『SAKAMOTO DAYS』(2回目)
毎号毎号、驚きの展開や伏線回収で話題になっている『ONE PIECE』ですが、今週のサカモトデイズもファンとしてはなかなかびっくりな事実が判明しました。
物語のキーマン兼ボスキャラとして、坂本太郎と対峙してきたスラーがまさかの死んだ同僚・赤尾アキラと同一人物(?)だと発覚。生存説は少し前から確実視されていましたが、こんな形になるとはまさに予想外。
これから、その経緯や理由が明かされると思いますので楽しみにしたいです。
素人考えですが、マンガを作る際ある程度テンプレ設定にすることで、読者にとって“予想通り”になることは、分かりやすさを生むため必要だと思ってます。
難しいのが、テンプレ過ぎると“真新しさ”や“インパクト”に欠けて、ただただつまらないことになるので、どこまで“予想通り”にして、どこを“予想外”にするかは漫画家さんの力量やセンスが問われます。
読者の“予想通り”の展開から、まさかの“予想外”が判明した瞬間は最高に面白いので、今週のサカモトデイズはワンピースに比肩するぐらい見事な手腕を発揮したといえます。
~~~~~ 読切評価 ~~~~~
『忍CHAOTIC』(平たくみ)
評価……△
読み切りとしてはよくまとまってます。でも、大人しい性格の主人公も、ちょっとやんちゃなヒロインも、舞台設定も、そして何より妖怪モノなのも凡庸です。“忍び”なだけに影が薄いです。
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よっぽど「Jスタートダッシュ漫画賞」の準入選作品の『NIN-JIN』ほうが“予想外”で面白かったです。変な生きたニンジンのコメディかと思ったら、まさかの“忍びのニンジン(忍人)”、なんて……。