TAMAHACHI08 -official blog-(※旧・大西洋少年ジャンプ総合研究所)

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【持論アニメコラム】大ファンでもびっくりの『スポンジ・ボブ』の躍進

▼「cartoonの世界」記事一覧▼

①日本人が知らない米国“cartoon”の世界

②アメリカン・アニメーション黄金時代と日本ゲーム全盛期の類似性

③かつてディズニーと比肩した悲劇のアニメーター、マックス・フライシャー

④ディズニーを駆逐し“カートゥーン”の本家となったワーナーとMGM 

(番外編)大ファンでもびっくりの『スポンジ・ボブ』の躍進

スポンジ・ボブ / スクエアパンツ ザ・ムービー(字幕版)

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  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

半端知識のアメリカン・アニメーションの歴史について続いたので、今回はもう少し個人的に実感のあるお話です。

 

皆さんは『スポンジ・ボブ』をご存知でしょうか?

簡単に紹介すると「海の底にある町“ビキニボトム”を舞台に海綿(※英語でスポンジ)のスポンジ・ボブとその仲間が繰り広げるドタバタコメディ」です。

 

まもなく3作目となる劇場版も公開予定など、カートゥーンとしてはアメリカでもトップクラスの人気を誇り、現在はNHKでも毎週放送中です。

 

最近は百均などでも多くのグッズが発売されて、女性に人気のキャラクターとして知られるようになりました。

 

そんな自分もアメリカ在住時からの大ファンなんですが、どうしても疑問に思ってしまうことがあるのです。

 

いつの間に、どうして日本で人気になったの?

 

ぶっちゃけ自分はスポンジ・ボブについては完全にギャグキャラとして見ていたので、日本で初めて女性がスポンジ・ボブのグッズを身につけているのを発見して、嬉しいとともにかなりびっくりしました。

 

なぜなら、感覚的には“でんぢゃらすじーさん”や“首領パッチ”みたいなキャラクターが“カワイイ”と女性にウケているようなのギャップがあるからです。

 

しかし、すでに日本でのカートゥーン作品の知名度としてはトゥイーティーバックスバニートムとジェリーに比肩するぐらいになっているのでおそらく“カワイイ”のでしょう。

 

ちなみに原作者のステファン・ヒレンバーグは海洋学の先生としても有名です。惜しくも一昨年亡くなりましたがその功績はアメリカ国内でも称えられています。

 

子ども向けアニメがだいぶ廃れた日本と違い、アメリカでは現在も新旧(※1940年代制作の短編アニメも普通に放送されている)含めて多くのカートゥーンが作られてますが、2000年代前後に誕生した作品としては間違いなくナンバーワンだと思います。

 

皆さんも機会があれば是非字幕版で本家の声を聞きながら楽しんでください。

 

NHKEテレで、毎週土曜午後6時00分放送中です。

基本的に1話完結なので、前後のエピソードは気にしなくて大丈夫です。

 

【今週の少年ジャンプ】前作のイメージは破棄すべきか、維持すべきか……。

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新連載『BUILD KING』(島袋光年

 

前作『トリコ』や『世紀末リーダー伝たけし!』でご存知の島袋先生による新作。

“大工”をテーマにするとは目の付け所が渋い。ただ、想像以上に世界観がトリコを踏襲していました。てか真面目にトリコと同じじゃないかと期待半分、不安半分思ってます。

 

タイトルにも書きましたが、ヒット作の次回作でマンガ家は前作のイメージを引き継ぐべきか、一新するべきかは非常に悩ましい問題。とくにジャンプ。

 

そもそも連続でヒット作を生んだマンガ家もそんなに多くないのですが、基本的には踏襲する方がリスクは多少低い気がします。読者も事前にある程度イメージを持って読めるので。

 

しかし、似すぎると今度は“前作と変わらないじゃん”と関心が失う可能性も高まるので、「イメージを部分的に引き継ぎ、異なる舞台・物語で真新しさをつくる」のを目指すのが正解。

 

でもこれができたらマンガ家も編集部も苦労しませんね。

 

結局、場を変える(兄弟誌や他誌に移る、ネットで公開)のが一番無難ですかね。

 

そういえば、久保先生の新作『BURN THE WITCH』は『BLEACH』と世界観が実質同じでしたね。

 

ぶっちゃけ、続編・外伝が一番!!

【持論アニメコラム】ディズニーを駆逐し“カートゥーン”の本家となったワーナーとMGM

▼「cartoonの世界」記事一覧▼

①日本人が知らない米国“cartoon”の世界

②アメリカン・アニメーション黄金時代と日本ゲーム全盛期の類似性

③かつてディズニーと比肩した悲劇のアニメーター、マックス・フライシャー

④ディズニーを駆逐し“カートゥーン”の本家となったワーナーとMGM 

(番外編)大ファンでもびっくりの『スポンジ・ボブ』の躍進

「ジェリー街へ行く」「南の島 」「命の恩人」

「ジェリー街へ行く」「南の島 」「命の恩人」

  • 発売日: 2019/05/24
  • メディア: Prime Video
 

 

前回はディズニーに肉薄しながら表舞台から姿を消した悲劇のアニメーター、マックス・フライシャーを紹介しましたが、今回はそんなディズニーを実質追い出すにことに成功した2つのカートゥーンシリーズを紹介します。

 

1つ目はワーナーブラザーズ系の『ルーニー・テューンズLooney Tunes)』もしくは『メリー・メロディーズ(Merrie Melodies)』と呼ばれるシリーズです。

およそ30年以上に渡って制作された短編アニメーションで、「ポーキー・ビッグ」「ダフィー・ダック」「バックス・バニー」「トゥイーティー」など今だに高い人気と知名度を誇るキャラクターが誕生しました。

クラシック音楽に合わせコミカルに動いたり、クセのあるセリフを放つキャラクターたちが最大の特徴で、アカデミー賞の短編アニメーション部門を受賞したほか、現在でもアメリカ本土で旧・新作が入り混じって放送されるほどです。

 

もう一つがメトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)が生んだ「トムとジェリー」です。こちらもコミカルな動きが特徴ですが、ルーニー・トゥーンズと比べてセリフがほとんどなく、BGMや効果音を兼ねるクラシック音楽がより強調されています。

 

ちなみにトムとジェリーは、元ルーニー・トゥーンズの監督だったチャック・ジョーンズによって作られたシーズンが存在し、権利関係も色々あってワーナーブラザーズに移っているので、現在は結果的にどちらもワーナー作品になってます。

 

初期のアニメーションから次第にリアリスティックやファンタジーへと舵をきったディズニーに対して徹底的ともいえるコミカルへの注力によって観客の心を掴んだ「ルーニー・トゥーンズ」と「トムとジェリー」は、短編アニメが基本で多くのエピソードが作られたこともあり、実質ディズニーの看板キャラクターであるミッキー・マウスをアニメーションから追い出しました。

 

そしてアメリカアニメーションをほぼ“カートゥーン”といえるほどイメージを作り上げ、現在に至るまで放送される元祖として、アメリカ人なら誰でも知る存在となりました。

 

▼続編はこちら▼

tamahachi08.hatenablog.jp

【今週の少年ジャンプ】女主人公でトリを飾った今年の金未来杯。

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なんだかんだ、間が合いたりした今年の金未来杯が終わりました。

 

なので早速その評価から。

~~~~~~      ~~~~~~
『ポポ』(百瀬直)
評価……○
理由……個人的には好みな設定だが、ジャンプっぽくはない。

宇宙人が到来した近未来設定の人間ドラマ(?)。

女主人公というジャンプ本誌ではほとんど採用されない設定。
迫力は見劣りするが、見やすい作画なので成長が期待できる

~~~~~~      ~~~~~~

諸々の理由でジャンプでは採用されづらい女主人公ですが、むしろこういう設定の作品が一つでも連載されていると作品に幅が生まれるので個人的には推したい。

 

もはや登龍門としての価値は低い金未来杯ですが、本誌連載陣と各エントリー作品が同時に比べられて、読者の評価が出るという意味では編集部的に価値はあるのでしょう。

 

まあ読者的にはあってもなくても困りませんが。

 

さて、意外にも来週から新連載が2連続です。

タイミング的に今年最後の。

 

現在19作が連載中なので、打ち切りは1作ということでしょうか?物語的の流れ的に虫さんっぽい。

 

来週はもし大きなトピックスがなければ、話題作に隠れたとある若手作品を取り上げてみたいです。

【今週の少年ジャンプ番外編】打ち切り間違いなし!?危ないジャンプ新連載の要素一覧

 

明日から使える死亡フラグ図鑑

明日から使える死亡フラグ図鑑

 

 

今回は【今週の少年ジャンプ番外編】として私のこれまでのジャンプ読者としての経験からジャンプ新連載の「打ち切り可能性が高まるヤバいと思う要素」をいくつかピックアップしてご紹介したいと思います。

 

あくまで個人的な主観なのと、これから記す要素があっても人気を集めている作品は山ほどあるのでご了承ください。

 

①【主人公が推定13歳未満の少年】(打ち切り可能性 90%)

近年の少年ジャンプでは主人公が年齢的に小学生ぐらいのいわゆる“少年”の場合ほとんど打ち切られています。原因は、ジャンプ読者が高齢化及び女性読者の増加によって感情移入ができなくなってしまったからと考えられます。

 

20年以上前までは週刊少年ジャンプのメインターゲット層は「おおよそ10歳以上の男子」と編集部で設定されていたそうです。しかし、実際の読者層は段々と年齢が上がり、ここ最近は「14歳でもジャンプ読者としては若い方」という認識だそうです。

 

となると平均年齢はもっと上ということになります。また、連載継続に重要なコミックス売上についても、買うのは財力のある大人が大多数。そういう年齢の人たちが「小学生が主人公」のマンガを読んで買う可能性はかなり低いと言わざるを得ません。

 

②【ヒロインが死亡するもしくは存在感が薄い】(打ち切り可能性 80%)

少年マンガにとって主人公に並んで重要とされるヒロイン。ざっくり言うと、物語の中心にいる女性キャラクターや女主人公そのものを指します。男性読者が多い以上、彼女らの存在や扱い方はマンガの運命を大きく左右します。

 

まず「死亡」は完全にアウト。初登場時にファンに「このヒロイン可愛い」と思わせておいてそのヒロインを亡き者にしたら、その時点で「俺のお気に入りをないがしろにした!」というマイナス評価が生まれてしまいます。もし仮に復活しても「じゃあ最初から死なせるな」と言われてしまいマイナス評価は二度と回復しません。

つまり序盤の「ヒロイン殺し」にはメリットは全くというほどありません。

 

もう1つの「存在感が薄い」の最大のデメリットは、出番が増えたタイミングで「これテコ入れだな」と思われてしまうことです。初めから主人公の相棒だったり、憧れの相手など明確な役割が与えられていれば特に問題ありませんが、そうでもなかった女性キャラがある時を境に出番が増えるとほとんどの場合、物語上の違和感が生じてしまうので、敏感な読者はすぐに気づいて評価が下がります。

 

 

③【“平凡な主人公が異生物から力を授かる”パターン】(打ち切り可能性70%)

オーソドックス、ベーシック、王道ともいえる展開で、読み切りでよく使われます。簡単に言うと“魔法少女パターン”。実はジャンプの人気作でこのパターンに当てはまるのはほとんどありません。あえて言うと『BLEACH』ぐらい。

 

ジャンプ主人公には基本的に“努力の上の強さ”が求められるため、“突如力を授かる”ことに読者の共感が得られないことが問題だと考えられます。

 

もし授かっていても、“それは主人公にとっては負の側面もある”という条件付きでないと、魔法少女みたいにほぼリスクなしで力を授かるようなパターンは人気が出ることはめったにありません。

 

そういった意味では、いきなりチート能力を得ることが多い異世界モノがジャンプに登場しないのも似た理由なのかもしれません。

 

④【舞台設定が学園以外の現代もしくは近未来の日本(類似も含む)】(打ち切り可能性50%)

簡単に言うと世界観が現実の日本とあまり変わらないこと。ジャンルで言えば近未来SFなど。舞台が現実の日本に近いと感情移入がしやすい一方で、常識的であるかどうかのいわゆる“リアリティ”が求められる欠点があります。

 

ファンタジーなど現実・現在から離れるほど“リアルさ”なんて必要なくなるのに、現実・現在が舞台であるとどこか常識的な考えに捉えてしまい、作品の広がりにかなり制限が加えられてしまいます。

 

特にバトル系はそもそも非現実的で当然なのに舞台が現実的となると、その非現実性を埋めるための設定(高度テクノロジーや超常現象)がわざわざ必要になってくるなど、作者・読者双方ともにめんどくさくなります。

 

ただ、ここ最近は暗さや生々しさを描くためにこの設定を選ぶ作品も増えてます。

 

 

以上、ざっくり四つほど打ち切り上昇要素をあげてみましたがまとめると

「ヒロインを殺された小学生主人公が、近未来を舞台に不思議生物から力を授かって活躍する」

というマンガは間違いなく打ち切られるということ。

 

【今週の少年ジャンプ】ジャンプの正統派ってなんでしょう?

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ジャンプの作品を評価するときに、自分も含めて王道とか正統派とか言いますけど、実際どうゆう作品がそう呼べるのでしょう?

 

個人的に今のジャンプで一番それっぽいのは『ブラッククローバー』で、『Dr.STONE』が次点かと。

 

ジャンプ三大要素「友情・努力・勝利」が物語の中心に組み込まれている点は当然ですが、作画に注目してみると、斜線や濃淡、枠線がハッキリして読みやすいところもポイントです。

 

絵のド素人なので、この説明があっているのか不安ですが少なくとも『呪術廻戦』や『チェンソーマン』とは絵的に逆ということはわかってもらえるかと。

 

1ページあたりの白と黒の割合も圧倒的に後者は黒が多いはず。

その一方、正統派よりの前者は話によりますが基本的には白っぽいページが多く、それとなく明るい雰囲気があります。

 

多分、この印象はオールフルカラーになるアニメだと全然変わると思うので、『鬼滅の刃』のアニメ化前後の人気の違いもこういう理由があるのかもしれません。

 

~~~~~~      ~~~~~~
『逆襲シャトル』(カムラコウ)
評価……〇
理由……スポ根マンガとして見事な出来映え。

ザ・スポ根というかバドミントン版ハイキューみたいな完成度。

褒めてますよ。たまたまネット競技つながりだったのでそんな印象に。
バドミントンという競技については、悪くないチョイスだと思います。

~~~~~~      ~~~~~~

 

スポーツ系や部活モノの核心である“なんの競技”を選ぶかという問題ですが、まずタイミングを第一に考えないと確実に死にます。

一番ダメなのが、すでに流行り始めてたり、まもなく世界的な大会が開かれるような競技。他紙はともかく、目の肥えたジャンプ読者は即座にしらけます。

 

なのでバドミントンは、“今は”悪くない時期です。ただこれが来年の夏前後になると日本人のオリンピック金メダル候補がいますから危険です。

【持論アニメコラム】平成男子の思い出が粉砕されたデジモンtriとLAST

 

デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆

デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆

  • 発売日: 2020/10/02
  • メディア: Prime Video
 

 

コロナ騒動前、平成男子にとって思い出深い作品に区切りがついた。

そう、『デジモンアドベンチャー』である。

 

自分もかつてデジモンに熱中した世代として映画館に足を運んだ。

 

そして、20周年記念作品で、事実上の最終章となった『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』は上映直後から話題となり、ネットでも様々な記事が書かれた。

 

だがしかし、公開後の記事のほとんどがこの映画の核心、というか多くのファンが感じている不満点に触れていない。

多くのファンにとって“思い出深い”作品だから、優しく見届けたいという気持ちや制作側への配慮があったのだろう。

 

だが、自分はこの場でハッキリ言おう。

「LASTを含め、tri以降のデジモンは失敗だった!」

もっと正直に言おう。

「そもそもリメイクするべきでなかった!!」

 

というわけで、なぜ自分がそう断言するのか簡単に説明したい。

 

数年前triシリーズの制作が発表され、15年ぶりにデジモンアドベンチャーに新展開が始まると知ったときは驚喜した。

 

ポケモンと同時期にメディアミックスが始まり、自分を含む90年代平成男子にとっては思い出の塊の存在であったデジモンアドベンチャーデジモンアドベンチャー02の続編と聞いては期待せずにはいられなかった。

 

そして、待ちに待ったtriシリーズ第1章は懐かしさや期待感に満ちた自分たちを多いに楽しませるものだった。

 

しかし、章を重ねるごとに映画に対する違和感・不安が頭をよぎるようになった。

 

大輔たちの出番は?

なにこのゲンナイさんのゲスキャラっぷり?

ユグドラシルとかホメオスタシスって何だよ?

デジタルワールドが襲いかかるってどういうこと?

 

結局こうした違和感・不安がろくに解消されないまま最終章に至り、シリーズはひどい結末を迎える。

 

triシリーズのキーキャラクターは救えず、その元凶の一人だった人物はいつの間にか行方不明、太一たちの恩人は死に、大輔たちはシルエット姿でセリフもなく黒塗りで現れて退場。

 

冷静に振り返るとひどい展開の連続だった。

 

だが物語はこのtriシリーズから、さらに延長される形でLAST EVOLUTIONが制作・公開された。

 

その内容をざっくりまとめると、

・02のラストをほぼ無視。

・triとの関連もほぼない。

・全六章だったtriよりはるかにボリュームが少ない。

・なのに新たな設定、キャラを物語の肝にすえる。

・大輔たちは登場するもほぼモブ扱い。

・こうした不満点があるのに完結編。

 

こうしてtriの失策を何ひとつ挽回しないまま、多くの汚点を残す形で初代デジモンアドベンチャーシリーズの幕が閉じたのである。

 

 

そして、不満だらけの古参ファンにとどめを刺す形で、現在放送中のデジモンアドベンチャー・リメイク版が発表された。

 

そのタイミングや流れは、まるでリメイク版のためにLASTが制作され、前作の物語を終わらすことが目的だったかのように……。

 

このリメイクの話を目にしたときは憤怒した。

もしこのリメイクがtriやLASTが作られることなく始まっていれば暖かい目で見守ったことだろう。

 

triの時点で15年の時間が経過しているのだから前作は前作、リメイクはリメイクとして別物として見れたと思う。

 

しかし、現実はtriとLASTで余計な物語・設定が付加された挙げ句終了となり、それをなかったことにするように即リメイクを作り始めるという暴挙。

 

スタッフに一貫性がなかったのが要因とされるが、結局デジモンアドベンチャーに対するリスペクトがなかったのが一番の原因なのだろう。

 

誰やどこがこの最近のデジモンの流れを決めていたが不明だが、「よくもやりやがったな!」とマジで怒鳴り込みたい。

 

なんでここまで書くのか?

多分、自分にとってデジモンアドベンチャーは本当に思い出深かったのだろう。好きだったからこそ、あまりのシリーズの後味の悪さに失望したのだと思う。

 

この気持ちに少しでも共感頂けたら、なんとなく気持ちが少しは晴れる気がします。

【今週の少年ジャンプ】金未来のスパン空け過ぎやろ……。

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1ヶ月ぶりの金未来作品の掲載。

いや、もう一作目とか忘れてるタイミングでやるってどんな意図?GIGAも発売されちゃったし。

 

もう個人的に何年もこの企画の役割は終わっていると主張してますが、ジャンプ+の躍進から考えてもわざわざ本誌で新人企画やる必要ないと思いますよ。

 

よっぽど以前やったショートラブコメ特集みたいなジャンル特化した企画のほうが興味引かれます。

 

それこそ今ならスポコン特集とかファンタジー特集とか。

 

とりあえず以下今週号の金未来批評です。

 

~~~~~~      ~~~~~~
『悪霊のナイトサファリ』(上村太心)
評価……△
理由……展開や作画の出来映えはいいけど、設定に見覚えが多い。

一言でいえばダーク系悪霊討伐アクション。
設定にふさわしい雰囲気の作画としっかりとした物語展開は高ポイント。
しかし、“悪霊”という設定が連載陣や他の競合作とそんなに大差がない。

~~~~~~      ~~~~~~

私の思い込みかもしれませんが、最近現代舞台の妖怪・悪魔・怪異・化物系の作品多くないですか?

 

それとも『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』『チェンソーマン』とか、たまたまそういう作品がヒットしているだけ?

 

まあ時代の流れもあるでしょう。

一時、学園モノばっかりに感じたこともありましたし。

 

他社みたいに異世界モノに染まるよりはいいのかな?

【持論アニメコラム】かつてディズニーと比肩した悲劇のアニメーター、マックス・フライシャー

▼「cartoonの世界」記事一覧▼

①日本人が知らない米国“cartoon”の世界

②アメリカン・アニメーション黄金時代と日本ゲーム全盛期の類似性

③かつてディズニーと比肩した悲劇のアニメーター、マックス・フライシャー

④ディズニーを駆逐し“カートゥーン”の本家となったワーナーとMGM 

(番外編)大ファンでもびっくりの『スポンジ・ボブ』の躍進

これまでざっくりとアメリカ・アニメーションの黄金時代について書いてきましたが、今回はそんなトーキーとカラー時代に覇権を握ったディズニーのライバルであったマックス・フライシャーという人物について紹介します。

 

マックス・フライシャーは、「ベティ・ブープ」の生みの親であり、「ポパイ」や初代「スーパーマン」のアニメーションを手がけ、アニメーターとしての活躍はディズニーよりも早く、その能力も負けず劣らずでした。

いち早く音楽と映像がシンクロしたトーキーを手がけ、曲に合わせて歌詞に上をボールが弾んで行く演出“バウンスボール“を考案するなどの功績をあげました。

 

しかし、マックスにはスポンサーとの関係という大きな大きな不運が付きまといました。

当時のアニメーションスタジオは基本的に大手映画会社の下請けとして短編作品を制作して、映画上映前にそれを流してもらうのが基本スタイルでした。そんな中マックスは親会社に長編アニメーションの制作を早くから打診していました。

 

しかし、数年にわたり断られ続けた結果、ディズニーの『白雪姫』に先を越されました。

 

その後、ディズニーの成功を受けて親会社からマックスに制作依頼が出たものの、それは『白雪姫』よりもはるか短期間で制作しろという要求でした。

厳しい条件ながらマックスはなんとか自身初の長編アニメーション『ガリバー旅行記』を完成させ、その後も『バッタ君町に行く』という作品を作り、当時ディズニー以外で唯一長編アニメーションを制作することにマックスは成功しました。

 

しかし、太平洋戦争直前の公開というタイミングや、会社の要求に応えるための借金、兄弟との軋轢などの理由でスタジオは数々の名作を作っていたにも関わらず倒産。マックスは同時にポパイやベティといった作品の版権も失うことになり、アニメーション界から姿を消すことになりました。

 

版権を失った結果、その後テレビでかつてのポパイなど作品が流れてもスタッフからマックスの名前が消されれるなどして、マックスは忘れられた存在になりました。

 

次回はそんなマックスが去り、ディズニーが長編を主体にしたあとに生まれたcartoonのスターたちを紹介します。

 

▼続きはこちら▼

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【今週の少年ジャンプ】妙なタイミングの土曜発売

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月曜祝日でもないのに土曜日発売。

多分11月始めの火曜休日とのスケジュール調整だと思いますが、鬼滅の劇場公開と合わせたと勘ぐってしまう気持ちもあります。

 

つい先日、鬼滅が狙える歴代アニメ映画の興行収入を載っけたので良ければそちらも読んでください。

https://tamahachi08.hatenablog.jp/entry/2020/10/15/114706

 

意外とジャンプアニメって日本アニメの覇権を握っているようで、視聴率や興行収入みたいな数字ではより上がいるんですよね。

時代的にもはや視聴率は期待できないので、興行収入ではなんとか新記録を作りたいところですね。 

 

さて個人的に今週は諸々注目作品がセンターカラーになりました。

ぼくたちは勉強ができない』、『破壊神マグちゃん』、『AGRAVITY BOYS』の3作。

 

ハーレム作品のジレンマを掟破りの「ヒロイン別エンディング」を描くことでクリアしているぼく勉ですが、ついに最後のヒロインのパートがスタートしました。なので年内には完全完結ということに。できれば今後も正統派ラブコメが連載されることを祈りたいですが、果たしてどうなることやら……。

 

マグちゃんは実はここ最近、個人的にかなり気に入ってる作品なんです。 単純な出オチギャグマンガと思いきや、異生物ならではの非常識っぷりと妙に愛嬌あるキャラクターデザインが案外面白い。人気がとれるのか少々不安でしたが、この時点でのセンターカラーはまあまあ人気があると判断できたのでひと安心しました。

 

3つ目の『AGRAVITY BOYS』は、典型的なアンケート不人気(?)ながらコミックが、おそらく「次にくるマンガ大賞」効果で売れているっぽいです。少年ジャンプ+の一発ネタから、このままいけば本誌で1周年を迎えることができそうですね。それ以上までいけば、まさに快挙と呼べるでしょう。