TAMAHACHI08 -official blog-(※旧・大西洋少年ジャンプ総合研究所)

AI召喚術士としての活動拠点&少年ジャンプやアニメ・マンガ等への個人的な意見・感想を発信


【今週の少年ジャンプ】始まりと終わりが迫る2024年のジャンプ

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8月以来の集合表紙なので、早速今年最後のラインアップを見てみましょう。

ーーー 表紙分析 ーーー

・センター『ONE PIECE

・アンダーセンター『呪術廻戦』『僕のヒーローアカデミア』『アオのハコ』『あかね噺』『SAKAMOTO DAYS』

 

雪玉がムダにデカいのでキャラが小さめですが、メイン所は夏の集合表紙と同じラインアップ。ヒロアカや呪術は2021年末以降8回連続で同じポジション。つまりワンピースと合わせて事実上の現ジャンプの3強。

 

その他『アンデッドアンラック』『僕とロボコ』『ウィッチウォッチ』『逃げ上手の若君』『夜桜さんちの大作戦』が多少見やすいポジション。ひいき目でいえば『キルアオ』『鵺の陰陽師』も同じぐらい

ーーー ーーー

今年は『ブラッククローバー』と『マッシュル-MASHLE-』というファンタジー2作がジャンプ本誌から去るという少々意外な結果になりましたね。

しかし、先ほど3強と呼んだワンピース、呪術、ヒロアカがいずれもクライマックス寄りで、呪術とヒロアカに至ってはジャンプフェスタで作者がおおよそ2024年内の完結を明言するという状況……。

一方で2021年組が続々とアニメ放送があるなど、次世代の躍進も期待される……。

 

毎年そうかもしれませんが、2024年のジャンプも一筋縄ではいかなさそうですね。見方によっては“凋落”とも言われかねないぐらいの変化が起きそう。

また年内に年間振り返りの番外編書きますのでよろしくお願いします。

 

最後にひとつ、『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』観に行きましたが大満足でした!大人から子供、初心者から古参ファンまで誰もが楽しめるような内容でオススメです!

ちなみに友人の一言は「褒め言葉でクソアニメだったわwww」でした。理由は観れば分かりますwww。

【今週の少年ジャンプ】“似て非なる”の例題のようなサカモトとキルアオ

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『SAKAMOTO DAYS』(4回目)

今年ワンピースに次ぐ巻頭カラー数を記録しているサカモトデイズ。それに続いて同じ“殺し屋”テーマの『キルアオ』が掲載されていますが、この2作はけっこう掲載位置が隣り合うパターンが多いです。しかも上位で。

アオキルが新連載時は編集部の悪い癖である“ジャンル被せ”が起きてヒヤヒヤしましたが、結果的にはどちらもほぼ毎週上位の掲載位置を維持することに。

サカモトデイズが先なので、どちらかといえば藤巻先生の狙いが上手かったと言えますが、“殺し屋”という少年漫画誌で1個あれば十分なジャンルかつ、主人公がいずれも子持ちの成人男性という“被り”を出しながら棲み分けが出来ているのは見事。

“似て非なる”という言葉がぴったしの両作品は来年も更なる躍進が待っていることでしょう!

 

~~~~ 新連載予想(2023.12) ~~~~

グリーングリーングリーンズ』………×

青春系スポーツの“三匹目”のドジョウはないと思います。絵の出来映えは別に悪くありませんが、だいたいの物語の流れが読めるのでワクワクが薄い。

 

『累々戦記』……×

妖怪モノとしての差別化がゼロ。キャラデザイン並、物語の展開も並、真新しさもない。個人的にわざわざ誉める点が見いだせない。

~~~ 以上 ~~~

 

……辛辣な評価になってしまいましたが正直な印象をぶっちゃけるのがこの企画のポリシーなので……。過去には後に大人気作品となるマンガも貶してきましたが、イチ読者の眼力はこんなモノだという例になればと勝手に考えてますので、これからも個人的な感想をぶん投げていきます。

 

そういえばジャンプフェスタで色々発表があったみたいですね。アニメ版ワンピースの別シリーズとか。

【今週の少年ジャンプ】ジャンプファンだけが感じる“夜桜”と“鵺”の勢い

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ONE PIECE』(6回目)

もうワンピース本編が複線回収や過去編挿入で続々新事実が発覚するようになって長いですが、マニアによるするどい考察があってもまだまだ驚きがあるのがやはり尾田先生のすごいところ。完結したら国民栄誉賞とかあげてもいいと思いますよ、並のスポーツ選手より影響力デカいと思いますし。

 

今週号で触れたいのは、最近ジワジワと前よりに掲載されることが増えた『夜桜さんちの大作戦』とダークホース的に健闘している『鵺の陰陽師』。

夜桜さんは最初は学園コメディかな~と思っていたら、いつのまにか立派なバトル系になり、最近はファミリー感も倍増。アニメ放送と合わせて更なる躍進が期待できそうです。

……原作とだいぶストーリーに間がありますけど。

 

鵺の陰陽師も、例のアンチ妖怪モノ思想であまり期待してなかったのですが、テコ入れ無関係のヒロイン連投とマイルドな笑いが意外とファンを獲得している模様。今のジャンプは矢吹先生的な可愛いヒロイン系ラブコメが不在なので、その需要を満たしているのかもしれませんね。

『アオのハコ』は青春要素が強いのでラブコメ需要を完全には担えませんし。その証拠に今週号の鵺の水着喪失ネタなんか完全にラブコメ系でなけれはやらない内容ですが、アオハコなら炎上間違いなし。

 

果たしてジャンプにラブコメが復活する日は来るのか……

【今週の少年ジャンプ】妖怪固執主義反対派は、ジャンプ+アニメの成長を祈ります

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新連載『累々戦記』(雨宮ケント)

妖怪・悪霊・異形……呼び方はいくらでもありますが、自分はこういう非西洋的な“ヤツ”が出てくる作品は広い意味で“妖怪モノ”と扱います。逆に西洋的なら“モンスター”という感じ。

書き飽きるほど度々申し上げてますが、最近のジャンプはこのジャンルの新作が多すぎます!“殺し屋”も増えてますが、妖怪モノはなまじジャンルの守備範囲が広いので、数も期間も妙に目立ちます。

ヒット作もそれなりにあるので、あまり文句ばかりはいえませんが、二番煎じが量産されている気がするので個人的には気に入ってません。

……ようは今週号の新連載は上記のような感情踏まえて後々評価しますので悪しからず。

 

なんか先週はジャンプ+のアニメ化発表が続きましたね。『SPY×FAMILY』『【推しの子】』クラスの出現を期待したいですね。

【今週の少年ジャンプ】ゴルフは“定番”スポーツか否か?

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新連載『グリーングリーングリーンズ』(寺坂研人)

『ビーストチルドレン』の方の新連載は青春×ゴルフということに。前回のラグビーではさすがに流行りへの乗っかり感がひどかったのですが、ゴルフはそんな状況でもないので、まあ及第点。残り2話を待ちましょう。

少年誌のスポーツマンガといえば、野球・サッカー・バスケが3巨頭といえますが、じゃあゴルフはどれぐらいの位置なのか……。マンガ内で主人公も言っちゃってますが、基本オッサンのスポーツというイメージが強く、青年誌ではそこそこ定番でも少年誌ではレアというのが個人的な見解。

プレーヤーは男女ともに若い人も多いですか、“試聴”という面ではだいぶ若年向けではない。藤巻先生ですら、補えなかったこの課題をクリアできるか……とりあえずそこが一番の注目点ですね。

 

何気に『キルアオ』が今週号のサーフィンみたいにちょこちょこスポーツ要素入れ込むから、『アオのハコ』と合わせてスポーツ枠食ってるんですよね~~。

 

さて、新連載が始まった今週号でもう1つ気づいたのが、前回の新連載陣がさっそく危険水域に入ったこと。『暗号学園のいろは』の低空安定とは話が違うので、なる早で挽回したいところですが、キルアオや『鵺の陰陽師』が人気を固めつつある中ではけっこう厳しいかも……。

 

最後にプチ宣伝

ジャンプ+で現在一番推しの『ラーメン赤猫』のアニメ化が決定しました!インディーズ連載からアニメ化は初の快挙です!ぜひご覧ください!!

ramenakaneko.com

【今週の少年ジャンプ】注:この雑誌は少年ジャンプです、再びwww

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『アオのハコ』(3回目)

おおよその予想通りアニメ化が決定しました。おめでとうございます!2021年組では『逃げ上手の若君』に続く発表になりますが、気になるのは時間帯がいつになるのか?この設定・世界観・物語で深夜はすごいもったいないので、夕方枠か朝枠を是非とも空けてほしいですね。

アオハコが表紙になる度にジャンプらしからぬサンデーやマガジンっぽい印象になるほど、連載当初からジャンプではかなり珍しい作品でしたが『SAKAMOTO DAYS』と並んで“ネクストブレイク”の一角であることは、ファンの多くが同意すると思います。

 

 

 

~~~~~ 読切評価 ~~~~~

『フレイム・ブルー』(ヤマノエイ)

評価……○

 

恋愛を阻む悪魔と恋に憧れる生徒のコメディとシリアスを含んだ攻防劇はなかなか楽しかったです。なんかちょっと登場人物が多く、セリフも多めで一瞬ゴチャっとしましたが、最終的にはいい感じのまとまりだったと思います。

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先週号の作品もそうでしたが、オチからすぐ物語が終わりなのではなく、少し長めのエピローグを入れているのが個人的にはポイント高いです。

 

アオハコのアニメ化に隠れてますが、『暗号学園のいろは』1周年おめでとうございます!これで同期で過大評価だったアノ作品よりも人気であることが証明されましたね。予想通りコミックスは着実に売れている模様。

……てか2022年作品の現在の生き残りは『あかね噺』と『ルリドラゴン』と暗号学園なのか。ちょっと意外かも。

 

ついでに『アスミカケル』は、ファン的には嬉しいサプライズがありました!

【今週の少年ジャンプ】男だったら当たらなかった“あかね噺”

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『あかね噺』(2回目)

『SAKAMOTO DAYS』と並んで個人的に推したいジャンプマンガ。世間的な流れと全く関係ない“落語”というジャンルに加えて、ヒロインとは異なる“女性主人公”という二大要素が売りです。

『ルリドラゴン』とともに“女性主人公”については色々と書きたいことがあるのですが、なかなかまとまらず……。とりあえず言いたいのは両作品とも主人公が“女性”じゃなかったら人気にはならなかった可能性が大だったということです。

両作品がふつうに男の主人公だったら、けっこう凡作に仕上がったというのが私の妄想です。

 

さて今週号の『ONE PIECE』は、かなり珍しく下書き感の強い掲載だったのでなんだか心配……。適度に休んでもなかなか満足いく出来映えにするのは難しいのが週刊連載なんですね。

それなら連載作品増やして隔週もOKにすればいいのに、とか思いますがジャンプ+があるからもう別にいいのかな。

 

~~~~~ 読切評価 ~~~~~

『小羊虎を成す』(遥川潤)

評価……○

 

中華も西洋も現代も近代も混ざった不思議ジャンル。よく私が文句を言う“妖怪モノ”といえば“妖怪モノ”ですが、それ以外の要素の印象が強くて個人的にはグッド。作画が綺麗なのにキャラクターたちが全員ひねくれているギャップが楽しい上、オチが悪役を倒して終わりではなく、そこそこエピローグがある珍しさも良いです。

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【今週の少年ジャンプ】ファミリーコメディっぽい第一印象から早三年……

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『SAKAMOTO DAYS』(3回目)

連載3周年おめでとうございます!もう三年目と言うべきか、まだ三年目と言うべきか迷いますが、とりあえず第1話からヒットすると直感してたのは事実です。最初期の段階でわざわざ紹介記事を書いたぐらい気に入ってました。

当初は“殺し屋”というテーマながら主人公が妻子持ちのデブキャラで、話の流れもどこか牧歌的な雰囲気があったのでファミリーコメディだと判断してましたが、今では自他共に認めるジャンプを代表するバトルモノとなってます。

近頃目にするようになったフランクな感じの“カジュアル系殺し屋”もサカモトデイズが連載スタートしたあたりから増えましたが、それを連載まで持ってってかつ、学園モノ+ヒロイン主体でうまく棲み分けた『キルアオ』もなんだかんだすごい。まあもっといえば限りなく殺し屋に近い『夜桜さんちの大作戦』も含めてこの3作品が共存できているのも面白いです。

 

今週号は『Dr.STONE』のスピンオフ……というかエピローグも掲載されていましたが、最終回迎えても無理やり感のない物語ができることに脱帽してます。一部ネット記事で“最終回イマイチ”的なトンチンカンな評価があったと知りましたが、むしろ絶対続きがあるとわかるラスト(※実際今回とは別のエピローグもあった)だったので全然良かったと自分は思ってます。

ちなみにDr.STONEも直感が働いた作品です。

【今週の少年ジャンプ】11月が山場となる2022年末と2023年前半の連載作

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『呪術廻戦』(3回目)

アニメが好調&色々本編が進んでいる呪術廻戦。先日USJ行ったらアトラクションやってました。予備知識がなくてもそれなりに楽しめたのですが、読んでる側の友人からアトラクションの登場人物がそこそこエラい状態だと聞かされましたwww。

 

さて新連載陣はまだまだ“初期ボーナス”的な票を得ている一方、この時期が一番踏ん張りどころなのが、前回以前の新連載陣。とくに“それなり人気”ぐらいで推移してた作品は、このピチピチ新連載陣に票が流れてそのまま低迷するパターンがあるので、ある意味今が一時怖い時期です。

いい流れのストーリーがヘタなテコ入れでコケたりするのもこんなタイミングなので、なんとか焦らずに耐えてほしいところです。まあ根本的にジャンプの連載数だとジワジワ盛り上がる前に見切りをつけられることも多いですが。

『鵺の陰陽師』『アスミカケル』あたりの順位は一時的なものだと思いたいです。

 

今週の『キルアオ』で、ふと思いましたが、“殺し屋”テーマだと今週号みたいな日常回の面白さが際立ちますね。『SAKAMOTO DAYS』もシリアスが続いた後の先日の花ちゃん回がすごいグッときましたし。

 

最後に先週書き損ねましたが、今年の金未来杯の自分の推しはエントリーNo.2『部屋の一族』です。インパクトと出来映えのバランスが一番良かったので。

 

以上です

【今週の少年ジャンプ】不遇か?隠れた実力者か?激動を生き抜く『夜桜さんちの大作戦』

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『夜桜さんちの大作戦』(今年初)

連載4周年おめでとうございます!先週の『僕のヒーローアカデミア』に続き、遅めの今年初巻頭カラーですね。

“スパイ”というテーマ通り、現ジャンプのラインアップでは目立たない存在ですが、連載年数でいえば『呪術廻戦』に続く4番手で、間違いなく人気作としての条件は満たしています。

一年先輩に『呪術廻戦』、同期に『チェンソーマン』、後輩に『アンデッドアンラック』など多数という激動の2020年代ジャンプに連載していることは、存在感が薄くなる点では“不遇”ともいえますが、逆にいえばそんな激しい競争の中でも人気を集める“実力者”であることは疑いようがありません。

物語がどこまで続くはわかりませんが、まだ終盤という段階ではなさそうなので、今後もジャンプ連載陣の“隠れた実力者”として続いていくことでしょう。

 

~~~~  金未来杯評価  ~~~~
『ZOOKEY!!』(嶽辻円盤)

作画……並。濃淡が効いたやや粗めのタッチだが、読みにくい印象はない。ただしどこか見覚えがある……。

内容……不死身の改造人間はなんかダブりを感じるが、メイン二人のやりとりがなかなか楽しい。
評価……(△)絵のタッチとテーマも一致しており、濃いタッチなのに終始和やかな雰囲気が悪くない。

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金未来杯作品は後々連載されることがいちおう確定しているので、現連載作品とのダブり・かぶりは基本的にオススメできません。てかそもそも金未来杯作品同士で戦わせても、ホントの対戦相手は連載陣になるというハードルが高すぎるともいえます。