TAMAHACHI08 -official blog-(※旧・大西洋少年ジャンプ総合研究所)

AI召喚術士としての活動拠点&少年ジャンプやアニメ・マンガ等への個人的な意見・感想を発信


【ミリタリートリビア】日本戦艦の名前はペアで覚えろ

 

アジア・太平洋戦争時の旧海軍の戦艦は12隻ですが、もし名前を覚えたい時はペアで覚えることをオススメします。

 

戦艦、というか軍艦全般は二隻一組で行動することが多いので建造数もだいたい偶数になります。

 

日本戦艦の場合、

〔金剛・榛名・比叡・霧島〕

〔扶桑・山城〕

〔伊勢・日向〕

長門陸奥

〔大和・武蔵〕

という感じになります。

 

ちなみに長門型以降の未成艦をふくめると

〔加賀・土佐〕

〔天城・赤城〕

もペアで計画・建造が進んでます。

 

大和型も信濃とのペアが起工されてますが、公式な名前は不明です。

 

結果的に空母としてペアになった印象が強い赤城と加賀ですが、同時期とはいえ元々別設計の巡洋戦艦と戦艦の改造艦なので、空母としての性能も含めてかなり別物だったと思います。

【今週の少年ジャンプ】来週から4連続新連載だって、2021年も激戦だ~

f:id:TAMA08:20210118182246j:image

今週号の表紙はアニメ第2期が絶賛放送中の『Dr.STONE』。

 

第1話を読んだ瞬間に「これはヒットする」と個人的に直感した数少ない作品。

 

アニメも原作に忠実かつ、あたりまえですが科学描写が静止画から動画に代わっているのでわかりやすいです。

 

意外とジャンプ原作のアニメをスルーするなか、これは絶対見ると決めていました。

 

~~~~~ 読切評価 ~~~~~

『ヴァティ・リペペ』(髙畑悠)

評価……○

 

殺し屋アクション劇。

全体的にブラックな色合いですが、意外とコメディ要素が多い。

 

作画も決して荒いわけではなく、見やすい。

ただし、設定や物語に派手さや個性が少ない。

~~~~~~~~~~~~~~~~

 

あと『怪物事変』が出張読み切りで登場してますが、作者、藍本松先生だったんですね。『保健室の死神』の。

 

なんやかんやジャンプ本誌とジャンプ+は読んでますけど、ジャンプSQ.は一度も買ったことないので……。

 

そして、来週予告で4連続新連載が判明。

しかも、2名のベテランを含む……。

 

いや~~、2020年作品もゆったりしていられませんね。個人的にはマグちゃんとSAKAMOTOさんに頑張ってほしい。

 

また今度『ワールドトリガー』みたいに番外編で宣伝記事でも書きます。

 

それではまた。

【今週の少年ジャンプ番外編】アニメ2期公開中だから改めて宣伝したい!『ワールドトリガー』の面白さ!!

 

第1話 異世界からの来訪者

第1話 異世界からの来訪者

  • メディア: Prime Video
 
  

え~、ご存知かと思いますが現在ジャンプSQ.で連載中の『ワールドトリガー』アニメ第2期が1月より放送中です。

 

2014年から2016年にかけて約1年半放送された第1期から約4年ぶりの放送かつ、前回の早朝から深夜帯への放送時間の変更などがすでにファンの間で話題となってます。

 

原作は2013年に週刊少年ジャンプで連載がスタート。その後、葦原大介先生の深刻な体調不良により2016年から2018年まで休載。少年ジャンプでの復活連載を経て、現在はジャンプSQ.で絶賛連載中です。

 

なので、連載スタートで言えば『僕のヒーローアカデミア』や『ブラッククローバー』よりも先輩作品にあたります。

 

今回の少年ジャンプ番外編では、アニメ第2期が放送中ということで『ワールドトリガー』の面白さについて、ポイントを絞りつつ改めて宣伝したいと思います。

※若干のネタバレがあるかもしれません。

 

ワールドトリガーのここが凄い①】

オサムとユーマの完璧なダブル主人公スタイルを実現

ワールドトリガーのストーリーは、三雲修と空閑遊真の主に2人キャラクターを中心に描かれていますが、葦原先生が単行本の質問コーナーで答えている通り「どちらでもOKです」といえるほど、オサムとユーマのどちらも主人公と呼べるように作られています。

 

むしろ主人公が2人に分割されたことで、異なるタイプの主人公の姿を描くことができています。

 

例えばメガネをかけた方の主人公、三雲修(ミクモ オサム)は“ヒーローではない凡人”であり「特別な才能がないことを悩みつつ、自分にできることを全力を尽くす」という読者が感情移入しやすいキャラクターになっています。

 

一方、白髪チビの主人公、空閑遊真(クガ ユーマ)は“常識離れしたヒーロー”ような存在で「ちょっと非常識ながら、仲間のために力を発揮する」というオーソドックスな主人公のスタイルに近いです。

 

オサムを通して悩む・焦る・戸惑うといった主人公の弱い部分を描く一方、前向き・戦闘力・男気などの主人公の強い部分は主にユーマを使って表現することで、読者は物語の主人公の強さ・弱さの両面を味わうことができます。

 

こう書くと“オサムって主人公らしくない”と考えてしまうかもしれませんが、オサムは上記のような弱さを見せつつ、必死に考えて、努力し、奮闘する姿も描かれているので、ヒーローらしく獅子奮迅の活躍を見せるユーマに決して劣らない魅力を備えているのです。

 

ここまで完璧といえるほど主人公の役割を分担できているマンガはかなり限られています。

 

 【ワールドトリガーのここが凄い②】

“戦闘”と“試合”の二つのバトルを描く

ワールドトリガーは「異世界からの侵略者“ネイバー”から町を守る“ボーダー”たちの戦い」を描いているので、いくつものバトルがあります。

 

そのバトルですが、ワールドトリガーの世界では「ネイバーと直接戦う”戦闘”」としてのバトルと、「訓練の一環としてボーダー内チーム同士の”試合”」としてバトルという、これまた2種類のバトルが登場してます。

 

”戦闘”の場面では、ネイバーに対するオサムやユーマたち、キャラクターたち個人として実力が見れて楽しめる一方 、”試合”の場面では、実力に加えてチームとして戦術の良し悪しがわかり、言ってみればスポーツ的な要素が出てくるのです。

 

どちらかというと”ハラハラ”するシーンが多い“戦闘”とは別に、スポーツマンガのように”ドキドキ、ワクワク”する”試合”が加わったことで、バトルマンガとしての面白さは倍増したとも言えます。

 

“試合”の場面が出てきたのは単行本でいえば10巻、連載だいたい2年目前後からですが、これによって主人公たちの実力の成長に加えて、戦術による勝敗の差や、後述する多くのキャラクターたちの交流を描くことができ、作品としてもボリュームが大幅に増えました。

 

 【ワールドトリガーのここが凄い③】

膨大かつ細かいキャラクター数と各種設定

 ワールドトリガーのキャラクター数ですが、2016年に発売されたファンブックに掲載されたデータグラフに登場する数だけで83人、その後登場したキャラクターや今後登場が見込まれるキャラクターを合わせると推定130人を超えます。

 

人数だけなら同等のマンガもありますが、ワールドトリガーの登場人物の場合、年齢・誕生日・身長・血液型・星座・好きなもの・家族構成・使用する装備の設定まで決められているほど細かいです。

 

この膨大なキャラクターたちが一回きりではなく、後に要所要所で登場して活躍する姿も作品の大きな見どころです。

 

例えば、物語の序盤に登場し、敵であるネイバーとの戦闘シーンであっという間に撤退してしまったキャラクターたちが、後の主人公たちとの試合や別の戦闘において、大いに活躍して実力を示す場面が数多く出てきます。

 

ある程度長期連載のマンガ、それこそ『ONE PIECE』などはこうした、かつてのキャラクターたちが再び物語に登場して盛り上げるシーンが多く出てきますが、ワールドトリガーは連載2~3年目の時点をこの展開を実現しています。

 

これは、それこそキャラクターたちの設定や役割がしっかり練れていないとできない芸当なので、ある意味葦原先生の強力なこだわりが感じられます。

 

 以上、とりあえず3つほど『ワールドトリガー』の面白さを上げてみましたが、細かいことを言えば「エログロがほとんどない健全性」や「詳細設定を生みながら矛盾がない」「コントラストがハッキリした見やすい作画」などまだまだありますが、それ程ワールドトリガーは高いポテンシャルを秘めている、というかすでに発揮している名作なのです。

 

だからこそ、自分を含めたファンは葦原先生の2年間の休載の間も待ち続け、現在のアニメ第2期も待望しました。

 

改めて深夜アニメとなり、2期と3期に渡って放送されるワールドトリガーとその原作にも注目してください。

     

【持論アニメコラム】ミリタリーアニメが成功できる条件とは ⑥ミリタリーアニメが「ストライクウィッチーズ」で始まり「ガルパン」で終わるかはこれから次第

 これまでの記事はこちら

①ストライクウィッチーズが起こした変化

②苦戦する“美少女×ガンアクション”

③まさかの王道で成功に至った『ガールズ&パンツァー』

④戦艦12隻を常識にした「艦これ」と『蒼き鋼のアルペジオ』

⑤「ガルパン」、「艦これ」後のミリタリーアニメの戦い

vol.1 サン・トロンの雷鳴

vol.1 サン・トロンの雷鳴

  • メディア: Prime Video
 

さて5回に渡って紹介してきたミリタリーアニメですが、そろそろ一区切りつけます。

 

改めてミリタリーアニメの成功に求められる条件について説明します。

 

・「クオリティ」

いちアニメ作品として見るに値する完成度か否か。

・「こだわり」

リアルさにうるさい軍事マニアが納得できるよう、ミリタリー描写がしっかりしているか。

・「プロモーション」

ミリタリーに詳しくない一般アニメファンが興味引かれるようアピールできているか。

+「真新しさ」

他の(ミリタリーアニメを含む)作品にない新しい価値や視点、物語があるかどうか。

 

ストライクウィッチーズ」や「ガールズ&パンツァー」はこの条件を全て満たしつつ、それ以上の価値(パンチラだったり、ご当地ネタだったり)が付加された結果、今なお続くヒット作となりました。

 

しかし、逆にヒット作が生まれた結果、これまでは“ミリタリー要素”だけでも真新しかったのが、現在はそれだけでは普通もしくは二番煎じに感じるようになっています。

 

残念ながらジャンルとしての“ミリタリー”は、魔法少女異世界モノほどの柔軟性はありません。

 

基本的には硬派な戦記物が一番安定して、ターゲットである軍事マニアもそれを求める傾向が強いです。

だからこそ、ストライクウィッチーズや艦これ、ガルパンの登場は珍しく革命的だったのです。

 

これらの作品を超えるものは今後登場するのか?

 

ガーリー・エアフォース』『荒野のコトブキ飛行隊』『戦翼のシグルドリーヴァ』など航空機を押す動きや、もはや定番といえるガンアクションでチャレンジする方法は続いています。

 

ミリタリーの究極かつ頂点ともいえる“大砲”ネタはまだ残ってますが、これを一つ作品に仕上げるのはなかなか難しく、仮に擬人化してもインパクトは薄いのが正直な意見です。

 

鬼滅の刃』効果もあって若干注目されている、“大正時代”や20世紀初頭を参考にするのは有りかもしれません。

偶然にも『進撃の巨人』の時代設定もほぼ同じことが発覚しましたし……。サクラ大戦もそうか。

 

この時代は三笠やドレッドノート複葉機に陸上軍艦、要塞などか活躍し、現代オタクにとってまだまだ未知数に感じる部分が多いです。

 

まあ、これらはあくまで自分の素人考えですので、もしかしたら天才的な閃きによる新たなミリタリー作品が生まれる可能性もあります。

 

ストライクウィッチーズガールズ&パンツァー、艦これ。

これらのミリタリー作品に肩を並べるような傑作が誕生することを願います。

 

ここまでご覧いただきありがとうございます。

また続きを書きたくなったら追記します。

 

(一旦終わり)

 

【ミリタリーアニメが成功できる条件とは】

①ストライクウィッチーズが起こした変化

②苦戦する“美少女×ガンアクション”

③まさかの王道で成功に至った『ガールズ&パンツァー』

④戦艦12隻を常識にした「艦これ」と『蒼き鋼のアルペジオ』

⑤「ガルパン」、「艦これ」後のミリタリーアニメの戦い

⑥ミリタリーアニメが「ストライクウィッチーズ」で始まり「ガルパン」で終わるかはこれから次第

 

【今週の少年ジャンプ】鬼滅ビッグバン&呪術廻戦ブームの中、ワンピースが1000話達成

f:id:TAMA08:20210104184153j:image

明けましておめでとうございます。

 

ONE PIECE』が通算1000話を達成しました。

こちらもおめでとうございます。

 

そんなわけで現連載陣によるお祝いマンガが掲載されてますが、注目してほしいのが島袋光年先生です。

 

以前ジャンプで語られていますが、島袋先生は尾田先生とはほぼ同期らしく現ジャンプ作家の中でも特に親しいそうです。そんな戦友の記念号にお祝いマンガを描けるなんて、おそらく本人は我々の想像以上にうれしいと思いますよ。

 

さて、そんなワンピース一色の今週号でひっそりと『AGRAVITY BOYS』が終了しました。

完結編がGIGAに載るみたいですが。

 

ほぼ一年間の連載となりましたが、ぶっちゃけ元はジャンプ+の一発読み切りだったのにここまで続いたのは十分すごいと思います。

 

マンガ大賞の上位にも選ばれましたし、あまり応援はしてませんでしたが、最後はお見事でしたと賛辞を送りたいです。

 

なんか、今後もこういうジャンプ+からの昇格組が増えるといいですね。 

 

(追記)昨年の金未来杯は『レッドフード』が受賞したようです。おめでとうございます。

【今週の少年ジャンプ番外編】過去数年で最高に波乱となった2020年の週刊少年ジャンプ

 

ジャンプGIGA 2021 WINTER

ジャンプGIGA 2021 WINTER

 

いつもこの極弱ブログをご覧の皆様、ありがとうございます。

 

過去数年で最大の動乱期となった今年の週刊少年ジャンプですが、改めて2020年の出来事を5つに分けて振り返ってみましょう。

 

①「コロナ禍で『鬼滅の刃』ビッグバン継続」

もはやこんなブログで指摘するまでもありませんが、昨年のアニメ放送以来大ブームとなっていた鬼滅の刃が、ブームや社会現象を超えて経済を動かす程のビッグバンとなりました。

 

自分もようやくTV放送から劇場版まで見終わりました。

 

今さらあれこれ語ってもしょうがないので、一つだけ言いたいのが、鬼滅の刃のコラボの規模。

アニメが人気になるとコラボ商品が出るのはよくありますが、熱心なファンの中には作品のイメージを崩したくないからとコラボに否定的な意見を述べるパターンがあります。

 

しかし、鬼滅はそんな意見を圧倒する規模でゲームや缶コーヒー、回転寿司までコラボを行い、マンガながら莫大な経済効果を生み出すほど認知されました。

 

これは本当に超一流作品にしかできないことなので、素直に驚くほかありません。

 

②「2020年中に人気連載が大量完結」

そう、今年は超絶話題の『鬼滅の刃』を含め『ハイキュー!!』『約束のネバーランド』『ゆらぎ荘の幽奈さん』『ぼくたちは勉強ができない』『チェンソーマン』と6作も人気連載が完結しました。

 

特に春頃は鬼滅やネバーランド完結のインパクトが強かったですね。「ジャンプって人気連載の話を無理して伸ばすのが普通じゃないの?」という認識もだいぶ変化したようです。

 

連載年数4年前後はそんなに珍しいわけではありませんが、打ち切り以外でここまで集中して終わるのは珍しいですね。

 

あとはワンピース、ヒロアカ、ブラクロがどこまでやり抜くのか……。

 

 

③「『アクタージュ act-age』原作者逮捕による打ち切り」

今年のジャンプ一番のバッドニュース。もうひたすら最悪です。多分漫画界全体でも最低のくそったれ事件。

 

ジャンプのネクストブレイクとして期待され、舞台化も決まっていたのに全てを台無しに……。

 

犯罪内容が身勝手なわいせつ・傷害事件である以上、過去のジャンプ作家の不祥事と違い復活はほぼ不可能でしょう。

 

④「『呪術廻戦』アニメ放送&大ヒット」

鬼滅の刃劇場版の裏でジャンプの新たな看板作品である『呪術廻戦』のアニメが放送され、発行部数も1500万部を突破しました。

 

一部のマスメディア……というか放送権を持つTBS主体でも取り上げられるなど更なる躍進が期待されています。

 

愚かなことに未読である自分ですが陰ながら応援します。

 

⑤「2020年新連載が大激戦」

②と被りますが、人気連載が大量に完結した結果今年の新連載は過去に例がないぐらいの激戦となってます。なにしろ、20作中13作が2020年連載ですから。

 

『アンデッドアンラック』や『マッシュル -MASHLE-』のようにすでにしっかり人気を獲得した作中から矢吹先生などのベテラン作家の作品まで、まだまだジャンプは気迫を見せています。

 

ある意味この競争に放り込まれる2021年新連載が可愛いそうなぐらい。アプリのジャンプ+作品の人気も高まっていますし……。

 

以上、ざっくりと個人的2020年ジャンプ重大ニュースをあげてみました。他にも「久保帯人先生、新作&早速アニメ化」や「岸本先生原作マンガ、ようやく打ち切り」、「鬼滅最終回時の表紙作品、大炎上&打ち切り」などもありましたが、皆さんは他に注目した話題はあったでしょうか?

 

個人的には今年の1月に前ブログからこちらへ移転・統合したこともちょっとしたニュースです。

 

というわけで最後までこんな記事を読んでくださり、ありがとうございました。

とりあえずは来年もよろしくお願いいたします。

 

【持論アニメコラム】ミリタリーアニメが成功できる条件とは ⑤「ガルパン」、「艦これ」後のミリタリーアニメの戦い

これまでの記事はこちら

①ストライクウィッチーズが起こした変化

②苦戦する“美少女×ガンアクション”

③まさかの王道で成功に至った『ガールズ&パンツァー』

④戦艦12隻を常識にした「艦これ」と『蒼き鋼のアルペジオ』

後編 納沙幸子もピンチ!?

後編 納沙幸子もピンチ!?

  • メディア: Prime Video
 

 

前回、前々回とミリタリーアニメの大きな転換期を生んだ『ガールズ&パンツァー』と「艦これ」について触れました。

 

今週はこの2作がブームとなって以降、個人的に注目に値するミリタリーアニメを独断と偏見込みでピックアップします。

 

ハイスクール・フリート

Wikipedia抜粋~

日本列島の大半が海中に沈んだパラレルワールドを舞台とし、海上の保安と防衛を担う職業であるブルーマーメイドになることを目指してその養成学校に入学し、教育艦「晴風(はれかぜ)」に乗艦した女子生徒たちのさまざまな活躍を描く。

~抜粋終了~

 

ざっくり言えば“艦艇版ガルパン”。スタッフにもガルパン関係者が散見される点やCGフル活用の戦闘描写、地元押し(※横須賀)などガルパンの影響を強く受けた作品です。

 

ガルパンと異なる点は、物語にちょっぴりSF要素が取り入れられ、戦闘がいちおうガチであること。

 

基本的に擬人化が主体だった『蒼き鋼のアルペジオ』やアニメ版『艦これ』に比べて、艦艇の戦闘描写にこだわっているので、軍事オタクも満足行くクオリティのミリタリーアニメです。

 

省力化されてますが、実際の軍艦の役割分担に沿ったキャラクターたちの設定や、やり取りも注目ポイントです。

 

OVAに続き劇場版も今年公開されているので、ガルパン程ではないが、確かな人気を得ています。

 

『荒野のコトブキ飛行隊』

Wikipedia抜粋~

荒野の続く世界イジツで、人々は限りある地下資源と、空路による交易で生活している。この物語は空路による物資輸送を生業とするオウニ商会と、物資を狙う空賊から飛行船を守る女の子だけの凄腕パイロットだけで組織された用心棒集団「コトブキ飛行隊」の活動を描いた物語

~抜粋終了~

 

日本軍レシプロ航空機ミリタリーというマニアックの極地に挑んだ意欲作。舞台設定も近現代日本でなく、アメリカ西部劇をイメージした異世界というレアシチュエーション。

 

ダイナミックなレシプロ機の動きと挙動を思う存分描くため、メインキャラクターがほぼCGが描かれるというこだわり。

 

もはや軍事オタクしか見るなと割り切った、ガルパンとは別ベクトルでミリタリーアニメの頂点に立つ作品です。

 

コアなファンには人気があると言えますが、今後の展開があるのかは未知数。

 

『戦翼のシグルドリーヴァ』

Wikipedia抜粋~

現代日本を舞台に、地球上に現れたあらゆる生命の敵性存在「ピラー」と、第二次世界大戦前後の実在する世界各国の航空機を模した「英霊機」に乗って戦う「戦乙女」の姿を描く空戦ファンタジー

~抜粋終了~

 

ぶっちゃけ個人的に途中で視聴するのを止めたこちらの作品ですが、実はこれまでのミリタリーアニメとは異なる仕上がりとなっているためあえて紹介します。

 

それは“戦死”を描いている点です。

 

これまでこの連載で紹介してきたミリタリーアニメですが、実はキャラクターあるいはその関係者が戦死シーンはまったく描かれていないのです。

 

そもそも美少女アニメで死亡シーンがあること自体レアなのて当たり前ではありますが、シグルリはそのタブーを破り、物語としてはよりリアルな戦記モノを目指したのかもしれません。

 

ストライクウィッチーズガルパンで固定化しつつあるミリタリーアニメの設定に一石を投じたという意味では、シグルリは評価できます。

 

ただし、北欧神話という馴染みの薄い設定に、意味不明なギャグシーンあったり、なによりミリタリー描写が陳腐なので全体的な仕上がりはかなりイマイチでした。

 

これまでのミリタリーアニメの特徴であった「真新しさ」がガルパンのヒットや艦これのブームによって「お馴染み」になった結果ミリタリーアニメの価値が相対的に下がり、それを取り戻そうとした結果が、よりマニアックを目指した『荒野のコトブキ飛行隊』やタブーに挑んだ『戦翼のシグルドリーヴァ』と言えるでしょう。

 

次回はそろそろこの連載のまとめに入りたいと思います。

 

続く……。

 

【ミリタリーアニメが成功できる条件とは】

①ストライクウィッチーズが起こした変化

②苦戦する“美少女×ガンアクション”

③まさかの王道で成功に至った『ガールズ&パンツァー』

④戦艦12隻を常識にした「艦これ」と『蒼き鋼のアルペジオ』

⑤「ガルパン」、「艦これ」後のミリタリーアニメの戦い

⑥ミリタリーアニメが「ストライクウィッチーズ」で始まり「ガルパン」で終わるかはこれから次第

 

【今週の少年ジャンプ】波乱どころか動乱の2020年ジャンプも今週号がラスト

f:id:TAMA08:20201221185127j:image

ぼくたちは勉強ができない』完結お疲れ様でした。

正統派ラブコメニセコイ』の後を継いでおよそ四年弱、楽しませて頂きました。

 

ヒロイン全員のエンディングを描くという掟破りな手法は驚きましたが、多くのファンにとって満足いく形だったと思います。

 

さて、こうしてまた人気連載の一つが終了して2020年ジャンプも幕を閉じるわけですが、そのプレイバックはまた年内中に番外編でやりたいと思います。

 

とりあえずは宇佐崎しろ先生の新作が載ったのでご紹介。

~~~~~ 読切評価 ~~~~~

『炎眼のサイクロプス』(原作:石川理武 作画:宇佐崎しろ)

評価……○

 

まさかのちょっぴり異能法廷ドラマ。

しかし、出来映えがすごい。

宇佐崎先生の作画にしっかりマッチした物語、いや物語にマッチした作画に仕上げた宇佐崎先生の実力はやはり一流だと改めて再認識しました。

 

派手なアクションより、引きつけられるタッチがやはり印象的でした。

 

文句の付け所がないです。このまま新連載も全然有り。

~~~~~~~~~~~~~~~~

 

そして、こち亀もひさしぶりに帰還。

どっしりとした安定感かあります。

ロボット警察官のネタは古参ファンには堪らないですね。

 

紙面外では、銀魂の来場特典「鬼滅の刃」カードや『ワールドトリガー』の三期決定、『呪術廻戦』ブームなど、年末までもう少しジャンプの話題が続きそうですね。

【持論アニメコラム】ミリタリーアニメが成功できる条件とは ④戦艦12隻を常識にした「艦これ」と『蒼き鋼のアルペジオ』

これまでの記事はこちら

①ストライクウィッチーズが起こした変化

②苦戦する“美少女×ガンアクション”

③まさかの王道で成功に至った『ガールズ&パンツァー』

第1話「航路を持つ者」

第1話「航路を持つ者」

  • メディア: Prime Video
 

開拓者としての『ストライクウィッチーズ』、混迷期のガンアクションアニメ、頂点としての『ガールズ&パンツァー』に続いて、今回はアニメとはちょっと離れますが、アニメ界に無視できない影響を与えた「艦隊これくしょん -艦これ-」と同時期にアニメが放送された『蒼き鋼のアルペジオ』を取り上げます。

 

2012年末から翌2013年春にかけて盛り上がりを見せた『ガールズ&パンツァー』ですが、その後も聖地巡礼などで人気が継続的に拡大していき、2014年夏のOVA、2015秋の劇場版へとつながっていきます。

 

そんなガルパンの盛り上がりとまるで連動するかのように、ネットやSNSではとあるゲームが話題となっていきました。

PCブラウザゲーム艦隊これくしょん -艦これ-」です。

 

偶然にもガルパンの最終回が放送された2013年春にサービスを開始した「艦これ」は口コミを通じて大きく注目を集め、2013年の終わり頃には120万以上のユーザーが登録していました。

 

「艦これ」をざっくり説明すると、太平洋戦争時の日本海軍の軍艦が美少女キャラになったいわゆる”擬人化“育成シミュレーションゲームです。

 

当時はまだ“擬人化”が成長中のジャンルだったことに加えて、セリフやキャラデザインに込められたこだわりの深さに軍事マニアが飛びつき、それがライトなオタク層にも広がりました。

 

ライト層にも広がった理由はおそらく当時の「艦これ」にほとんど設定らしい設定がなかったからです。

 

艦これにはおそらく今でも、明確な物語や世界観設定、敵の内情などで正式なものはほぼありません。

 

なのでユーザーの多くはゲームの進行以上に各キャラクターのデザインやセリフの元ネタを調べることを心血を注ぐことになりました。

 

この熱中具合は多くのアニメファンに伝播し、いつの間にか旧海軍の戦艦や空母、巡洋艦の名前が常識となっていきました。

 

そんな「艦これ」ファンが急拡大する中、偶然にも2013年秋に放送が始まったのが『蒼き鋼のアルペジオ』でした。

 

こちらも日本海軍の軍艦が美少女キャラになった”擬人化“作品でしたが、それが艦これブーム真っ只中のタイミングで放送できたことは本当に奇跡的だったと断言できます。

 

『蒼き鋼のアルペジオ』に関してはガルパンや艦これと違い、ミリタリーアニメ特有の細かい世界観設定や物語がしっかりとあるので、決してシンプルとはいえません。

 

しかし、艦これ人口が急拡大中だったため、ほぼ同ジャンルのアルペジオに多くのファンが食いつき、登場キャラの元ネタ、つまり軍艦の知識を把握していたので『蒼き鋼のアルペジオ』を多いに楽しめることができたのです。

 

もし一年早く放送されていたら、『蒼き鋼のアルペジオ』の反響は全く違ったものになったでしょう。

 

ちなみに艦これと初めてコラボした作品も『蒼き鋼のアルペジオ』で、伊401が実装されたのもそのタイミングでした。

 

「クオリティ・こだわり・プロモーション」の3つのポイントのうち、プロモーションが相互扶助する形で強化された「艦これ」と『蒼き鋼のアルペジオ』は当時本格化しつつあった“擬人化”という「真新しさ」によって大きく注目され、ジャンルを超えてミリタリープラモの救世主にもなります。

 

戦車と軍艦がテーマのガルパンと艦これが同時多発的にブームとなった2013年はミリタリーアニメにとって大きな転換期となりました。

 

次回はそんなガルパン・艦これ後のミリタリーアニメについて触れます。

 

続く……。

 

【ミリタリーアニメが成功できる条件とは】

①ストライクウィッチーズが起こした変化

②苦戦する“美少女×ガンアクション”

③まさかの王道で成功に至った『ガールズ&パンツァー』

④戦艦12隻を常識にした「艦これ」と『蒼き鋼のアルペジオ』

⑤「ガルパン」、「艦これ」後のミリタリーアニメの戦い

⑥ミリタリーアニメが「ストライクウィッチーズ」で始まり「ガルパン」で終わるかはこれから次第

 

【今週の少年ジャンプ】嵐のごとくジャンプを血まみれにして去った『チェンソーマン』

f:id:TAMA08:20201214182938j:image

はい、『チェンソーマン』が最終回でした。お疲れ様です。

いや~ほんとにこの作品は怒涛と衝撃の連続でしたね。あまりのインパクトにジャンプの若手作品は全部ダーク系に感じでしまうほどでしたよ。

 

ちなみに昔のブログで書いてたチェンソーマンの個人的評価は以下の通り

~~~~~

とりあえず率直な感想は「引き込まれる。」

決して“キレイ”な絵ではないのですが、雑ではなく案外見やすい。
なにより物語が中々クセが強い。

 

~~以下新連載予想より~~

作画がかなり荒めですが、
展開や物語はクセがあって面白いと思います。

キャラクターも魅力を感じますので、
作画がブラッシュアップされれば
化ける可能性あり。

~~~~~

 

良かった。『鬼滅の刃』を見る目はなかったけど、『チェンソーマン』を見る目はまだあった。ちなみに同期の新連載はイマイチの評価で、実際あっという間に打ち切られてます。

 

しかし、最終回とは言っても第二部がジャンプ+で連載決定。更なる血肉湧き踊る物語が期待できそうですね。

 

さらにアニメ化も決定。

鬼滅も呪術もタイムリーで見てませんが、こればっかりは絶対見ます。

 

しかし、これで2019年連載も『夜桜さんちの大作戦』だけになるとは……。

ちなみに来週は『ぼくたちは勉強ができない』が最終回っぽいのでとなると2017、2018、2019連載が一作ずつで2020連載は13作というアンバランスな状態になります。

 

……もはやジャンプは2年後の未来も予測できない。