TAMAHACHI08 -official blog-(※旧・大西洋少年ジャンプ総合研究所)

AI召喚術士としての活動拠点&少年ジャンプやアニメ・マンガ等への個人的な意見・感想を発信


【今週の少年ジャンプ】ワンピ・ヒロアカ・ブラクロなき近未来のジャンプへようこそ。

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[表紙]『僕とロボコ』(2回目)

僕とロボコ、連載二周年おめでとうございます。『ONE PIECE』『僕のヒーローアカデミア』『ブラッククローバー』の3トップが不在の号でよかったですねwww。連載当初はボロクソ言って申し訳ございませんでした。

アニメ化決定のお知らせからわずか1ヶ月で今冬及びテレ東での放送が発表されるなど、ここ最近は旋風のごとく躍進してます。テレ東となると通年放送の可能性も出てきましたが、このお知らせのペースだとショートアニメになっている気もしますが続報を待ちましょう。

 

今週号はロボコを含め、先頭から比較的ニューフェイスかつ、バトルモノじゃない作品が続いているので、ベテランなき近未来のジャンプといった雰囲気を感じられます。

あと地味に驚いたのが『ルリドラゴン』がなんと連載5話目で来週お休みとのこと。……体調不良とのことですが、なんか色々と不安になるので無理だけはしないでください。

 

~~~~~ 読切評価 ~~~~~

『捌』(渡邊功汰)

評価……×

 

オーソドックスなモンスター討伐アクション。

主人公の職業が料理人という点以外は、モンスターからヒロインを救うというとても基本的な構成。

作画に関しては線などに荒さはなく、迫力もそこそこ出せている点は合格点……なだけでインパクト面は弱い。

~~~~~~~~~~~~~~~~

 

半ば老害であることを自覚しつつ、そこそこ古参のジャンプの持論として“テンプレ感のある作品は大成しない”と思ってます。

例えば“ヒロインの前に不思議キャラの主人公がやってきてピンチから救い出す”とか“平凡な主人公が特殊能力に目指めてヒロインを救う”みたいな展開を踏襲してしまう作品。

この展開自体は別に問題ないのですが、それを感じさせない要素、作画だったりキャラ設定、時代設定・背景などをしっかり盛り込まないと、今時のジャンプファンはついてきてくれません。

“○○と似てる”と直感したら少なくとも、その作品にはそれを思い出させないほどのオリジナルティがない。自分はそうやって判断してますのであしからず。

【今週の少年ジャンプ】『マッシュル-MASHLE-』アニメ化決定!……とともに気になる点

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[表紙]『マッシュル-MASHLE-』(2回目)

マッシュルの2023年アニメ化決定おめでとうございます!2020年組では『ロボコ』に続いて2作目……と見せかけて厳密には移籍した『あやかしトライアングル』も含めて3作目になります。

連載2年超えの作品が続々とアニメ化決定しているということで今後も新ニュースが期待できそうですね。一時「ジャンプ発アニメの新作が全くない」とか書かれてましたが、なんか心配無用っぽくなりましたね。

 

さて、そんなマッシュルのアニメ化で個人的に気になるのが「通年放送なのか1クール放送になるのか」という点。以前のコラム記事で書きましたが、2017年から2021年まで放送されたアニメ版『ブラッククローバー』を最後に、その後制作されたジャンプアニメは全て1クール単位で制作されています。

 

昨今の視聴者のアニメに対するクオリティ欲求を満たすのに、もはや通年アニメでは制作サイドが耐えきれないというのが個人的な見解ですが、じゃあロボコやマッシュルはどうなのでしょう?

ギャグマンガとバトル+コメディという違いはありますが、そこまで高品質な作画は求められていないと思う一方、話数からいってオリジナルストーリーを組み入れる必要が出てくるので、リスクを避けてやはり1クール単位での放送になる可能性が高い気がします。

 

でもマッシュルの場合、オリジナルストーリーを組み入れてもしっかりと面白い展開に持っていけそうな気がしますし、先輩作のブラッククローバーを見習って通年アニメでやっても歓迎されるのではないでしょうか?

いずれにしても『鬼滅の刃』『呪術廻戦』『チェンソーマン』『Dr.STONE』、ついでに『BLEACH』とジャンプアニメの人気が途切れる心配はなさそうです。

 

あぁ~~、この流れに『破壊神マグちゃん』入ってこないかな~~。

【今週の少年ジャンプ】2020年組で次第に抜き出しつつあるサカモトデイズ

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[表紙]『SAKAMOTO DAYS』(三回目)

約1ヶ月ぶりかつ3ヶ月で三度目というなかなかのハイペースで表紙となったサカモトデイズ。同じバトル系で同年連載の『アンデッドアンラック』『マッシュル -MASHLE-』がイマイチ調子が上がらない中、着実にジャンプでのポジションが高まっている模様。

 

さて予告通りこちらの企画。

~~~~ 新連載予想(2022.06) ~~~~

『ALIENS AREA』………×

貧乏主人公、突然授かる特色能力、公的組織の登場などテンプレ設定が散見され、インパクトが弱い。

全体的に作画は迫力よりも荒さが目立ち、キャラクターもカッコいい・カワイイ要素が感じられずイマイチで、万人受けする印象でもない。

“よくある話・展開”で“絵はさほど”となると正直評価はできない。

 

『ルリドラゴン』………○

角が生えるという地味な出来事から始まり、炎を吐くというまあまあな事件を、あえてドラマチック過ぎずに描くという逆張りの新しさ。

作画は絶賛するほどではないが、物語との相性がよく、今後の成長も期待できそう。

ジャンプらしくないと言えばそうなるが、ジャンプらしくしなかったからこその面白さを感じられる作品といえる。

~~~ 以上 ~~~

 

やたらテンプレ設定を否定して申し訳ありませんが、少なくとも面白い作品の場合は、こうした“見たことある”とか“パクリじゃん”みたいな感情を第一印象で与えないところが大事だと個人的に考えてます。

それを作画で補うのか、キャラクターで払拭するのか、設定で解消するのか、というのがマンガ家や編集さんの腕の見せどころだと思うので、イチ読者としてはテンプレ部分には過敏になります。

【マグちゃん・レポート】『破壊神マグちゃん』公式ツイッターイラストまとめ③

▼第1弾、第2弾はこちら▼

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4週連続マグちゃん記事、第4週は公式ツイッターイラストまとめ③をお送りします。

上記リンクに続く3回目は、コミックス8巻発売後の3月5日から記事執筆時点の6月24日までを集めました。邪神Q&Aに加え、主に季節ネタの描き下ろしイラスト公開されてます。また、ここには載せてませんが4月中は#破壊神マグちゃん混沌芸術祭の入賞作品が発表されています。

急に手抜きのような形になってしまい申し訳ありません。しっかりしたコラム記事はまた別の機会に書きますのご了承ください。……って誰も待ってないかwww

 

 

▼過去記事▼

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【今週の少年ジャンプ】多分、日本中で10人ぐらいしか予想できなかったバギーの新事実

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[表紙]『ONE PIECE』(四回目)

8月6日公開の『ONE PIECE FILM RED』の情報が続々と明らかになると同時に“最終章”に向けた1ヶ月の休載に入るワンピース。

本編もなんか色々と驚きの事実が明らかになるなか、ラストページに衝撃の新情報。バギーがまさかの四皇入り!七武海から更なる躍進を遂げるとは……。

シャンクスの影に隠れてあまり考察記事や予測とかで話題に上がりませんが、よくよく考えるとバギーも相当謎が多い。比較的フルネームが明らかになっているキャラが増えている中で、未だに「○○のバギー」と家名がないままなのは序の口。ルフィとの初接触以降、異常に悪運が強すぎるし、いくら昔馴染みとはいえ圧倒的強者であるシャンクスに物怖じしない。

また、かつてのロジャー海賊団の関係者が続々と世界政府から処分された中、元船員ながら正体がバレずに海賊を続けていたなどなど。

個人的には“頂上決戦”の最中、鷹の目ミホークの斬撃をくらっても平気だったのも気になってます。並の能力者なら“覇気”でダメージを食らうはずなのに、ミホークという“覇気”を使って当然の大剣豪から斬撃を二度くらってもへっちゃらだったバギー。

もしかしたらとんでもない覇気の使い手なのか、地味に、いやハデにコイツはとんでもない秘密を握っていそうと改めて思いました。

 

……全然今週号について触れてませんが、来場者は新連載予想やります。

【マグちゃん・レポート】主観的キャラクター紹介④:『破壊神マグちゃん』を少年マンガに仕上げたイカ頭巾ちゃん「ミュスカー」

 

4週連続マグちゃん記事、第3週は邪神初の「マグちゃん・レポート”主観的キャラクター紹介”」として、マンガ内でほぼ唯一の悪役として暗躍したマジメな邪神「『運命』のミュスカー」についてご紹介します。

 

■プロフィール(本編抜粋)

なまえ:ミュスカー

あだな:ミュっさま、予言者

ねんれい:永劫

けつえきがた:混沌

とくぎ:運命の調律

すきなもの

たべもの:無し

しゅみ:啓蒙

ばしょ:無し

※プロフィール帳・裏面はコミックス8巻65ページに記載

 

【注目ポイント】

●コメディ路線の物語にシリアス展開を組み込んだ張本人

前回紹介したイズマ・キサラギというライバルキャラが出現した後もコメディ路線を進んでいた『破壊神マグちゃん』ですが、そこに悪役としてシリアスな展開を持ち込み、物語を少年マンガらしくしたのが第三柱「『運命』のミュスカー」なのです。初登場となった第33話と第34話では、マグちゃんを味方に引き込み世界を支配しようという野望を明かし、イズマとマグちゃんの攻撃もモノともしない“黒幕”らしさを読者に見せつけました。

その後は流々の見事な天然受け流しなどにより、コメディ路線に一旦は組み込まれましたが、第42話のウーネラスとの戦いで再びシリアスキャラとしての片鱗を見せつけ、第50話でついにマグちゃんと本格的に矛を交えます。

このとき、序盤の戦闘でマグちゃんは初めて本格的なピンチを迎えますが、眷属であるチヌと宿敵であるナプタークの助けにより切り抜けることができました。とくにナプタークの活躍はマンガ屈指の名シーンとなりましたが、それはミュスカーというあからさまな敵役がいたからこそ描けたものでもありました。

物事にほとんど動じないマグちゃんの敵意を引き出し、物語の序盤でもっともシリアス兼感動話となった第24/25話の大雪についても密かに関わっていたなど、ミュスカーは少年マンガには欠かせないの"悪役"として役割を果たす存在でした。

 

●シリアスを奪われ、物語後半は”ツッコミ”として孤軍奮闘

そんな悪役のミュっさまですが、第52話でウーネラスに力を再封印された結果“二度とシリアスできない身体”にされてしまいました。“決戦の末、再封印をくらったマジメな邪神"としてその後は悪役としての出番はほとんどなくなり、代わりに”すげえまとも”なツッコミ役として奮闘します。

賃貸住まいであることを明かし(53話)、無人島でひたすらボケをかます3邪神に怒り(55話)、『夢幻』のノス=コシュの悪用を注意し(62話)、覗きを疑われる(64話)など、すっかり6巻までの悪役としての姿は影を潜めます。その一方で、邪神サイド唯一の常識あるツッコミ役としては十二分に活躍するなど、流々たち人間サイドがいないときの物語の幅は広がりました。

最終回ではちょびっとだけその後も混沌教団として暗躍したという様子が描かれましたが、具体的な暗躍方法は不明。『忘却』のシュロ=シモーに指示していたことから、マグちゃんか流々の記憶をなくそうとした計画などの予想がつきますが、少なくとも再封印前のような本格的な暗躍は難しかったと思われます。

 

【プチトリビア】※筆者調べ

・人間サイドとの会話は少なく、流々と信徒である閼伽村奏(あかむら かなで)を除くと、イズマ・キサラギと藤沢鏻(ふじさわ りん)はそれぞれ1回だけ。錬や尾瀬、小深山との会話はゼロ。

・”ミュっさま”と呼んでいるのは流々だけだが、初めて名前を呼んだ際は”ミュスカ君”。様づけは閼伽村先生に指摘された結果。

・目の瞳孔が逆三角形(▼)の形をしている。

・ナプタークの"狂乱の咆哮"を受けた際は、一時的(★)になっている。

 

★個人的な妄想★

先述したように再封印による弱体化をうけた後は、ミニマムな姿でツッコミ役となったミュスカーですが、個人的には「人間の姿のままの権能を封じられ、流々たちと同じ学校に転校生として入学し、学園生活をおくる」展開を予想していました。

具体的には人間嫌いを矯正しようとするウーネラスと、ミュスカーを敬う閼伽村先生の利害が一致(?)。権能を封じられたミュスカーは仕方なく応じる一方で、隙を見て封印の解除やマグちゃんとの更なる接触を模索。その過程でミュスカーと流々が距離を縮まる一方、イズマ・キサラギは聖騎士団員としてそれを警戒。そんな「ミュスカー⇔流々⇔イズマ」の関係を見て、錬が血涙流し、ウーネラスが茶々を入れるというスパイラルが繰り返される。

つまりもしミュスカーが人間の姿のままなら、錬の一方的な恋のライバルにイズマだけでなく、ミュスカーも加わるというラブコメ展開になっただろうと勝手に考えています。しかも無自覚なイズマと比べて、ミュスカーはだいぶ流々に対して好意的な感情を頂いていたので、けっこうそれっぽい物語になったと思います。それに加えて人間をやはり愛そうと葛藤する姿みたいなシリアスなシーンも描けたと思います。

こんなことを妄想していると、改めて“二度とシリアスできない身体にしてやった"ウーネラスの外道さに感服してしまいます。

 

▼過去記事▼

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【今週の少年ジャンプ】ジャンプに女性主人公の時代が来たのかな?

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新連載『ルリドラゴン』(眞藤雅興)

お~~ジャンプらしからね、まったりとしたスタートの新連載。未知数。なんかTwitterで話題になったからとオリコンニュースが速攻で記事にしてますが、これが最初で最後にならないことを祈りたいですね。

あまり細かく言うのもあれですが、とりあえずこれがこのままコメディ路線ならGood。バトル展開になったら死亡フラグといのが第一印象。

 

巻末の次回予告で“ダブル次世代ヒロインセンターカラー”というアオりで『あかね噺』と新連載が紹介されてますが、近頃ジャンプでも女性主人公がチラホラ見られるようになっている気がします。といってもまだまだレアですが、元々連載や読み切りですら、あまり存在すらしないレベルだったことを考えるとなんとなくよく見るようになったな~と。

『ウィッチウォッチ』や『アオのハコ』とかは恋愛モノで、女主人公ではなくあくまでもヒロインですが、『破壊神マグちゃん』は女性主人公のコメディで、打ち切られましたが『アメノフル』は女性主人公のバトルマンガでした。

 

恋愛モノのヒロインだと、だいたい心理描写や悩みが最終的に何かしら主人公との恋がらみになってしまう制限があるので、女性主人公はそういった制限から解放される分新たな方向性が感じられそうですね。

要は“可愛いヒロイン”像ではなく、“格好いい女性主人公”に対する需要が見込まれると個人的に考えています。

あれ、だんだん「ルリドラゴン」がジワジワ面白そうに感じてきた……。

【マグちゃん・レポート】主観的キャラクター紹介③:バトルとラブコメ、二つのライバル像を兼ねる「イズマ・キサラギ」

最終9巻が発売されたほか、6月は『破壊神マグちゃん』周年記念でもあります。ということで4週連続マグちゃん関連記事を目指して、第2週は「マグちゃん・レポート”主観的キャラクター紹介”」としてマグ=メヌエクと藤沢錬(ふじさわれん)両名のライバルキャラとして躍動した”バトル野郎”「イズマ・キサラギ」についてご紹介します。

 

■プロフィール(本編抜粋)

なまえ:イズマ・キサラギ

あだな:運動量の多い男

ねんれい:16歳

けつえきがた:不明

とくぎ:聖騎士団式魔法剣

すきなもの

たべもの:パン、干し肉

しゅみ:修行

ばしょ:森の中、修練場

 

【注目ポイント】

●"バトル界の住人"としていじられつつも好敵手となった生真面目君

コメディ路線で進んでいた物語に突如現れたマグちゃんたち混沌勢の宿敵ともいえる聖騎士団のメンバー。相対すれば最後、シリアスなバトル展開になるかと思いきや全くの逆。バトルキャラとして特徴・言動をむしろ”俗世とのズレ”として描かれ、ナプタークは見事に制圧したものの、最終的には警察官の任意聴取に応じて(おとなしく)連行されます。

2回目の登場では初登場時に所持していた立派な聖剣を没収された代わりに“交通安全のうちわ”でマグちゃんに挑み、それでも超人離れした技を繰り出すぐらいすごいのに、不滅の存在マグ=メヌエクとそれを受け入れる順応性極大の宮薙流々を前に撤退します。

こんな感じでとんでもない実力を持っているのに、マンガの世界観や本人の感覚のズレによってイズマは生真面目天然ボケキャラとして終始扱われ、ナプタークとはまた違った形の好敵手としてマグちゃんと戦い続けました。

 

●錬に血涙を流させる元凶、かつナプタークとともに運命を変えた恋敵

イズマについてもう一つ無視できないポイントが、錬にとって(一方的な)恋敵としての役割も果たしたこと。初対面はマグちゃんが風邪を引いた第17話ですが、その前のウーネラス初登場の第13話ですでに錬の心に混沌を生み出すなど、すで流々と錬の間に影響を及ぼす存在だということを匂わせていました。

その後も生真面目・天然な性格と相まってナチュラルに流々と距離を縮めるイズマに錬は終始"もやっと"した感情を抱き、同じく天然な流々の反応も相まって錬を動揺させます。象徴的なのが第37話のお花見回。ミュスカーとの騒動もあって流々を身を案じた際「キミを護ることも俺の使命だ」と二枚目なセリフを自然と放ち、このとき錬に初めて血涙を流させます。

その一方、第46話の勉強会で錬に流々のことに聞かれた際は「俺では到底敵わない強い人間だ。俺は彼女を尊敬している」と純粋な畏敬の念を伝えたことで、錬に嫉妬心や困惑とは違うポジティブな印象を与えるなど、次第に良き友としての関係が出来上がっていきました。

最終回後の外伝で、強くてカッコよくて目立つイズマ(に扮したセイラ)と流々のデートを目撃して死にかけたのも、錬がイズマのことを認めつつも負けたくないという強い思いを抱いていたからこそなのでしょう。つまりイズマという明確な恋敵がいたからこそ、錬は流々への告白に至れたともいえます。

 

【プチトリビア】※筆者調べ

・主な必殺技は登場順に「迅雷パニッシュメント(第7話)」「疾風スラッシュ(第7話)」「氷雪ブリザード(第8話)」「灼熱バーニング(第34話)」「疾風ハリケーン(第52話)」「電撃ライトニング(第56話)」。なお、後半3つはマグちゃんに放ったことがない。

・初登場時の聖剣やオレイカルコスの邪剣は、武器としての登場は1回だけだが、交通安全のうちわは4度使われている

・実は流々に2回倒されている(第8話、第13話)

・混沌の神々の中で接触がないのはユピススのみ

 

▼過去記事▼

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【今週の少年ジャンプ】近頃あんまり見ない“宇宙人”設定

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新連載『ALIENS AREA』(那波歩才)

世代的に“MIBじゃねえか!”とツッコミたくなる点以外はまた新連載予想のときにコメントします。

 

そういえば、マンガだと妖怪・霊・怪異・魔物あたりが設定として多様される一方、宇宙人は案外多くない気がしませんかね?もちろん『ドラゴンボール』みたいな有名作品は存在してますが、非人間的な生物を思い浮かべるときは、どちらかというと先述した妖怪や魔物を使うことが多い。

これがアメリカのハリウッドとかになると逆で、むしろSFのくくりで宇宙人やモンスターを出したり、遠い星の物語を描いたりするのがやはり日本とアメリカの違いなのでしょう。マンガやアニメ、ゲームで妖怪やファンタジー作品に触れて育つ日本に対して、SF系のゾンビやモンスター、宇宙系に慣れていくのがアメリカ。

何気にないフィクション文化の違いに突然気づきました。

 

さて、嫌な予感があった『守れ!しゅごまる』が打ち切られました……。とりあえずはご苦労様でした。イチ破滅教徒として『破壊神マグちゃん』と絡んでくれたことに感謝します。ちょっと複雑な気持ちもありますが……。

どうやら来週からコメディ作品がスタートするみたいです。笑いという面で『僕とロボコ』『高校生家族』というすでに安定したギャグマンガに満足せず、攻めの姿勢を見せる編集部をいちおう評価します。

 

【今週の少年ジャンプ番外編】『破壊神マグちゃん』ファンにオススメ!?「ジャンプ+」不思議生物日常コメディ3選!!

 

ついに最終巻となる『破壊神マグちゃん』第9巻が発売されました……。

"終わりを迎えてしまった"という気持ちと、"まだまだ新展開を期待している"という気持ちが入り混じっていますが、とりあえず今回はそんなマグちゃん最終回を読んで、色々と心がざわついてしまった”破滅教徒”の皆様にオススメしたい「ジャンプ+」で読める「不思議生物コメディ」を3つほどご紹介したいと思います。

マグちゃんと比べながら読み進めてみるのも面白いと思いますので、お時間あるときに供物をささげながらご閲覧ください。

 

■冷蔵庫発、なんか謎なペンギンとの日常を描く『エンペラーといっしょ』

(作者:mato、コミックス全4巻発売中)

"冷蔵庫からペンギンが出てきた"という1つのイラストから誕生したオールフルカラーコミック。”もし家でコウテイペンギンといっしょに住むことなったら”という仮定をベースに、主人公・南 香帆(みなみ かほ)がコウテイペンギンのエンペラーと共に過ごす何気ない(?)日常の様子を描いています。

コウテイペンギンの生態に触れつつ、その存在に時に戸惑い、時に癒やされながら生活していく夏帆の家族や友人たちの姿が楽しく微笑ましいです。加えて物語の中心であるエンペラーが“ペンギンだけどなんか謎だらけ”なのもポイント(例:家の中はほぼ瞬間移動、エサは自動的に冷蔵庫に出現)。

破滅教徒視点だと、物語の軸であるエンペラーがマグちゃんと同じく(?)海洋生物である。そんな不思議生物に対する主人公・香帆の順応性が高い。そして香帆に気がある幼なじみの男子・浩介(こうすけ)がいるなど、ざっくりちょっぴり似ている部分があります。

ドラマチックな展開はあまりない分、常に心おだやかなまま安心して読み進められるのもオススメポイントです。感覚としては”シリアスな部分がほとんど排除された『破壊神マグちゃん』”。あ、でも年代的にはエンペラーが先だから逆で”『エンペラーといっしょ』にシリアスが付け加えられた”のが『破壊神マグちゃん』という感じですかね。

……とりあえず読んで損は絶対しません!

 

 

■ハジケリスト(原作)とツッコミ(原作)による普通の日々『ほんのり!どんぱっち』

(作者:澤井啓夫、コミックス全1巻発売中)

平成ジャンプ男子にはお馴染みの不条理ギャグマンガボボボーボ・ボーボボ』に登場する首領パッチとビュティ(*原作とは別人)のほんわかとした現実世界風な日常を描いた一作。原作とはまったく異なる雰囲気で進む、不思議生物の頂点、"首領パッチ"との日々がジワジワ染みてきます。

ややこしいですが、原作のボーボボとは直接的な関連はありません……と見せかけて微妙に関連している。コミックス内では説明されてますが、実は前作として『ふわり!どんぱっち』という作品がベースにあって部分的に設定を引き継ぎつつ、原作のボーボボとの関連性を増したようなスピンオフ作品みたいな立ち位置です。深く考えたら負けです……。

とにかくざっくり言えば“ボーボボの世界観のキャラクターが現代社会を生きる普通の女の子(ビュティ)の前に表れたらどうリアクションするか”といった感じの視点で作られてます。

自由気ままなで時に妙な行動をとる首領パッチを、冷静にたしなめたり、誉めたり、労ったりするビュティとのタイトル通り“ほんのり”したやりとりがやはりジワジワきます。破滅教徒視点では、やはり主人公の不思議生物に対する順応性が高い点が共通している。さらに主人公に恋心を抱く少年・ヘッポコ丸(*こちらも原作とは別人)がいるなど、どうやら「不思議生物×順応性×恋=マグちゃん」となるようです。

でも、「ふわり!」「ほんのり!」シリーズに出てくるビュティよりも、流々ちゃんのほうが原作ボーボボのビュティっぽいのが不思議……。リアクションがデカくてツッコむからかな?

 

 

■飼い主側が”不思議生命体”の抱腹絶倒どうぶつコメディ『カワイスギクライシス』

(作者:城戸みつる、コミックス最新5巻発売中)

上記2作とは打って変わって、主人公側が不思議生物というか宇宙生命体の新感覚ネコマンガ。地球を滅ぼす気マンマンだった最強の星間調査員リザ・ルーナがネコにメロメロになり、さらに地球生物のあまりの可愛さに腰を抜かしつづける毎日を送るという、よくよく考えると上2つの作品と比べて十二分に妙ちくりんな作品。

ジャンルとしては女性がよく読む"ネコマンガ"ではあるものの、主人公ほか登場人物たちのテンションの高さやリアクションのデカさなどは明らかに少年誌。というかそもそもジャンプSQ.連載なので当たり前か。ネタの種類は全然違いますがギャグのレベルでいえばマグちゃんと同等。

破滅教徒視点であまり共通はないが、強いて言えば主人公の戦闘力や非常識レベルは近いかも。あとは柴犬が登場することぐらいでしょうか?

今回紹介する3作品の中で唯一連載中で、今からでも応援できるので、クスクスッと笑いたい方にはオススメです。ちなみに紹介文の"抱腹絶倒"は読む側ではなくキャラクター側のことを指しています。

 

以上、個人的かつ勝手ながらマグちゃんファンにも楽しめるであろうジャンプ+マンガを3点ほど紹介させていただきました。『破壊神マグちゃん』関係ないだろ!とか思われたら申し訳ございません。たまたまマグちゃん終了のショックを和らげるのに、ちょうど良い"笑い"と"癒し"が備わった作品として読み返したのがこの3つだったので……。

 
まだまだ2周年記念として関連記事はまだまだ書いていくつもりですが、とりあえず一言。破壊神マグちゃんは永久ふめつだーー!!!