンルと展開がありきたり。濃淡のある絵は迫力を感じられて将来性はあると思う。

でも妖怪モノはもうベタベタ過ぎる。

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ファンタジーがジャンプだとウケないからと、妖怪モノに頼るのはやめましょう。もうそのうちスポーツ×妖怪とかやりそうで怖い。