TAMAHACHI08 -official blog-(※旧・大西洋少年ジャンプ総合研究所)

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【今週の少年ジャンプ番外編】少年ジャンプの”当たり年”について調べてわかった「4の倍数の法則」



ライバル誌と比べて新人育成に力を入れていることで有名な週刊少年ジャンプ。その入れ替わりは激しく、特に2010年代は長期連載作品の完結、連載の引き延ばしの減少などにより、2020年代となった今では連載4年以上の作品は20作中4作(2022年1月現在)だけという状態になりました。逆に、2020年連載は現時点で7作品も残っているなど、さまざまな事情を含めて近年稀に見る"当たり年"となっています。

では過去の少年ジャンプはいつが"当たり年"だったのか気になったので、ざっくり調べてみました。50年分はしんどいので、2000年以降の「連載年数2年以上」の作品(以下"ヒット作")が対象となっています。

 

【2000】3作

ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』『BLACK CAT』『ピューと吹く!ジャガー

【2001】3作

ボボボーボ・ボーボボ』『Mr.FULLSWING』『BLEACH

【2002】2作

いちご100%』『アイシールド21

【2003】なし

【2004】4作

DEATH NOTE』『銀魂』『家庭教師ヒットマンREBORN!』『D.Gray-man

【2005】1作

魔人探偵脳噛ネウロ

【2006】2作

To LOVEる -とらぶる-』『エム×ゼロ

【2007】1作

SKET DANCE

【2008】4作

PSYREN -サイレン-』『ぬらりひょんの孫』『トリコ』『バクマン。

【2009】3作

黒子のバスケ』『べるぜバブ』『めだかボックス

【2010】なし

【2011】1作

ニセコイ

【2012】4作

ハイキュー!!』『斉木楠雄のΨ難』『暗殺教室』『食戟のソーマ

【2013】3作

ワールドトリガー』『SOUL CATCHER(S)』『磯部磯兵衛物語〜浮世はつらいよ〜

【2014】2作

火ノ丸相撲』『僕のヒーローアカデミア

【2015】1作

ブラッククローバー

【2016】4作

ゆらぎ荘の幽奈さん』『鬼滅の刃』『BORUTO -ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』『約束のネバーランド

【2017】3作

ぼくたちは勉強ができない』『Dr.STONE』『トマトイプーのリコピン』   

【2018】2作

『アクタージュ act-age』『呪術廻戦』

【2019】2作

チェンソーマン』『夜桜さんちの大作戦』

 

"ヒット作"がなかったのは2003年2010年のみ。平均すると毎年2.25作品が"ヒット作"となっている換算になりますが、多い年は4作品がヒット作となっている換算になります。

そして気が付いたのが、2000年以降、4年周期でヒット作が多数の"当たり年"が訪れているということ。名付けるのならば「4の倍数の法則」。2000年は3作、2004年、2008年、2012年、2016年はいずれも4つのヒット作が1年間で生まれており、今の現在の連載状況を見る限り2020年も4作以上のヒット作が見込まれます。つまり「4の倍数の法則」が続いているのです。

さらに言えば、2001年以降は”4の倍数の次の年”もヒット3本という周期が続いています(2005年除く)。こちらも2021年連載作品の今の状況が続けば、法則と合致することになります。

 

この両者を合わせた「4の倍数と次の年の法則」は、やはり”4年”という年数がちょうど人気連載がひと段落する年数、悪くいえば人気作品としての寿命であることを表しているようにも感じます。単行本に換算しても休みなく週刊連載が続けばだいたい年4巻ほど刊行されるので、4年たてばちょうど20巻を超えるぐらいて、マンガとしてのボリューム感もちょうどよくなります。

 

では今年2022年はどうなるのか?ハッキリ言えば、上記の法則以上に2020年の7作品が連載2年到達もしくは到達間近というのが、この20年で前例のない異常事態なのでまったく予想ができません。ただ、新連載にとってかなりキツイ状況とだけ言えそうです。