TAMAHACHI08 -official blog-(※旧・大西洋少年ジャンプ総合研究所)

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【今週の少年ジャンプ番外編】劇場版『鬼滅の刃』が挑む歴代アニメ映画興行収入の頂き

今週はcartoonの話はお休みして、話題の劇場版『鬼滅の刃 無限列車編』について書こうかと。

 

まずお断りしておきますが2020年10月現在、自分は鬼滅をまったく読んでも、観てもいません。

 

今回は、鬼滅に是非とも超えてほしいさまざまな歴代劇場版アニメの興行収入を紹介します。ある意味鬼滅が他と比べてどれくらいすごいのか目安となると思いますので参考にしてください。

 

ラブライブ!The School Idol Movie

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  • 発売日: 2017/07/28
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【深夜アニメ劇場版編】(およそ歴代80位以下)

劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』(約25.2億円)

ラブライブ!The School Idol Movie』(約28.6億円)

深夜アニメ発の劇場版アニメのトップ2ですね。ソードアート・オンラインは主題歌が同じLiSAさんなのも比較対象。15年ぐらい前は深夜アニメ劇場版は10億超えたら大ニュースでしたが、今は20億円くらいは期待されるようになりましたね。

 

ドラゴンボール超 ブロリー

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  • 発売日: 2019/06/05
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ワンピース フィルム ゼット

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  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

【ジャンプアニメ劇場版編】(およそ歴代20位以下)

ドラゴンボール超 ブロリー』(約40億円)

ONE PIECE FILM Z』(約68.7億円)

おなじみジャンプアニメの二強。原作の発行部数もこの2作にどこまで近づけるか気になりますが、この成績を超えたら、少なくとも国内ではジャンプアニメ史上最大のヒット作になります。

 

STAND BY ME ドラえもん

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  • 発売日: 2015/04/01
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劇場版 名探偵コナン ゼロの執行人

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  • 発売日: 2020/04/18
  • メディア: Prime Video
 

【テレビアニメ劇場版編】(歴代20位以上)

『STAND BY ME ドラえもん』(約83.8億円)

名探偵コナン ゼロの執行人』(約91.8億円)

国民的アニメといえる「ドラえもん」初のCG作品にして最大のヒット作と近年大きく躍進している少年サンデーの皇帝「名探偵コナン」の大作。この時点で歴代アニメ映画興行収入の20位以内になります。ここから上は神の領域です。

 

君の名は。

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  • 発売日: 2017/07/26
  • メディア: Prime Video
 
千と千尋の神隠し [Blu-ray]

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  • 発売日: 2014/07/16
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【国内劇場版アニメ編】(歴代日本映画の頂点)

君の名は。』(約250.3億円)

千と千尋の神隠し』(約308億円)

はい、言わずとしれた日本アニメ界の頂点です。というか日本映画界の頂点であるのもすごい。どちらも原作がなく、名監督によって生み出された傑作。

 

以上が主なアニメ映画の興行収入になります。まずは深夜アニメとして、ラブライブの成績を超える30億円突破が一つの目安になるかと。

個人的な予想としては55億円ぐらいでしょうか。

 

一般的視点でグロさがあると言われているのが懸念点ですが、知名度はもはやワンピース並なので十分期待できます。

 

今後テレビ放送を含めてシリーズ化すれば、いずれコナンを超える成績が見込めそうです。 

 

【今週の少年ジャンプ】鬼滅の存在感が未だ薄れないマンガ界

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まもなく劇場版公開、それに向けて特別編を2週連続テレビ放送、さらにジャンプ本誌で外伝掲載。

 

連載終了から5カ月たってもピークが終わらない『鬼滅の刃』。

編集部としては『ONE PIECE』と同等以上に貢献してる存在ですが、この恩恵が続く間に新たなる名作を生み出したいところ。

 

遅れましたが、そんな可能性を探ってみる新連載予想行ってみましょう。

~~~~ 新連載予想(2020.10) ~~~~

『仄見える少年』………△

ジャンルが他の連載陣とまあまあカブっている点がやや不利。逆にキャラクター構成はちょっと特殊なのと、作画が最近好まれるダークさがあるので案外ファンがつくかも。

 

 

『高校生家族』………○

ツッコミが大人しく、シュールさが売りのギャグマンガ。個性がハッキリしつつも、クドさが少ないのでけっこう好き。盛り上がりが起こるのか不安がありますがしぶとく残りそうです。

 

『ぼくらの血盟』………×

未知数。現時点ではこれがジャンプマンガとは一瞬思えないような物語。じっくりと読めばおそらく楽しめそうですが、ジャンプ読者が見守る可能性は低いかと。

 

・総括

ターゲット層がなかなか予想しづらい作品が揃いましたね。前回の新連載陣と比べると、高校生家族は違いますが、ちょっと暗い印象の作品が多数に感じました。

~~~ 以上 ~~~

 

まだ金未来杯も終わってないので今後もルーキー作品同士の票の取り合いが続きそうですが、突然のレジェンド参戦によるさらなる激化もありえますから、ホントに予想ができない。

 

 

【持論アニメコラム】アメリカン・アニメーション黄金時代と日本ゲーム全盛期の類似性

▼「cartoonの世界」記事一覧▼

①日本人が知らない米国“cartoon”の世界

②アメリカン・アニメーション黄金時代と日本ゲーム全盛期の類似性

③かつてディズニーと比肩した悲劇のアニメーター、マックス・フライシャー

④ディズニーを駆逐し“カートゥーン”の本家となったワーナーとMGM 

(番外編)大ファンでもびっくりの『スポンジ・ボブ』の躍進

ビデオゲーム The Movie(字幕版)

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前回はざっくりアメリカのcartoonについて紹介しましたが、今回はその歴史について少し説明します。

 

1910年代に現在のアニメーションに通じる作品が生まれてからおよそ30年の間にアニメーションは「サイレント → トーキー → カラー」の3段階の発展を遂げました。サイレントはいわゆる無声映画、トーキーは白黒映画、カラーはそのままカラー映画です。 

当時はテレビがない時代なので、アニメーションといえば映画の本編直前に上映される5~10分ほどの短編作品で、ほとんどはコミカルな動きをするキャラクターたちを描いたcartoonでした。

 

今風に言えば新たな”メディアコンテンツ”として注目を集めたアニメーションは多くの絵心ある若者が参入した結果、「ミッキーマウス」や「ドナルドダック」「バッグス・バニー」、「ダフィー・ダック」、「トゥイーティー」、「ポパイ」、「ベティ・ブープ」、「ウッディー・ウッドペッカー」、「トムとジェリー」など、次々と現在まで知られる有名キャラクターたちが誕生し、1920年代から1950代ぐらいにかけてアメリカン・アニメーションは黄金時代をむかえます。

 日本で言えば「パックマン」や「スーパーマリオ」、「ドラゴンクエスト」などが誕生した80年代のテレビゲーム全盛期のようなものです。

 

そして、最初期のサイレント時代の後、トーキー時代(20年~30年代前半)からカラー時代(30年代後半以降)で覇権を握ったのがミッキーマウスを擁するウォルト・ディズニーでした。当時のディズニー社には多くの有望なアニメーターやスタッフが集まり、後に独立・移籍するなど、ディズニー作品以外のアニメーションも支えていきました。

 

 一方、ベティ・ブープやポパイを生み出し、当時唯一ディズニーに対抗できるアニメーターも存在しました。

 

マックス・フライシャーです。

 

▼続きはこちら▼

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【今週の少年ジャンプ】読み切りあるある(特にギャグ)を言ってみたい

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今週は『ONE PIECE』が急遽お休み。ついでに金未来杯もお休み。

その代わりにギャグマンガの読み切りが掲載。なので早速それについてコメント。

 

~~~~~ 読切評価 ~~~~~

『静子ブルジョワジー』(平川もそ)

 

評価……○

 

お嬢様日常コメディ(嘘)。

作画レベルはいまいちですが、主人公(?)のキャラがいい。

出オチは避けようとか以前書きましたが、この作品は設定やネタがシンプルなのか妙に食いついてしまいました。

もう少し作画が向上していけば、案外ウケるかも。

 

あとあれか、ツッコミが不在だから雰囲気が変わりますね。

~~~~~~~~~~~~~~~~

 

今週号の読み切りは典型的な「ピンチヒッターが案外面白い」パターンですね。

諸々準備万端な読み切りや新連載よりも意外とこういうピンチヒッターの作品のほうが、のびのびとしているのか面白かったりします。

 

磯部磯兵衛物語とかもワンピースのピンチヒッターから連載・アニメ化まで行きましたし。

 

ただ今回は『鬼滅の刃』や『約束のネバーランド』の読み切りもありましたから、そこまでの成果は難しそうですね。

 

でもまたどこかで出会いたいです。

 

ぼちぼち新連載予想でもしますか。

非常に予想しづらい環境下ですけど。

【持論アニメコラム】日本人が知らない米国“cartoon”の世界

▼「cartoonの世界」記事一覧▼

①日本人が知らない米国“cartoon”の世界

②アメリカン・アニメーション黄金時代と日本ゲーム全盛期の類似性

③かつてディズニーと比肩した悲劇のアニメーター、マックス・フライシャー

④ディズニーを駆逐し“カートゥーン”の本家となったワーナーとMGM 

(番外編)大ファンでもびっくりの『スポンジ・ボブ』の躍進

「にわとり婆さん」「ふんだりけったり」「パパの教育」
 
雪合戦/拾う神 カーニ

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ジャンプ以外のネタも書こうと思ったので、今後は定期的にアニメに関する持論をお届けします。

 

今回は個人的なアメリカ在住の経験からアメリカのアニメーション、特にcartoon(カートゥーン)についてちょっと解説します。

 

cartoonはざっくり説明すると「アメリカにおける子供向けコメディ調イラスト及びアニメーション」を指します。広義には、ファミリー層のディズニー作品や、年齢層の高いアメリカン・ヒーロー作品などを含めますが、代表的な作品に『ポパイ』や『バックスバニー』『トムとジェリー』、新しいものだと『シンプソンズ』、『スポンジボブ』などがあります。日本のアニメーションが“アニメ(Anime)”で海外で通用するように、アメリカのアニメーションは“cartoon”が通称のように使われます。

 

日本のアニメと比べて大きく違うのは、「作画にリアリティを追求しない」点です。cartoonは日本のアニメ以上に「子供向け」という印象が強いので、キャラクターの描写が極端な例が多く、人間が主役じゃない作品も多々あります。

ディズニー・ピクサーやドリームワークスなどの全世界向けの映画作品でその片鱗を感じることができますが、アメリカ国内ではそれをはるかに上回る数のcartoonがテレビ放送もしくはネット配信されています。

 

そしてその歴史をたどると、cartoonが全てのアニメーションの源流ともいえるのではないかと個人的に考えています。

 

▼続きはこちら▼

tamahachi08.hatenablog.jp

【今週の少年ジャンプ】異世界モノは少年誌より上で

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最近流行り過ぎの“異世界モノ”についてはジャンプ本誌では全く手をつけてませんが、実はラノベ原作のWEBコミック部門ではまあまあガッツリやってます。

 

ちなみに角川やスクウェア・エニックス系と比べるとH系描写への寛容度がなぜか高い。

エログロが当たり前の青年誌部門をもっているから強気に出れるのでしょうか?

 

こんなにも流行しているのに本誌では連載しないのは、サンデー・マガジンに対してグラビアを絶対載せないのとどこか同じこだわりを感じます。

 

……まあ異世界モノ載せたところでウケるほどジャンプ読者は甘くないですけど。

 

~~~~~~      ~~~~~~

『BLADE KID』(岩倉具弘)
評価……△
理由……迫力ある絵だか、設定がオーソドックス。

仮面に宿る力を元に戦い、事件を解決するという展開ですが、ちょっとありきたりなパターンですね。
迫力ある作画ですが、荒々しさは押さえてあるので整っている感じがします。
やはり、設定が定番に近すぎるのが個人的にマイナス。

~~~~~~      ~~~~~~

学園を舞台に事件発生。

ヒロインが敵に捕らわれて覚醒。

天から力を授かる、もしくは先祖代々の力。

 

テンプレって崩し過ぎても、そのまま過ぎてもダメなので難しいですよね。

 

 

【今週の少年ジャンプ】混乱収まる前に始まった金未来杯

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月曜祝日なので土曜日発売のジャンプ。

ようやく新連載が終わったと思ったら、今度は金未来杯がスタート…。

なぜわざわざ新連載の票を奪うような企画をこの時期に?って思ってしまいますが、とりあえず来年に向けて種を蒔きたいのでしょう。

 

そして、読み切り載ったらなるべく個人的感想を書いてるのでご了承ください。


~~~~~~      ~~~~~~
『レッドフード』(川口勇貴)
評価……○
理由……絵とテーマのマッチングが良い。

元は「赤ずきんちゃん」という誰もか理解できる設定にファンタジーを織り交ぜたストーリー。
しっかり描き込まれつつも見やすい作画との相性もいいですね。
敵へのトドメが剣や魔法ではなくショットガンというのが何気にインパクトありました。

~~~~~~      ~~~~~~

作者の川口勇貴さんって、紹介ページでも書いてますが、もう何度かジャンプやジャンプ+で読み切り載せているんですよね。

個人的に期待値は高いです。

 

金未来杯が今のジャンプにとって価値があるのかないのか判断が難しいですが、とりあえず見守りましょう。

【今週の少年ジャンプ】現連載陣はここ最近でもっとも熾烈な争いの真っ只中

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新連載『ぼくらの血盟』(かかずかず)

 

吸血鬼がテーマのダーク系作品。読み切りで見覚えがあります。

でもまた魔物系が増えましたね…。ちょっと心配。

 

しかし、今年は前半色々人気連載や中堅が終了した結果、現在連載陣の過半数が一年未満という状況。

 

なので掲載順位の入れ替わりが激しい。どの作品がどの程度続くか正直予想がつきません。例年なら落とされる作品も今年に限れば生き残って人気を得る可能性が高いので、ある意味チャンス。

 

それをある意味かき乱しているのが久保先生。今年から来年にかけての一連のプロジェクトは理由や評判を含めて謎が多い……。

 

もしかしたら、今年の新連載が躍進するまで、まだ時間が必要だからベテランに一肌脱いでもらってジャンプを盛り上げたい意図があるのかも。

 

もう絶望的かと思われた『AGRAVITY BOYS 』もマンガ大賞効果でコミックの売れ行きがいいみたい(?)で、ここから盛り返すかもしれません。

 

多分、2022年にはジャンプはまた花開いていると思いますよ。

【今週の少年ジャンプ】出オチで終わるギャグマンガは避けよう

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新連載『高校生家族』(仲間りょう)

磯部磯兵衛物語の奇才(?)がジャンプに帰還。

磯部磯兵衛もだいぶ特殊でしたが、今作も定番の学園モノかと思いきや家族総出ギャグマンガというクセモノっぷり。

果たしてどんな展開が待っているか。

 

ギャグマンガって今では当たり前になりつつある、原作と作画の分業化があまり進んでないジャンルなんですよね。

理由はわかりませんが、やはりふつうのマンガより感性や直感的な求められるからでしょうか?

 

インパクトあるキャラを出していけばギャグマンガっぽくはなりますが、最終的にギャグセンスがあるかないかの話になりますよね。

 

さらにそれを毎週生み出せるかは完全に才能の差。

女性の皆さんはギャグマンガはほぼ無視でしょうが、けっして不要不急とは思わないでください。

【今週の少年ジャンプ】ジャンプと世間はH系描写においては戦いの連続

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新連載『仄見える少年』(原作:後藤冬吾 漫画:松浦健人)

二年前の金未来杯受賞作ですね。だからといって有利な点はありませんが。

 

基本は読み切りと変わりませんが、作画の方はついこの前まで連載していた分、実力がついているので完成度は高まってますね。

まあ様子見ですね。

 

さてここ最近プチ騒動となっているのが、ジャンプのセクハラ描写問題。

とあるジャンプファンが健全化目的で“セクハラ描写がある場面で注釈入れよう”という署名運動を始めたのを発端に、アクタージュ原作者の性犯罪が油をそそぎ、挙げ句の果てに『BURN THE WITCH』の主人公が女子高生キャラにセクハラ発言を繰り返していると飛び火。

以上が個人的な理解。

 

セクハラや性描写と書くとなんか不愉快さが増すので、自分はパンチラやラッキースケベをまとめてH系描写と呼びますが、ジャンプは創刊以来この問題と戦い続けているそうです。

 

創刊時の話題作だった『ハレンチ学園』はなにを隠そうスカートめくりの元凶になったそうで、近年も女性フェミニスト(?)みたいな方が『ゆらぎ荘の幽奈さん』に対して抗議してました。

 

最近部数が下落したとはいえ、未だに日本最大のマンガ雑誌としてどうしても注目を浴び、目の敵にされるのはもはや避けられないので、ファンとしてできるのは2つだけです。

アンケートで票を入れるか、コミックスを買うか。

 

アンチはネットだろうと対面だろうと議論して納得することは稀ですから。

もちろん意志を示すのも大事です。

殺し合いにならない程度に。

 

まあ難しい問題です。