『ONE PIECE』(3回目)
Netflix独占配信でまもなく公開となる実写版ワンピース。TVCMなども流れ始めてチラホラ映像を見る機会が増えましたが、個人的な感想は……精一杯頑張っていると思いました。
ルフィが“ゴム人間”と宣言して口を伸ばす有名なシーンなどは、案外違和感がなくて悪くないと感じる一方、バトルシーンでゴムゴムのガトリングの放っている部分は、真剣なのにコミカルに見えてしまうという功罪両面がありました。
まぁ、短いCM映像だけで判断するのも酷なので、あとはネットフリックスユーザーの判断に任せましょう。幸い、映画の興行収入みたいに失敗と判断される数値は出ませんから。
人気マンガの実写版が発表、もしくは“失敗”したときによく出る「作者が泣いてる」的なコメントですが、そもそも原作者はなんで実写版に許可を出すのか考えてみると、答えは案外シンプルな気がします。
ズバリ「お金と人情」。
お金はまあ版権による収入なので、わかりやすいですよね。実際どんくらい入るのかは知りませんが。
もう一つの“人情”については、結局漫画家さんも真っ当なオファーを邪険にはできないということです。
初めて話を聞いたときは“絶対ヤダ”と思っていても、担当者や場合によっては依頼主が直々に訪問して説得を繰り返されてしまえば、これを断り続ける勇気はなかなか難しいのでしょう。
担当者なんかは“説得”が仕事ですから、できなかったら評価が下がりますし、また純粋にファンの心を持っていることもあるので、漫画家が人である以上、完全に逃げ続けるのは色々厳しいと思います。
~~~~~ 読切評価 ~~~~~
『殺陣ロール』(小園江ナツキ)
評価……○
絵は荒いですが、なかなか楽しめる内容でした。縦ロールの髪を武器として駆使するご令嬢主人公と、妙に気になる“じぃや軍団”にまつわる秘密のオチがグッド。個人的に怒んパッチvsハロンオニのラストを思い出しました。
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