『ONE PIECE』(2回目)
5月下旬になりますが、意外にもワンピースの表紙は今週号でもまだ二回。集合表紙で毎回センターなので頻繁に表紙は飾ってますが……。
今週号は“世界会議”の真相が描かれ、先週号はバギーの本音が語られるなど、ワンピース界の様々な謎がこれからもどんどん明かされる雰囲気満載ですが、こういう状況で個人的にちょっと困るのが、所謂ファンによる考察。
少し前はネットのワンピース考察記事などをちょこちょこ読んでいたのですが、最近はその精度が高すぎて困惑することが増えたので止めました。
とある有名ファンがルフィのギア5の正体と的中させたときは、素直に“すごい!”と思うと同時に“ネタバレくらった!”と感じてしまったうえ、その後もいくつかの考察がちょこちょこ当たって、本編を読む新鮮さが減りました。
よくよく考えると“自分の予測”の当たり外れは、当たれば快感で、外しても感心するみたいに、どちらもポジティブな感覚になりますが、“他人予測”はそこまでポジティブな印象になりません。
結論として、考察は結局は“自己満足”なので善し悪しを語るものではないと思った次第です。
ワケわからない話になってしまいましたが、とりあえず先週言ったように、バギーみたいな文字通り“道化キャラ”はそうした考察を外からブチ破ってくれるのがすごい好きです。
初登場から“大したことないヤツ”的なオーラを出しながら、気づけば物語屈指の地位である“七武海”、そして“四皇”に上り詰め、未だ予測不能の波乱を巻き起こしていますし。
だいぶ前の話ですが、『トリコ』に出てくる「ゾンゲ」というキャラも終始そんな“大したことないヤツ”でありながら、物語のスポットスポットで謎の存在感を出しつつ、ラストは地球を救うキーパーソンになりました。
有名どころでは『ドラゴンボール』のミスターサタンもそうですね。初登場はただのうぬぼれアホキャラだったのが、なんと最後は主人公・孫悟空の息子、孫悟飯の義父になりましたし。
こういう“道化キャラ”をうまく使いこなせるマンガってやっぱり面白いですね。