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さて5回に渡って紹介してきたミリタリーアニメですが、そろそろ一区切りつけます。
改めてミリタリーアニメの成功に求められる条件について説明します。
・「クオリティ」
いちアニメ作品として見るに値する完成度か否か。
・「こだわり」
リアルさにうるさい軍事マニアが納得できるよう、ミリタリー描写がしっかりしているか。
・「プロモーション」
ミリタリーに詳しくない一般アニメファンが興味引かれるようアピールできているか。
+「真新しさ」
他の(ミリタリーアニメを含む)作品にない新しい価値や視点、物語があるかどうか。
「ストライクウィッチーズ」や「ガールズ&パンツァー」はこの条件を全て満たしつつ、それ以上の価値(パンチラだったり、ご当地ネタだったり)が付加された結果、今なお続くヒット作となりました。
しかし、逆にヒット作が生まれた結果、これまでは“ミリタリー要素”だけでも真新しかったのが、現在はそれだけでは普通もしくは二番煎じに感じるようになっています。
残念ながらジャンルとしての“ミリタリー”は、魔法少女や異世界モノほどの柔軟性はありません。
基本的には硬派な戦記物が一番安定して、ターゲットである軍事マニアもそれを求める傾向が強いです。
だからこそ、ストライクウィッチーズや艦これ、ガルパンの登場は珍しく革命的だったのです。
これらの作品を超えるものは今後登場するのか?
『ガーリー・エアフォース』『荒野のコトブキ飛行隊』『戦翼のシグルドリーヴァ』など航空機を押す動きや、もはや定番といえるガンアクションでチャレンジする方法は続いています。
ミリタリーの究極かつ頂点ともいえる“大砲”ネタはまだ残ってますが、これを一つ作品に仕上げるのはなかなか難しく、仮に擬人化してもインパクトは薄いのが正直な意見です。
『鬼滅の刃』効果もあって若干注目されている、“大正時代”や20世紀初頭を参考にするのは有りかもしれません。
偶然にも『進撃の巨人』の時代設定もほぼ同じことが発覚しましたし……。サクラ大戦もそうか。
この時代は三笠やドレッドノート、複葉機に陸上軍艦、要塞などか活躍し、現代オタクにとってまだまだ未知数に感じる部分が多いです。
まあ、これらはあくまで自分の素人考えですので、もしかしたら天才的な閃きによる新たなミリタリー作品が生まれる可能性もあります。
ストライクウィッチーズ、ガールズ&パンツァー、艦これ。
これらのミリタリー作品に肩を並べるような傑作が誕生することを願います。
ここまでご覧いただきありがとうございます。
また続きを書きたくなったら追記します。
(一旦終わり)
【ミリタリーアニメが成功できる条件とは】
⑥ミリタリーアニメが「ストライクウィッチーズ」で始まり「ガルパン」で終わるかはこれから次第